10月ハイキング部例会 秋の東近江トレイル 北箕作山~繖山

 

【日時】10月29日(日)晴れ時々曇り

【山名】北箕作山、繖山

【参加者】N野、T成、T田、Y田、K藤、S井、T内、F田、Y口、A元、K川、

     O本、H井、A見、T中、Mり、Y田、N堀

【コースタイム】

 8:00 近江鉄道 太郎坊宮前駅→8:41太郎坊宮参集殿前駐車場 →9:26赤神山

 →10:03腰越峠 →10:34北箕作山 →11:37結神社 →12:23観音正寺 →

 13:15繖山→14:07地獄越 →14:21雨宮龍神社 →14:47伊庭山 →

 15:22猪子山→ 15:43繖山登山口 →15:56 JR能登川駅 

 

【記録】

 

 秋晴れの朝、太郎坊宮の参道から見える赤神山は、朱色の参集殿が朝日に映え、とても美しい。今日は幾つかの山を越えてい

 くがまずは赤神山から。数百段ある石段は避け、舗装された坂道を登っていく。参集殿前の駐車場からは石段を登り、偽りの

 心があると挟まれてしまうとされる夫婦岩の間を通り本殿前へ。そこからは東近江の中心部、八日市の町並みが一望できる。

 万葉集、額田王の歌に詠まれた蒲生野、八日市飛行場があった沖野ヶ原、背景には竜王山、綿向山、御在所岳の鈴鹿の山並

 み。

 

 本殿から少し石段を戻り、手水舎の奥からハイキングコースに入っていく。アクセスが容易なので太郎坊にお参りにくる

 ついでに気軽にハイキングを楽しむことができる。夫婦岩の上が赤神山頂上となっており、そこからは霊仙山や伊吹山まで見

 渡せる。箕作山に向かう途中、聖徳太子ゆかりの瓦屋寺に下りる山道があるが通り過ぎ、北箕作山、腰越峠への案内板に従っ

 て進む。ポイント地点ごとに東近江トレイルの地図があり現在地を示しているのでわかりやすい。少々草が茂った箇所もある

 が、比較的歩きやすく、少し急な下りにはロープが張ってある。腰越峠で一息入れた後、北箕作山に向かって少し急な登りが

 続く。ロープを使って登りきると視界が開け、北箕作山山頂到着。湖東エリアから湖北へとつながる地域、琵琶湖、伊吹山が

 見渡せる。少し進むと信長が上洛の際、最初の戦いとなった北箕作城址跡があり、秀吉が攻め入ったとされる北の口へと下り

 ていく。

 

 北の口にある貴船神社からは一般道に出て、次は繖山をめざす。ふもとに結神社があり、静謐で社殿も厳かな雰囲気を湛えて

 美しい。そこから観音正寺への道はかつての参道を彷彿とさせる石段が続く。観音正寺で昼食をとり、少々雲行があやしくな

 り肌寒く感じながらも繖山頂上へと向かう。三角点を過ぎると展望岩があり今度は琵琶湖周辺の安土、近江八幡から南へと続

 くエリアの眺めを楽しむことができた。地獄越を過ぎると降雨明神とも言われた雨宮龍神社があり、伊庭山へと向かった。

 そして最後に猪子山へ。ここには北向岩屋十一面観音がご鎮座されており、秋の涼風を感じながら美しい琵琶湖を眺めること

 ができ、とても心地よかった。

 

 アップダウンが多く、長い距離ではありましたが、地元の歴史を辿りながら皆さんと楽しく歩くことができ、

 お陰で非常に短く感じられました。           

  

 ありがとうございました。(N堀)

 

 


個人山行 あと少し「近江百山」欲張り山行 岳・男鬼山・佐和山・清滝山

【日にち】2023年10月28日(土)~29日(日)     

【メンバー】K原(L)、N西

【コースタイム】

10月28日(土)曇りのち雨のち晴れ

◆奥永源寺道の駅前登山者用駐車場7:05―黄和田町登山口7:20―(直登ルート)ー8:33岳*(だけ781.3m)ー9:40山の神峠ー10:52旭山(755.8m)ー11:50東山(東峰、中峰、西峰それぞれ790m)12:10ー12:45キトラ山(747m)ー14:00政所登山口ー14:30駐車場

距離13.8km 登り919m 下り917m

 

◆佐和山駐車場16:10ー16:30佐和山*(232.6m)ー16:55弁天山(196m)ー長寿院ー17:30駐車場  距離3.6km   登り188m 下り185m

 

10月29日(日)快晴

◆鎌刃城跡駐車場7:45ー8:00鎌刃山(384m)城跡ー青龍ノ滝ー9:30向山(659.9m)ー10:25男鬼山*(おおりやま683m)10:40ー向山ー12:50駐車場  距離8.8km 登り596m 下り613m

 

◆徳源院駐車場13:45ー清滝登山口―(368m)ー14:30清滝山*(438.9m)15:00ー15:30清滝神社ー15:35駐車場

距離3.3km   登り274m 下り269m

*印は近江百山 

 

 「近江百山」という本があります。滋賀県の山、百座を紹介する20数年前の近江百山之会が刊行した本です。私は滋賀県の山も結構登ってきていて、以前にこの本でどれくらい登ったのかを確認したところ、80座くらいでした。もう20座ほどなら完登できると思い、一つずつでも機会を作って登ることにしました。ところが残っている山を私はよく知らず、どこにあるかから確認し、登山ルートをいろいろな資料から調べないといけませんでした。

 今回2日間で4座登ることにし、登山口へのアクセス、登山ルートの所要時間など予想しながら計画を立てていると、情報が少ないのでかえって感興がおきます。今回の山行で印象的だったのは、岳への直登ルートの困難さ、山の神峠の展望と紅葉、その後のルートファインディングの難しさ、佐和山からの夕景、思ったより大きかった鎌刃城跡、男鬼山山頂表示板をシダ藪と倒木な阻まれて探せなかったこと、向山の鈴鹿らしさと降りルート探り、清滝山の長い登り階段と頂上から見た伊吹山、伊勢湾などの展望でした。山歩きの初心に帰るような気がしました。

 今回は欲張りな山行でしたが、あと4座、楽しみながら登ろうと考えています。同行者からクレームが出ないよう無理をせずに・・・(^^;)(K原)

 

 未完登の近江百山を完登するため、ちょっと欲張った山行を計画した。道の駅永源寺渓流の里駐車場に着いたときは空は厚い雲に覆われていたが、徐々に天気は回復するだろうと願って山行を開始した。集落のすぐ近くに岳登山口があり、案内表示板もある。熊出没注意!とは書かれていないのでちょっと安心。城があったのだろうか石垣がある。昨夜降った雨も乾いて登山道は歩きやすかったが、途中から急坂の激登りとなった。一部にだけ短いロープがあったが、あとは石や木を頼りに四駆で必死に登る。滑ったら大怪我をするだろう。急坂を登ると岳の山頂に到着。

 その後はピンクテープに沿って緩やかな稜線を歩く。途中、松とヒノキの幹が合体した珍しい木に遭遇。葉っぱも色づき始めている。鉄塔に着いて、地形からもここが峠のように思えたが、ヤマップとヤマレコの地図では山ノ神峠はまだ先だと案内していたのでおかしいと思ったが、鉄塔近くの木に山ノ神峠と表示されていた。GPSアプリに頼りすぎす、地形と紙地図でも確認することが大事だと思った。ピンクテープに沿って進んでいったが、ピンクテープをあてにし過ぎて、ここから若干ルートから外れていった。

 次の鉄塔に着いてK原さんがコンパスで位置確認をすると、思っている方向とは逆を示した。おかしいなと思ったが、コンパスが壊れたのだと思い込んでしまい、コンパスよりもピンクテープと自分(K原さん)の勘を信じて歩いてしまった。実際は近くに鉄塔が2つあり、この鉄塔ではない別の鉄塔に行かなければなかった。(因みに私のコンパスは登山開始してすぐに、ウエストポーチの中でパカッと外れてオイルが漏れて使い物にならなかった(^^;)今朝、コンパスを使おうとした時に、大きい気泡ができていたので、その時点で隙間があったのかもしれない。この時点でGPSアプリで方角を確認したらよかったのだが、地図読みのエキスパートの勘とピンクテープを信じてしまった。)暫く歩いてどうもおかしいことに気づき、GPSで確認すると逆方向に歩いていた。先ほど確認した時点でコンパスは狂っていなかったのだ。ピンクテープに頼り過ぎていたことを反省し、元の場所まで引き返し、再度コンパスとGPSで進行方向を確認して歩いた。

 次の分岐で旭山方面を目指す。1週間前に取りつけられた手書きの案内表示がある。旭山山頂は展望はなかった。分岐まで戻り東山に向かう。東山(東峰)と東山は近く、東山で昼休憩をとった。休憩を終えると小雨が降ってきた。東山(西峰)への登山道はわかりにくく、そこから次のキトラ山へのルートもわかりにくいので要注意だ。人も動物もおらず、ひっそりと幻想的な雰囲気だ。分岐に戻り登山口まで下山する。雨は降っているが樹林に覆われているため、それほど濡れずにすんだ。足元に注意しながら、ずっと一定の斜面を下っていくと、登山口に着いた頃には雨が上がり、少しずつ陽が射し始めてきた。道の駅で明日の北部の天気を確認し、晴れると期待して予定通り佐和山城跡へ移動する。

 佐和山城跡に着いた時には北部もすっかり雨がやみ晴れ間が広がっていた。龍潭寺から登り始め、佐和山山頂からはサンセットと彦根城をきれいに見ることができた。5時頃にはいっきに陽が沈み暗くなってきた。道の駅近江母の郷で車中泊した。

 

 翌朝早朝4:00頃は雨が降っていたが、その雨もやみ、6時にはすっかり青空が広がっていた。鎌刃城跡の駐車場には車は1台もない。昨日よりも一層熊に遭いませんようにと願いながら準備していると、静岡ナンバーの車が駐車した。誰か登山者がいてくれた方がいいなと期待して、「男鬼山に行かれますか?」と伺ったが、残念ながら鎌刃城跡を見に来ただけとのことであった。鎌刃城跡は事故が多いからだろう、しっかり表示があり、登山道にはロープが取りつけられている。地元の方が整備してくれているのだろう。それでも危ない箇所はあるので注意して歩く。山頂の雰囲気と展望はよく、湖北の山々を見ることができた。この後、男鬼山へ向かうので山頂だけしか行かなかったが他にも見所が多くありそうだ。

 ピンクテープに沿って男鬼山登山口から登っていく。早朝に降った雨も既に乾いているが、斜面は滑りやすく歩きにくい。斜面を暫く歩くと登山道に出て、そこからも等間隔にピンクテープがついている。動物だろうと思われる踏み跡が多くある。滑りやすい斜面では人が滑った跡も残っている。昨日の雨の中を歩いた人がいるのだろうか。霊仙山トレイルのルートにもなっているようで、トレイルの表示がある。途中から雰囲気のいいブナ林になり、射し込む陽射しがとても気持ちがいい。鉄塔が見えてきて向山に到着。展望がよくとても気持ちがいい。この展望だけでもここに来た甲斐がある。向山山頂の雰囲気はとてもよく、小熊が遊んでいる姿が想像できるくらいに、熊が似合う山だなと思っていると、山名板のすぐ下に熊のものらしい糞があった。目的は男鬼山に行くことなので、熊に遭遇しないことを願いながら歩くしかない。ピンクテープに沿ってGPSで確認しながら歩いていく。林道もあるがこの林道がどこに続いているのかはわからない。

 男鬼山の山頂付近まできてウロウロして山名板を探すが見つからない。一番高いと思われる場所は倒木とシダに覆われている。山名板はその中にあるのか。何としても山名板を見つけたいと思い、頑張って入れるところまで行ってみたが、シダが生い茂り残念ながら山名板は探せなかった。山頂でヤブ漕ぎしている姿を写真におさめたので良しとしよう。

 向山まで戻り、歩かれた山行レポもあったので東側のルートから下山することにした。すぐに苔ワールドが広がっていて、こっちのルートを選んで正解だったなと思ったのは束の間、ピンクテープはすぐになくなり、踏み跡もわからなくなってきた。引き返そうか迷ったが、既に3分の1くらい下ったのでそのまま下山することにした。ここから激下りが始まった。木に捕まりながら足元に注意して下っていく。GPSで確認しながら、どんどん下ると少し緩やかになり登山口に下山した。登山口にはピンクテープが取り付けられているが、ここにピンクテープがあるからと思って、ここから登ってもその先にはピンクテープはなく、激登りになるので注意してもらいたい。予想通り人にも会わなかったが、動物にも遭遇することなく下山できてよかった。

 12時45分に鎌刃城跡登山口の駐車場に戻り、今回最後のミッションである清滝山へ向かう。登山者用駐車場に駐車し、半時計回りで登っていく。下から見ると、山頂にはアンテナ3本と小屋と木が植えられているのがわかる。なぜ木があるのか。登って確かめるしかない。最初、暫くは階段が続く。50分程で山頂に到着した。山頂には木が植えられており、木陰にお地蔵様がおられた。伊勢湾と琵琶湖が見渡せ、前にはどーんと伊吹山が聳えて、湖北の山々を見渡すことができとても気持ちがよかった。

 ちょっと欲張った近江百山探訪であったが、計画通り全て完登することができた。熊に遭遇することを一番恐れていたので、無事に下山できてよかった。(N西)


個人山行 お城廻りウォーキング報告 

 

 

~ 「どうする。家康」の魅力に誘われて ~

【日 時】2023年(令和5年)10月25日(水)~26日(木)  

【参加者】Y森(CL記録) N野(SL) S井(会計) Hまの4人

【データ】25日 駿府城址 久能山東照宮 柿田川湧水公園(一部)   

       距離約5.5K 累積標高差約350m 行動時間約5時間

             26日 柿田川湧水公園 石垣山城跡 中山城跡 

       三島スカイウオーク

       距離 約6K 累積標高差約250m 行動時間約5時間

 

 

 日時 天候】10月25日(水) 曇り時々晴れ

【内 容】 

 前々から行きたいなと思っていた城跡に行こうと今回企画しました。幸いお城に興味のある4人の方がご一緒して下さることになりました。25日早朝に大津を出発し、約4時間かけて静岡に向かいます。

 

 まず最初は、徳川家康が少年期に人質として、また、壮年期と、隠居して大御所になった晩年を過ごしたのが駿府城です。場所は静岡ど真ん中。車は近くにある市民文化会館の駐車場に止めます。

 まずは、徳川家康公像の前で写真を撮ります。家康手植えのミカンも健在でした。現在、駿府城は発掘作業中ですが、周りから、見られるように見学通路が作られています。江戸時代(慶長期)の天守台は、かなり大きく江戸城の天守台より大きいとか。そして巽櫓、坤櫓、東御門は、再建されていました。静岡の基礎となったお城跡を堪能しました。ついでに場内で静岡おでんを頂きましたが、関西人としてはちょっと味が濃いようでした。百名城の一つです。

 

 次は久能山東照宮へ。今回は、正面、表参道から登ります。1159段(イチイチゴクろうさん)ある階段を登ります。お墓(日光東照宮と分骨)は山の上にあります。最初はゆるやかに広い階段でしたが、そのうちに段差が大きくなってきます。でも一の門で後ろを振り返ると太平洋が、伊豆半島が見渡せます。絶景です。まだまだ進みます。社務所前に来るとなんだかざわざわと騒がしい、日本平からのロープウェーの参拝者です。団体客の多いこと。表参道からは数人なのに。さてここには、国宝の本殿、石の間、拝殿等、重要文化財も多数あります。見学しながら参拝を終え、神廟まで階段を登り家康公をお参りします。博物館まで戻り重要文化財の数々を鑑賞します。目を引くのは、スペイン国王より家康公に送られた洋時計(重文)です。でも思ってたより小さかった。ポスターが大きかったので。そして、帰りも表参道1159段の階段を下りました。そして今日のお宿を目指して三島へ。その前に明日行く柿田川湧水Pに立ち寄り下見を終えホテルへ向かいました。

 

【日時 天候】10月26日(木) 晴れ

【内 容】

 今日は、晴れ。窓からは朝焼けの富士山。さあ二日目スタート。まずは柿田川湧水へ。ここは富士山に降った雨が地下に流れて、地上に出てくる最初の場所です。柿田川は市街地のここから始まっています。遊水地を見に行くとすごく透き通った水が噴き出しています。湧水口が丸いのは、昔、ここに繊維会社の工場があったからで、そのまま丸い枠が利用されているのだそうです。公園内には、誰でも水を頂ける場所があります。

 

 次は箱根峠を超え神奈川県へ、豊臣秀吉が小田原攻めのため築城した石垣山城へ、一夜城として有名ですが、本当は約80日間かかっています。立木を一斉に切り倒したので、突如現れた城としか見えなかったのでしょう。結局、秀吉側の勝利となって小田原攻めは終わりました。その後、天守もなく、石垣も崩され今に至ります。この石垣を築いたのは穴太衆です。二の丸の展望所からは小田原城が見えましたが、本丸からは、見えそうにありませんでした。二百名城です。

 

 次に向かったのは、障子堀で有名な百名城の一つ中山城。箱根山の地形を利用し標高580mのところにあります。戦国末期北条氏が築城したお城です。ここは、小田原攻めの時に圧倒的な兵力の差で、わずか半日で落城したお城です。障子堀と富士山を期待して訪れたのですが、富士山は雲がかかり無理でしたが、この障子堀は見事でした。堀の上から堀の中までの急な斜面は一旦落ちたら登れない関東ローム層の土壁になっています。ただ、近年の大雨のせいなのか堀の壁が数か所壊れブルーシートで覆われていたのは残念です。手入れは見事にされていてとても綺麗な城跡でした。

 

最後は、現代の散歩道「三島スカイウオーク」へ行きます。山中城から車で10分程です。「日本一の大吊り橋」とされています。全長400m 高さ44m 谷の下までは70mあります。それを往復します。しっかりと作られているので、怖さはありません。本当なら富士山を見ながら歩けるのでしょうが、それを期待していたのですが、残念でした。快晴なのに。M(_ _)m 「そらソフト」で我慢です。でも帰り道、高速を少し走った反対側には、雲がかかっておらず、三島側に雲が沸いていることがわかりました。

 

 初めて泊りがけで城廻りに行きましたが、長いウォーキングコースを歩くのもいいですが、お城跡や神社仏閣を見ながら歩くのもいいですね。いろんな発見もありました。そんな歩き方をこれからもしていきたいと思いました。山登りもしますよ。参加の皆様、ご協力ありがとうございました。                               (記 Y森)  

           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            

 

 


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個人山行 天川川合から弥山・八経ヶ岳山行

【日 時】2023年10月23日~24日

 

【参加者】Ts本、F井、I野、H場

 

【行 程】

【1日目】

天川川合(07:45)・・・門前山(09:05)・・・栃尾辻(10:45)・・・金引橋分岐(11:45)・・・高崎横手分岐(12:55)・・・狼平(13:20)[休憩 15分]・・・弥山(14:40)・・・弥山小屋(14:45)

【2日目】

弥山小屋(05:30)・・・八経ヶ岳(06:00)[休憩 10分]・・・弥山小屋(06:45)[休憩 25分]・・・狼平(08:05)[休憩 15分]・・・高崎横手分岐(08:40)・・・金引橋分岐(09:40)・・・天女の頂(09:55)[休憩 30分]・・・栃尾辻(10:45)・・・門前山(12:15)・・・天川川合(13:10)

 

【報 告】

 秋も深まり紅葉も楽しめる山行をと弥山・八経ヶ岳登山に出かけた。どの天気予報でも秋晴れ予報で、最高の山歩きを期待できた。

 23日早朝に車2台で滋賀を出発、高速道路を降りて奈良盆地に入った頃に偶然2台が合流、そのまま天川村へ向かう。途中黒滝道の駅でトイレ休憩、7時半頃天川村役場の駐車場に到着し身支度を整える。

 45分出発、住宅の間を抜けて登山口へ。やや肌寒い杉林の中の急登を登り始める。すぐに汗ばんでくるが、時折吹き抜ける冷たく乾いた風が心地よい。やがて登山道は尾根道へと変わり、ここから細かいアップダウンのある長い稜線歩きが続く。2時間ほど歩くと廃屋の栃尾辻避難小屋。この稜線は北東側が人工林、南西側が自然林になっていて、日の光に照らされたブナや紅葉などが黄色や赤に輝いて見た目にも美しい。さらに天女の頂をトラバースして進んでいくと、高崎横手分岐に着く。ここで狼平から弥山方面と弥山辻から八経ヶ岳方面への分岐になっていて、今回は狼平方面へ向かう。しばらく下ると川を渡る吊り橋が現れ、渡りきったところに狼平避難小屋が建っている。きれいな避難小屋で10名ぐらいは泊まれそう。ここは水場にもなっているので、川の水でのどを潤して、一休みする。

 狼平小屋からは木道の階段が続く。下の方は湿っていて滑りやすいので要注意。途中に鹿よけの鳥獣柵があり、網をフックから外して、また直して通過する。しばらく登るとまた鳥獣柵があり作業員の方が修繕をしていた-お疲れさま。弥山小屋から40分ぐらいで来たとの話。やがて登山道から弥山が見えてきた。山林にポツポツと枯れ木が見える。巻くように登っていくと、右手に三角形の八経ヶ岳が見えてくる。陽に照らされながら登っていくと、また鳥獣柵、一体どちらが内側でどちらが外側なのか?分からなくなってきたが、とにかく弥山小屋前まで到着。先に弥山山頂に行こうと荷物を置いて、100メートルほど登って山頂の天河神社奥宮(弥山神社)に参拝した。

 弥山小屋で宿泊手続き、テント泊は一人500円と格安。小屋泊も一泊2食付きで8500円とこちらも昨今のアルプスなどの山小屋と比べても破格。しかも食事も部屋もそれなりに充実していた。

 ともかく男性はテントを設営して、女性は小屋で荷物整理と着替えをして、小屋の前のベンチで乾杯。5時前に日が陰って寒くなるまで歓談。それぞれ食事をとって就寝。テント泊をしていたのは、我々3人の他に奥駆道を歩いているという登山者一人だけだった。氷点下になった夜中にトイレに起きると、空一面の星がとりわけ美しかった。

 翌24日は朝4時に起床、各自朝食を食べてテントの撤収と荷物整理、出発の準備を整えて荷物をデポ、朝5時半に空荷で八経ヶ岳へ。小屋泊のH場さんも朝食を弁当に代えて、山で使うのは初めてというヘッデンを着けて山頂をめざす。空荷で身も軽く、30分ほど歩くと八経ヶ岳山頂。先にドローン撮影をしていた2人が登っていた。日の出時間が6時過ぎだったので、間に合ったものの遠くに雲がかかってご来光は少し遅れた。しかし、近畿最高峰で360度展望のある山頂でのご来光は格別だった。大峰山塊の山々や大台の山並みなどが重なって見え、南側では雲海が谷間を埋めてまるで湖のような風景。晴天の青空をバックに赤く照らされた樹林が映えて気持ちが良い。しばし感動の時間を過ごして山頂を後にした。

 小屋に戻って、装備品のスリング・カラビナを使って簡易ハーネスを作るプチ練習。7時過ぎに出発、昨日登って来た道を下山する。荷物はあまり軽くなっていないが、足取りは軽い。1時間ほどで狼平小屋、しばらく休憩。

 ブナを中心とする自然林の登山道は美しい。金引橋分岐付近は落ち葉が降り積もる広い鞍部になっていて、黄葉したブナの葉が光っている。しかし、足下に落ちているブナの実は茶色く枯れた昨年のものばかり。今年は熊が人里に出没しているが、山ではブナの実もドングリもほとんど見ることができない。一人が「熊はどうしてるのか。かわいそう」と話すともう一人が「人間が原因(温暖化で)」と話す。自然界の異変に思いをはせた。

 さらに進んで10時頃前日トラバースした天女の頂に登り、ここで昼食休憩。直径1mほどのブナの大木が何本も根こそぎ倒れていて、山頂標識をかけてあった木にも他の木が倒れかかっていた。天女の頂の名はどこから来ているのかしばし話が弾む。羽衣を掛けた枝があったか、山頂の木が天女が舞っているように(セクシーに)見えたかなど、真相は分からない。

 天女の頂には、山頂付近にわずかに踏み跡があるが、あとは地図を見ながら適当に歩いてトラバースの登山道に復帰。栃尾辻の避難小屋から尾根道をどんどんと降りていく。所々急な下りも経て13時過ぎに村役場の駐車場に戻った。靴を履き替えて洞川温泉へ。きれいで温かな温泉に癒やされて、帰りには黒滝の道の駅で柿など季節のみやげを買い込んで帰宅した。秋晴れに奥吉野の山の緑と始まりかけた紅葉、長いけれど歩きやすい登山道、修験道などの歴史を刻んだ弥山・八経ヶ岳からの景色など楽しさ盛りだくさんのすてきな山行だった。

 


個人山行 音羽山バリエーションルート仙人窟をリベンジ

【日にち】2023年10月14日(土)曇り空 

【メンバー】K原(L)、N西

【コースタイム】

 8:20京阪追分駅―9:10仙人窟取付き―9:30仙人窟手前の梯子ー9:50仙人窟10:05―10:55音羽山―鳴滝不動北谷―12:10鳴滝不動尊

 「仙人窟」!やっと行けました。音羽山の西、標高290mくらいにある小さな洞窟。一人が入って座るのがギリギリ、中に仏像があるので入りま

せんでしたが、昔、仙人がここにいたという言い伝えも頷けました。目も眩むような絶壁の上のほうにあって、そこへ辿り着くには十数メートルの梯子を登るしかありません。その梯子もグラグラの状態で固定ロープが1本でも外れたら・・と思うとゾッとする代物です。その梯子に辿り着くにも登山道が無いほとんどガラガラの急斜面を標高差100mほど登ります。ルートを示すロープはありますが完全に頼ることはできず、崩れやすいステップとホールドは緊張のために汗が流れます。私も結構急斜面を登った経験とヤブ山の経験がありましたが、それでもずっと緊張を強いられました。仙人窟から尾根に出るところも気が抜けず、尾根の踏み跡のテープを見つけたときはホッとしました。

 近く、低い山でもこんなところがあることに驚きでしたが、行くことを勧められない所でした。(K原)

 

  前回、仙人窟の手前の梯子の下で待つことになってしまったのでリベンジしてきた。仙人窟取付きの斜面は滑りやすいが、斜面にはしっかりした石もあるのでそれを頼りに登っていく。ルートも分かっているのでスムーズに登れた。トラバース斜面は更に滑りやすいが、前回登ったときよりもしっかりとロープが括り付けてあるので安心感がある。ここまでは順調に登ってくることができたが、仙人窟手前の梯子が見た目以上に怖い。崩れそうな斜面に取りつけてある梯子は、ロープで括り付けてあるが不安定でぐらつき、倒れてしまったら・・・という不安にかられてなかなか進めない。北アルプスの梯子よりはるかに怖かった。途中で引き返そうかとも思ったが、後悔するだろうと思い登り切った。仙人窟の前は大人2人が座れる程のスペースがあった。

 ゆっくり梯子を下りて音羽山山頂を目指す。仙人窟まではロープが取りつけてあるが、その先はロープもピンクテープもないので、方向を確認しながら歩きやすそうな場所を登っていく。斜面を登って11時前に音羽山山頂に到着し、小休止して下山する。リーダーは新たなピンクテープを見つけ、未踏ルートを下山したかったようだが、天気も心配なので今日は鳴滝不動北谷ルートから下山した。ここもバリエーションルートで獣道しかない。僅かにある踏み跡は、数週間前に歩いた跡だろうか。好き者しか歩かないルートだろう。私は3回目だが、もう歩くことはないだろう。数週間前に歩いたときに比べると、倒木が整備されており、歩きやすくなっていた。仙人窟リベンジ成功!!K原リーダーありがとうございました。(N西)


個人山行 加賀大日山周回 

【日 時】 2023年10月11日(水) 

 

【参加者】 Ts本、K川、K藤、Y口、Nま、Hま

 

【行 程】

駐車場(08:15)・・・真砂登山口(08:30)・・・徳助の頭(10:00)[休憩 10分]・・・小大日山(10:45)・・・加賀大日山(11:45)[休憩 25分]・・・加賀甲(12;50)[休憩 5分]・・・真砂登山口(14:50)・・・駐車場(15:00)

 

 

 

 

【報 告】

 しばらく不安定な天気が続いたが、秋晴れの予報となった11日、福井県勝山市の北西にある加賀大日山への登山にでかけた。登山口駐車場までの林道は途中工事中で、基本的には通行止めだったが、工事の隣を通らせてもらった。泥ドロの坂道を下って登山口に向かったが、帰りは上れないのではないかと心配。(帰りには坂をならしてもらえたようで、上がることができたが、車はハネが飛んで泥だらけだった)

 駐車場からしばらく歩くと洞川登山口との分岐、ここで左に曲がって徳助新道の登山口から登り始める。徳助の頭までは結構な急登が続く。息を整えるために立ち止まると、ブナ林を抜けて吹く風が心地よく、日差しも木もれ日のため柔らかい。

 徳助の頭では眺望が開け、北にこれから登る小大日山、大日山と加賀甲、西に日本海方面などを望むことができた。

 そこからかなり下って、また登りかえしてピークを越え、さらに登ると小大日山。ここからは小松方面の海岸線も間近に見え、北には白山の姿も。大日山の山頂もいよいよ迫って見える。やや緩やかになった登山道を1時間ほど登ると加賀大日山の山頂。途中で逆方向から登山者一人と出会った。どこからどこまで歩くのか、車は私たち以外なかったので、北東の新保登山口あるいは小松方面からだろうか。

 山頂は良い天気で眺望抜群、白山をはじめ、先日登った大長山、荒島岳などの山々がよく見える。足下には青紫のリンドウの群落に花が咲いている。ここで昼食休憩。ほどよい日差しと爽やかな風の中しばしゆったりと過ごした。

 下山は甲小屋めざして進む。大日山を少し下ったところから見た笹原と低木に彩られた加賀甲山の美しい姿が印象的。加賀甲への登山道では、左手に越前甲が見え、その麓に勝山の町並みが広がっていた。恐竜博物館の銀色のドームがすぐ間近だった。

 加賀甲大日山避難小屋は古びてはいるが、ストーブなども置いてあり、使い勝手の良さそうな小屋。トイレブース?らしいものもあったが全く使えない。

 加賀甲からは急坂の下り。前日の雨もあって、石や土道、木の根はとにかくよく滑る。バランスを崩さないように慎重に下る。登山道の近くにあった杉の大木の皮がたくさん剥がされていて、熊か鹿かと想像しながら歩く。緩やかかと思うと小さな沢を渡るところもあり、最後の登山道までの急坂をこなして、2時間ほどで洞川登山口に着いた。後は林道跡を20分ほど歩いて駐車場まで戻った。

 紅葉は山頂付近で少しだけはじまったところで見頃はもう少し先だが、晴天下、石川・福井県境の両白山地での初秋の風情をたっぷりと味わうことができた大日山山行だった。                                                                                                  

 



下越&南会津の山に紅葉を求めて 

 

 

平ケ岳(2,139.6m)  会津駒ケ岳(2,133m)  会津朝日岳(1,624.3m雨天中止)   

~ 南 東 北 の 山 と 温 泉 三 昧 & 只 見 線 観 光 ~  車の走行距離約1200K

【山行期間】 2023年10月1日(日)~5日(木)

【参 加 者】 Y森(CL,企画,運転),A見(SL,運転),S口(運転,救急),Y口(運転.会計),Nま(運転,装備),

K西(会計,情報)の6人 

 

 10月1日(日)  現地へ行くだけ 雨のち曇り

  朝6時10分,膳所を出発 各ピックアップして栗東ICから北陸道経由で行く。関越自動車道の小出ICで下り、ガソリンを入れ、シルバーラインというトンネルを通過します。このシルバーラインはトンネルが狭く、トンネル内では岩が露出のまま、また、トンネルの中で分岐があるという道です。でも銀山平に行くには、一番早い道です。宿には、15時前に到着しました。そしてすぐ前の[白銀の湯]という温泉へ。もちろん内湯もあります。またここは、新潟県魚沼市。「魚沼産コシヒカリ」をお土産に買いました。夕食後6時半ころから明日の登山の説明がありました。明日はプリンスルート登山口までバスで送ってもらいます。明日実施できるかどうかは、バスが走れるかどうかにかかっているのです。道路わきから水が滝のように流れている時もあるからです。早めに就寝。(Y森)

 

                         

10月2日(月) 平ヶ岳(2,139.6m) 小雨のち曇り

【データ】 距離 8.8K  行動時間 6時間35分  累積標高差 1,050m

【コースタイム】 5時50分 平ケ岳登山口→8時55分 平ヶ岳山頂→9時37分 池ノ岳→10時20分 玉子石→12時8分 ひかり苔地点→12時19分 平ケ岳登山口

【内 容】

 平ヶ岳は山頂付近に泊まれる施設がなく、一般的なコースで登ると12時間近くかかる難関の100名山。でも銀山平の宿の宿泊者専用送迎バスを利用すれば6時間程度で登れる中之岐登山口に行くことができる。今回はこのルートで登る。

 4時に宿を出発。バスに揺られること1時間40分で登山口に到着、バスを運転する宿の主人に「12時30分までには戻って来るように」と見送られ、5時50分に出発する。

 昨夜から降っている雨は次第に弱まってきたが、急登の道はぬかるみ、場所によっては川のようになっている。木の根っ子もよく滑る。

 7時頃に雨はやみ、標高1500m付近ではナナカマドやオオカメノキ、ミネカエデが色づきはじめる。木道が敷かれた稜線に出ると草紅葉も加わり、常緑樹の緑に紅葉黃葉が点在していい感じ。木道で滑らないように下ばかり見て歩くが、時折は足を止め、秋色に色づく頂上付近の風景を楽しむ。

 山頂を踏んだ後、姫の池近くの池ノ岳で食事をして、玉子石に立寄ってから、転けないように慎重に下山。無事、12時30分までに登山口に戻ることができた。

 浩宮皇太子が登ったことにちなみプリンスルートと呼ばれるこの道だが、なかなかハードだった。

 でも日帰りが難しい100名山に登れたのはこのルートのおかげ。送迎付の宿を手配し山計画して頂いた山森リーダーに感謝です。       (A見)

 

 

10月3日 (火) 会津駒ケ岳(2,133m) 快晴

【データ】 距離 12.6K  行動時間 8時間30分  累積標高差 1,209m

【コースタイム】 滝沢駐車場登山口 8:00・・・8:30休憩・・・駒ノ大池10:48・・会津駒ヶ岳11:12・・・

中門岳12:04・・・駒ノ大池13:15休憩・・・滝沢駐車場登山口 16;25

【内 容】

旅館から車で3分のところに登山口があり、遅めの出発となりました。前日登山口まで下見に行ったころは、駐車場に止まっている車の台数は少なく、駐車は問題なくできるだろうと考えていましたが、当日登山口から遠く離れたところに駐車している車の数を目の当たりにし、悪い予感が的中。結局登山口から150Mぐらい離れた場所に車を置かざるを得ませんでした。さすが人気の百名山・会津駒ヶ岳です。

登山口からは急登が続き、ハードですが、急登の先にある湿原は最高のご褒美です。この日は晴天に恵まれ、駒の小屋直下のベンチで天上の楽園の秋をたっぷり満喫しました。湿原は草紅葉で覆われ、池塘に映る青空とのコントラストが鮮やかでした。見晴らしよく遠くに尾瀬の燧ケ岳の見事な山容が望めました。会津駒ヶ岳~中門岳の稜線歩きも池塘と紅葉と山々の眺めが素晴らしく飽きることのない山でした。私たちが登ったあと(10月8日)に初雪が観測されたとのニュースをネットで知りました。短い秋です。(Y口)

 

 

10月4日 (水) 会津朝日岳は雨天中止 観光に変更 雨のち曇り

 まずは、1.5時間かけて南会津の大内宿へ向かう。大内宿は下野街道の宿場町として栄え、現在も茅葺屋根の民家が並び、国の重要伝統的建造物群保存地区になっており、当時の景観を保っています。でも土産物店、食事処になっています。私達も名物「ネギ蕎麦」を頂きました。箸代わりの一本ネギでは、なかなか難しく、お箸で食べました。

午後からは只見線沿いに戻り、映画「峠」の主人公「河合継之助」記念館に寄りました。戊申戦争では、負けてしまいましたが、長岡藩の家老として最後まで戦い、この地が終焉の地となったとの事でした。

さて、只見線の車両を入れての撮影はできないはずでしたが、観光に変更したお陰で、丁度良い時間に電車がきそうなので、にわか撮り鉄に変身して電車を追っかけました。皆さん、自分の腕前に満足のご様子でした。そして最後に赤べこ発祥の地、会津柳津の温泉へ。観光の一日が終わりました。 (Y森)

 

 

10月5日(木)  只見線乗車後、帰途 雨、強風、時々曇り

最終日は、前日に続きJR只見線を乗って、撮って楽しむ一日となりました。なぜ只見線が鉄道ファンのみならず多くの人に愛されているのか。確かに奥会津の大自然のなかを走る列車は美しいのですが、それだけではないように思います。2011年7月の豪雨により、鉄橋の流出や土砂崩れによる線路崩壊など甚大な被害受けました。その後地元の方の努力と多くの人びとの支援により2022年10月に全線で運転が再開されました。只見線の復旧が原発事故からの復興に進む福島とダブって見えるのです。今、全国のローカル線が廃線の危機にあります。その中で只見線の復旧は極めて稀なケースでしょう。そんな意地を張って走る列車を応援します。がんばれ、只見線!(Y口)

 

 

 

            

 

 


個人山行 秋の氷ノ山周回

【日 時】 2023年10月4日(水) 

 

【参加者】 Ts本(単独行) 

 

【行 程】福定親水公園(07:45)・・・布滝(08:05)・・・地蔵堂(08:35)[休憩 15分]・・・氷ノ山越避難小屋(09:45)[休憩 5分]・・・仙谷口(10:25)・・・山頂(10:50)[休憩25分]・・・神大ヒュッテ(11:45)・・・東尾根避難小屋(12:40)・・・東尾根登山口(13:05)・・・福定親水公園(13:40)

 

 

 

 

 

 【報 告】

 予定していた南アルプス山行を雨で中止したので、天気の良い山を探して、以前から気にかけていた氷ノ山に行くことにした。

 登山口の福定親水公園駐車場は、十数台駐車できるが、八時前に到着すると3台ほどが停まっていた。身支度をしていると向かいに停まっていた車が滋賀ナンバーのご夫婦。「どちらから?」と尋ねると長浜とのこと。こちらが大津からというと「遠いですね」とお互いに言う。どうやら北回りでやってきて案外早く来られたとのこと。結局このご夫婦とは同じ行程で歩いた。

 駐車場のトイレの前を過ぎて登山口から登り始める。やや急登だが12曲りと名付けられたつづら折りの歩きやすい道。途中大きな滝(布滝)などを眺めながらしばらく歩くと地蔵堂。お地蔵さんが鎮座するプレハブ小屋でお参りをして、そこからはきれいなブナ林の登山道。秋の涼しい風にきれいなブナの枝葉が揺れて心地よい。

 登り始めて2時間ほどで「氷ノ山越え」避難小屋に到着。一休みして鳥取県側から登ってきた登山者とあいさつをする。避難小屋はとてもきれいで一度は泊まってみたいと思った。そこからは稜線を歩いて山頂をめざす。足下はぬかるみや粘土質の坂などがあり、気をつけて歩かないと滑る。周りの景色なども見え始め、仙谷コース分岐を過ぎ、大きなコシキ岩を巻いてやがて山頂へたどり着いた。山頂は360度のパノラマだが、周りの山の名前がほとんど分からないのが残念だった。

 山頂からは東尾根方面に向かって下山する。景色を眺めながら尾根を下っていくが、雨で道がえぐれたりしているので、滑らないように気をつけて歩く。しばらく歩くと千本過ぎの標識があり、周りに立派な杉の木がある。また、高山性湿原植物群落の南限とかで、貴重な植物群もあるらしい。(立ち入らないよう標識があった)

 山頂から30分ほどで神大ヒュッテに到着。そこからは笹藪を切り開いたトラバース状の道で背の高い笹の間を下っていく。赤い実がやっと色づいたナナカマドなどを眺めながら歩いていくと、やせた尾根道に変わり、ドウダンツツジの群落を通過したが、紅葉はまだまだだった。東尾根避難小屋からは、樹林帯の中をジグザグと下り、スキー場付近の登山口に着いた。スキー場は冬に向けてススキの原の刈り払いなどの準備をおこなっていた。林道を40分ほど歩いて親水公園駐車場へと戻った。

 紅葉はまだはじまっていなかったが、晴天の登山道で秋風に吹かれながら気持ちの良い氷ノ山山行だった。