個人山行 音羽山 直登コース ルートファインディング

【日程】   2023年3月19日(日)晴れ 

【メンバー】T田(L)、Nま、K西、N西(感想)

【コースタイム】

8:05JR膳所駅―9:15鳴滝不動尊前相模川右股左岸尾根取付き―縦走路―

10:10音羽山10:35―水車谷分岐―水車谷(小休憩)12:00―12:25縦走路―

諸子川谷右股左岸尾根分岐―12:45大津IC裏13:30―鶴の里―14:05JR膳所駅

 

 

 

 

 音羽山へルートファインディング。絶好の登山日和りだが歩き始めは若干肌寒い。JR膳所駅から約1時間歩いて鳴滝不動尊前の取り付きへ。いくつか直登できそうな場所はあるが、今日は以前とは違う道から直登する。昨日の雨で落ち葉が湿っていて歩きやすい。葉が乾いていたら滑りやすいとのこと。少し登ると杉の木の間から日差しが差し込み、暖かくて気持ちがいい。比較的新しいピンクテープがあるので道はわかりやすい。歩きやすい場所を探して登っていく。登るにつれて自然林のいい雰囲気だ。下りは苦手だが、こんな直登は大好きだ。振り返ると結構な斜面を登ってきたことがわかる。尾根が違うとまた違った道なのだろう。

 縦走路に合流し10:10音羽山山頂到着。お天気のいい休日だが若干時間が早いためか人は少ない。山頂からは遠く白山がはっきりと見える。雪に覆われた白山がどっしりと構えている。打見山にも雪が残っている。元会員のGさんもトレーニング山行されていた。路傍休憩所を経由して水車谷へ向かう。馬酔木が満開だ。水車谷分岐手前に穴場の展望スポットがある。今年の〇〇はここで決まりか。若干平でないことが悩ましいが、展望はいい。

 位置を確認して水車谷分岐から下る。ピンクテープもあるがGPSで位置を確認しながら下る。階段の形跡のような石があるが、急坂なので注意する。いっきに谷に降り、崩れやすそうな斜面に沿って下っていく。倒木も多い。以前歩いた時よりも道が悪くなっているような気がする。水車谷で小休止し、下ってきた道とは別の谷沿いの道を150m程登る。もうひと頑張りだ。この道も以前歩いた時より荒れている。猪くんが豪快に掘り返した跡があり、その影響もあってか斜面は崩れやすくなっている。30分弱で縦走路に合流した。

 あとは大津IC上の展望スポットで休憩をするのみ。しかし縦走路から大津IC裏の展望スポットに行く分岐を私は見落としてしまうだろう。目印を教えてもらったけれど、きっと通り過ぎてしまいそうだ(^^;)分岐から大津IC裏までの道は枯れ葉が多く明瞭ではない。12:45大津IC裏の展望スポットに到着。心地よい日差しを浴びながら、景色を楽しみたっぷり休憩する。やはり今年の〇〇はここか。若干急坂を下り鶴の里に出る。今日も音羽山で楽しませてもらった。ありがとうございました。


個人山行  百里ケ岳熊森トラスト地・カメラ確認

 

【日時・場所】2023.3.12.(日)晴れ後曇り  朽木・百里ケ岳熊森トラスト地

【参加者】M上、K内(記録) 

【車】K内車(軽)走行距離 片道100km(坂本大宮川観光駐車場~木地山BS)

【コース・タイム】

 8:00坂本大宮川観光駐車場→8:40朽木新本陣道の駅9:00→9:30木地山BS

 →9:40駐車場所10:00~(既設作業道)~11:40作業道・廃車場所~12:00・696付近(昼食)12:30

 ~13:30カメラ設置場所13:45~16:00車着→17:45坂本駐車場(解散)

 

 

【記録】

 百里ケ岳の北東斜面にある約220ヘクタールの熊森トラスト地は、北谷より南側はほとんどが杉の人工林。百里ケ岳への登山道としてよく使われる小入谷から登る

 百里新道の上部に素晴らしいブナ林が続いていることを考えると、トラスト地の斜面も植林前はブナ林が広がっていたと思われる。戦後直ぐの拡大造林で杉が植え

 られ、早くに植栽された場所では直径50~70cmくらいの立派な杉に育っている。ただ悲しいかな、植えられた後の手入れがされなかったため、ほとんどの木が

 熊剥ぎにあい、材としては役に立たない。

 

 こんな林の中にも動物たちは住んでいる。カメラを2台セットしていて、3年ぶりにやっと電池交換に入れた。優れもののカメラで、近くを通った動物の体温を感

 知して撮影スイッチが入るらしい。昼も夜も一番多く映っていたのは鹿だった。保存されていた映像は2021.8.23.以降のもの。このカメラは2代目で、2020年8月

 にセットした先代のカメラは2度も熊に叩き落されている。アヤハで購入した1.5mの杭に取り付けたのだが、その杭が気に障ったらしく噛み跡をいっぱい付けて引

 き倒されていた。

 

 カメラが設置されている・696より北の斜面は、雪が融けたら森林組合が伐採に入る予定になっている。新しい作業道が付けられ、チェーンソーやユンボが入るこ

 とになる。この場所にただ一頭(と思われる)で暮らしている寂しい熊は、どこにねぐらを移すのだろう。薄暗い林の伐採が進んで地面に光が入るようになり、地

 中に眠っているブナの種子が芽を吹いて、彼(彼女?)の好物の実をつけるようになるまで生きながらえることができるだろうか?

 

 春本番になり雪が融け北谷登山道が歩けるようになったら、今度はサンバソ谷経由でカメラ確認に入いろうとM上さんと話した。熊の生態に興味のある人は、良か

 ったらご一緒に歩いてください。地図読みも楽しめます。

 


個人山行 いろいろあった音羽山ぶらさんぽ

【日程】 2023年3月12日(日)晴れ N西

【コースタイム】

8:45日本電気硝子保養所裏―10:00音羽山―10:25牛尾観音―10:30横石橋(迷って11:10引き返す)―11:55音羽山12:35―13:20日本電気硝子保養所裏へ下山

 

 

 

 

  いつもの音羽山をぶらさんぽ。12時に山頂で人と会う予定をしていたため、音羽山ダブルヘッダーで計画した。

 日本電気硝子保養所裏から登山開始し、谷添いから登り10時に1回目の山頂到着。彼に連絡すると、今から登り始めるとのことだったので、12時まで2時間あるため、予定通り牛尾観音から小滝沿いに下り、横石橋から2回目を登ることにした。この辺りは過去に何度も歩いているが、何回歩いてもいまいち自信がない場所だ。(^^;)

 横石橋から山頂への道はそんなに危ない道ではなかったと記憶していた。私の紙地図では、横石橋から山頂に向かうルートは2つあり、どちらも破線で色付けしていた。仙人の滝へのルートではない南側の道から登ることにした。「仙人窟へはここから」という表示があり、ここから北に上がると仙人窟へ繋がる。ピンクテープもあるので大丈夫だろうと思い進んだ。しかし、谷沿いの道は明瞭ではなく、「え?以前歩いたときもこんな危ない道だったかな?」と心細くなりながらもピンクテープを探して歩いた。動揺していたのだろう、椿をピンクテープと間違う始末。その先のピンクテープは見当たらなかった。谷添いの斜面を歩いていくが、どうも危ない。滑ったら谷に落ちてしまう。1人なので、こんなところで落ちても誰も助けてくれない。以前はKリーダーと一緒だったので、危ない道も危ないと思わなかったのだろうか。1人だとこんなにも心細いものなのか。

 時刻は11時10分。12時に山頂に着かないと行けないのに、この調子では間に合わないと思い引き返すことにした。横石橋まで戻って小滝通りを桜の馬場方面へ戻る。途中、テントを張って、たき火をしていた男性に、「今日は銃声がよく聞こえる。猟犬も走っている。」という言われた。谷添いの斜面で一人あたふたしている時に猟犬に会わなくてよかったと思った。桜の馬場から牛尾観音、音羽山への登りがきつい。12時に間に合わないかもしれないと思い急ぎ足で登る。 

 11時55分、本日2回目の音羽山に到着。しかし、待ち人現れず。ラインを送っても既読にならない。機内モードにしているのだろう。彼に会うのは今日が初めてだ。私の服装は伝えておいたが、彼の風貌は聞いていない。わかっているのは同じ年頃の男性ということのみ。山頂は賑わっていた。愛知県の山の会の方が定例会下見山行されていた。「展望がよく気持ちがいいね。近くにこんな素敵な山があっていいね。」と言われ、私の大好きな音羽山を褒めてもらえて嬉しかった。山頂でお話をしながら30分程待ったが、ついに待ち人は現れなかったため、「下山します。」とラインを送って下山した。

 12時45分、「道に迷ってます。今、龍神池の辺りです。」とラインがきた。龍神池に行く予定だったのか、それとも間違って龍神池に行ってしまわれたのか。心配ではあったがGPSもあるので大丈夫だろうと思っていた。しかし私が下山してもあれきり連絡がなく、ラインも既読にならないので心配になってきた。捜索にいった方がいいのだろうか・・・などと思っていたら、16時13分、「まさかの京都方面に下山しました。」と連絡がきてほっとした(^-^)

今日の反省

「その1」横石橋から山頂へは関電の階段を登っていかなければいけなかったことをすっかり忘れていた。

「その2」山では何が起こるかわからないので、初対面の人と山頂で待ち合わせはやめた方がいい。

いろいろあったけど、やっぱり音羽山は楽しかった。横石橋からのルートはまたの機会にリベンジしなければいけない。


オールラウンド山行部例会 金糞岳 テント泊山行

  【実施日】 2023/03/11~12

  【参加者】T田(Ⅼ)・U宮(SⅬ)・K西

  【コースタイム】

   11日 小森口8:50―連状台10:50―小朝頭11:50―P1440テント設営13:00

   12日 出発6:15―金糞岳7:10―テン場8:00(テント撤収 )9:15出発―

     大朝頭9:35―小朝頭9:55―連状口―小森口11:50

3/11

2017年3月に金糞岳にテント泊で来た時はキャンプ場に車を停めての出発したけれど今年は林道に雪もなく車で入れるところまで行こうということで小森口まで。楽させてもらいました。今日は雲一つない青空の下での気持ちのいい山行ですが雪はシャーベット状で数回ズボッ!と踏み抜きを繰り返し(大丈夫かなぁと思って足を踏んだ途端に・・・)

 

その上、行く手を邪魔する枝を強引に引きずったり迂回したりと厄介。リュックの重みもあって疲れます。13:30時点でテントを張るとの事でp1140辺りでテントを設営(踏み抜きを繰り返したので足がツル寸前だったので有難うございます)

いい塩梅にフラットにならした上にテントを設置。今日の山行を終えた後はポカポカ陽気の青空の下でT田リーダー作成のテーブルで乾杯!陽が暮れかかった頃にはテントでU宮シェフのごちそうの鍋を囲んで盛り上がり夜が更けていきます。  

 

3/12

今朝6時過ぎに出発して金糞岳に登ります。気温も高いので雪も凍ってなく一応ワカンは用意してツボ足で目指します。今日は昨日の様な天気ではなく頂上はガスがかかり景色も望めないので早々に引き返し、帰りは用心の為にワカンをはいて下りました。(あーんしん)

 

テン場でコーヒータイム取って一息ついたら撤収にかかり、リュックの中身は昨日より減って軽くなっているハズですが、何ら変わらず重いリュックを担いで出発。連状口で雪も少なくなってきのでワカンを外して一気に小森口まで下りました。

無事に帰着ご苦労様・・・そしてT田さん・U宮さんお世話になりました (AK)

 

   


個人山行  平から皆子山へ

【日程】2023年3月8日(水)晴れ

【参加者】M内

【コース・タイム】9:00坂本→9:45(登山口)平集落お寺裏~11:20・837~

 11:35・943~12:15皆子山(昼食)12:45~13:20・943~14:40平集落お寺裏 

記録:

去年の皆子山は、晴れてはいたが強風のため寒く、昼食もそこそこに逃げるように下山した。今年は晴天。薄着にしてきたがそれでも暑いくらい。

用意していたワカンも車に置いた。所々に融け残りの残雪があるが、とても歩き易い。日当たりのいい南斜面と、日の当たらない北斜面とでは残雪量が全く異なるのも面白い。

最近読んだ本に、間伐の割合で、混合林化(針葉樹と広葉樹が混じった林になること)する時間が違ってくると記されていたので、目に入る植林地を頭の中で勝手に間伐して出来上がりを考えながら楽しんで登った。昔▲◎で登山道わきの林想を記録しながら歩いたことも思い出した。

相変わらずののんびりした登りである。

 

雪が融けたすぐだったせいか、目を凝らしても芽吹くものはなにもない。ぽわぽわと赤らみ始めた木々の冬芽も、どの木も全部同じに見える。

山頂付近の雪庇の残りは1mを超える厚さだった。寺谷の源頭を見下ろしながら昼食をとった。谷の中はたっぷりの雪だった。

皆子山歩きに凝っていた時期があって、みんなで周回コースをたどりながら地図読みを楽しんだが、どのようなコースだったのか、地図を見ても現地の尾根を

見ても思い出せない。このコースの地図記載所要時間は、登り2時間、下り1時間半。体力・記憶力、ともに衰えていくのを再確認して少し悲しくなった。

 

*コース上にはレスキューポイントが2か所あった。

皆子山②・・皆子山山頂、

皆子山③・・・941

どちらのポイントも、ドコモの電話、lineはつながらなかった。

 

 


個人山行 京都トレイル西山一括(高雄白雲橋~上桂駅)

【日 時】2023年(令和5年)3月7日(火)  【天 気】快晴 

【参加者】Y森(CL記録),K澤,Y田比,S井,A隅,T中博,O本紀,N堀,H井,S口,A元,T田,

     K西,M田,K藤,の15人   

【データ】距離18.8K 累積標高差1.022m 行動時間約7.5時間

【コースタイム】               

 9:00[栂ノ尾]バス停発(135m)→9:13槇尾・指月橋(134m)→9:39水路橋(100m)

→9:51潜没橋(90m) →10:27清滝・金鈴橋(77m)10:32→11:15保津峡展望所(55m)昼食11:50→12:17六丁峠(171m) →12:32一ノ鳥居(100m) →13:04落柿舎横トイレ休憩(60m)13:08 →13:23嵐山公園・展望所(82m)13:27→13:30竹林通過(70m)13:33→13:30渡月橋渡る(35m) →14:42松尾山手前展望所(258m)14:48→15:01松尾山山頂(275.6m)15:07

→15:30図根点ピーク(210m) →15:54西山コース最終標識(58m)

→16:03西芳寺バス停(45m)解散→16:23上桂駅着(28m)

 

~清滝川の清流歩きと観光地、嵐山を歩く~ 

京都トレイル西山の最終コースです。ガイド本には2回に分かれていましたが、一日で行く計画にしました。今回のコースは京都トレイル中一押しのコースです。今までに一番多い15人の参加者です。

 

前回の栂ノ尾バス停を9時に歩き出し、まず指月橋で集合写真を撮って金雲峡、清滝川に沿って歩き出します。水が流れる水路橋があったり、潜没橋があったりと飽きません。川の流れと点在する大きな岩、また、シラサギも休憩していて目が離せません。また秋には紅葉の中心となる木々が多くどれだけきれいなことでしょうか。

 10時半に清滝に到着。ここから南は金鈴峡といって、益々きれいな川の流れが続きます。川沿いにつけられた道を下ります。川には、魚がいなそうな感じです。終盤の落合の展望所でお昼休憩にしました。清滝川はこの落合で合流し桂川となり保津峡を形成しています。しばらく撮影タイム、集合写真も撮ったりしていると、保津峡をいく船が2隻やってきました。皆さん撮影に余念がありません。お昼には絶景のロケーションです。

 さて昼食も終え、今度は一転、六丁峠までの登りが待っていました。途中、木々の間からトロッコ列車が行くのが見えました。今日は、色々見られて満足です。六丁峠まで登って一息。ここからは下りです。一ノ鳥居を通過すると嵯峨鳥居本の町並みが保存されていて、昔の雰囲気のある家々の中を歩いていきます。土産物店もあって、もう下山ムード。いいえ、これから一山登らなければなりません。気持ちを切り替えて進みます。

嵐山に近づくと徐々に観光客が増えてきました。その中を嵐山公園の保津川展望所に行って景色を見ます。ここも絶景、船でしか行けない旅館も見えます。見るだけ。遅くなるのでそこそこにして嵐山に来たら竹林を見て帰らないと。ところが、観光客の多いこと、今日は日曜日かと思うような人手、午後の1~3時は最も込みます。さっさと通過。人に酔います。渡月橋を渡って再集合。一息です。でもまだ、ここも人が多いです。

阪急嵐山駅を過ぎるとやっと人が減り、松尾山登山口からは私達のみでした。この先に竹林があって「ここには人はこないのかと」みんなで言いあいました。松尾山手前展望所では、嵐山界隈の市街地が見下ろせ、また、モンキーパークや、むこうの山肌の大文字焼きで有名な船形が見えました。15時に松尾山山頂に到着。全員写真を撮ってやっと下山です。図根点ピーク(三角点測量後の細部の測点のこと。普通標石は測量後に取り除かれる)を通過し16時前に西山コース最終標識に降り立ちました。後は、コース終点上桂駅に向かうのみです。途中、西芳寺バス停で京都駅行バスが止まっていたので、ここで解散し、バスに乗る組と上桂駅に行く組に分かれて帰りました。上桂駅には14時23分に到着しました。皆様、今日は2回分を一回で行ったため総距離が長くなりすみませんでした。お疲れ様でした。


山への恩返し 大文字山登山道整備に参加して

【日程】 2023年3月4日(土)

【参加者】 M内、K原、N西

 

9時京阪山科駅集合 15時作業終了

大文字山安祥寺上寺跡左俣の登山道整備

 

安祥寺上寺は平安時代前期(848年-852年頃)に創建されたが、応仁の乱(1476年~1477年)で焼失し、その後、廃寺となる。

 

  4年ほど前、如意古道を歩いたとき、前年の台風で倒木がおびただしくて、登山道もわからなくなるほどだった。その後、年を経るごとに整備されて主なルートはほぼ以前のように歩きやすくなった。公的機関で整備してもらっているのかと思っていた。今回、府連の整備作業を聞き、少しでも協力できればと参加した。予想より少人数でチェーンソーもなく、意外だった。これまで2,3人で作業することもあったとのこと。今回の10人は最も多いそうだ。だいぶ前に藪を伐り開く作業や間伐作業はしたことがあったが倒木を伐って取り除くのは初めてだ。

 登山道に入ってしばらく進むと急に倒木帯になった。そこまでは少しずつ整備されていて、今日はここから時間が許す範囲で整備作業を始める。ほとんど鋸だけの手作業。つっかい棒やロープを使って、伐っては引きずって運ぶ。忍耐と体力、息を合わせての協力だけで気の遠くなるような作業だ。5時間あまりで20mほどがなんとか整備できた。このひとつの谷でもまだまだ倒木があり、他の谷なども手付かずのようだ。今後も整備作業に時間と体力が許せば協力したいと思った。それにしてもひとつの台風でこれ程の倒木、それだけではない甚大な被害を及ぼすことに改めて驚き、その膨大なエネルギーを実感した作業だった。(K原)

 

  京都府連が大文字山登山道を整備されていると聞いて、いつも楽しませてもらってる山に恩返しがしたいと思い参加した。京都府連の方7名(男性4名、女性3名)と計10名で作業を行った。

 作業場に着くとリーダーから今日の作業内容についての説明を受ける。登山道に横たわっている大きな倒木2本の処理をする予定。まず既に作業された枝や木を登山道横にきれいに積み重ねる。枝でも木は重い。次にスギの倒木の枝をのこぎりで剪定する。斜面には鋭いトゲのある枝があちこちに落ちていて注意が必要だ。斜面に自分の足場を確保して剪定していく。スギの木はまだ生きているのだろう。葉は青く花粉が大量に舞い散る。舞い散るスギ花粉の中で作業をしていたが、数回くしゃみが出ただけで済んだ。普段は花粉症の内服薬がかかせないが、この日は薬を服用していなかったにもかかわらず、これだけの症状でおさまったことが不思議だ。細い枝でさえものこぎりで切るのは力がいる。切った枝は長さを揃えて登山道脇に積み重ねていく。1本の倒木を枝の処理するだけでも一苦労だ。

 続いて太い倒木を2m程度の一定の長さに切り揃える。木の外側はのこぎりの刃も入りやすいが、切っていくうちに木がしなりのこぎりの刃が進まなくなる。そうならないようにV次に切っていく。丸太を半分くらいまで切ると木が硬くてとても力がいる。丸太の下に置いている沿え木の位置をすらしながら切っていく。そして、切り終えたときに丸太が転がらないようにロープで固定する。ミシミシと音がして太い丸太がドスンと落ちる。なんとも気持ちがいい瞬間だ。切り口がとてもきれいだ。まだ瑞々しく樹齢40~50年くらいだろうか。立派な木だ。ここからも大変だ。2m程に切った丸太にロープを括り付け、3名で登山道脇の置き場に運ぶ。切った木をきれいに揃えて完了。倒木処理におけるリーダーの美学だ。このような作業を繰り返す。

 15時に作業を終了し、今後の作業場所の確認も含めて、倒木を跨いで潜って安祥寺上寺跡まで登った。倒木で更に登山道は荒れている。安祥寺上寺跡は開けており展望もよい。近くに千頭岳、音羽山、京都市内、遠方には大阪市街が見渡せる。

 いつもは3~4名程度で作業をされているとのこと。今日は10名もいたので予定よりだいぶん進んだようだ。人海戦術だ。左俣の登山道整備区間は100m程で、倒木も多く整備するのに1年以上はかかるだろう。今日は15m程進んだのだろうか。このような作業に参加してみたいと思っていて、今回初めて参加させていただいて、倒木処理がいかに大変な作業であるかを思い知らされた。安全にハイキングができるのは、このように作業してくださっている方たちのお陰だ。京都府連では月2回、大文字山登山道整備をされています。この記録を読んで、少しでも関心を持っていただき、参加してみようと思っていただけたら嬉しい。(N西)