個人山行 湖北の古戦場跡 賤ケ岳~大岩山~岩崎山

【実施日】2024年3月31日(日) 快晴 

【メンバー】N西、他1名

【コースタイム】

 7:50余呉湖観光駐車場―8:20大岩山(280m)―首洗いの池―9:10賤ヶ岳(420m)―9:50大岩山―10:10岩崎山(204m)―10:20江土登山口 距離9.2km  標高差410m

 

 

【感想】

 帰省ついでのプチ登山。満開の菜の花がとてもきれいだ。余呉湖観光館に駐車して、岩崎山から大岩山、賤ケ岳へと歩いて余呉湖岸に下りて駐車場まで時計回りに周回する予定だったが、江土登山口とは逆方向に歩いてしまったためルートを変更した。余呉湖添いを少し歩くと登山口があったので、そこから登り始めた。

 賤ケ岳より北のこの山はあまり歩かれていないと思っていたので、獣道のような登山道を想像していたが、登山道は整備されていて、緩やかな登坂でとても歩きやすい。随所に案内版があるのでコースもわかりやすい。大岩山山頂には賤ケ岳合戦で討ち死した中川清秀の立派なお墓がある。山頂から少し歩くと、中川清秀の首を洗ったとされる「首洗いの池」の表示があり、50m程下がったところに小さな池があった。首洗い池を少し過ぎた辺りから賤ケ岳への登坂になり、30分程で賤ヶ岳山頂に到着。琵琶湖と比良山系、竹生島と余呉湖が一望できる山頂は気持ちがいいが、残念ながら黄砂で霞んでいる。

 ルートを変更したためピストンで岩崎山を目指す。向かいからぞくぞくとハイカーがやってくる。地元の人のハイキングコースなのだろう。子供から高齢者まで手軽にハイキングが楽しめる山だ。正直こんなにハイカーが多い山だとは思っていなかった。標高209mの岩崎山は戦国時代には砦があったようだ。熊に遭遇する心配さえなければ、余呉湖周辺の山を周回してみたいものだ。

 

 賤ヶ岳の合戦は天正11年(1583年)にその幕が切って落とされました。羽柴秀吉側の武将である中川清秀は大岩山で砦を守っていました。大岩山は、左に賤ヶ岳、右に岩崎山、前方に神明山と味方の軍に囲まれた砦でしたが、柴田勝家側の武将佐久間盛政がここに奇襲をかけたのです。不意をつかれた中川清秀はすぐに応戦したのですが、最後は力尽き配下の兵士とともに討ち死にをとげたようです。

個人山行 雪の五竜遠見尾根~白銀の世界 小遠見山から中遠見山へ~

【実施日】 2024年3月31日(晴れ)

【メンバー】T中(L)T田(SL)K藤 N堀(記録) 

【コースタイム】

リフト降り場(9:30)‐地蔵ノ頭(9:40)‐小遠見山(11:05)‐中遠見山(11:48)昼食‐小遠見山(12:38)‐地蔵ノ頭(13:31)‐アルプス平駅(13:49)

 

【報告と感想】小遠見山の麓は春の陽気で雪質はシャーベット状。白馬五竜スキー場の8人乗りゴンドラと展望リフトを乗り継ぎ、降り立った所からすぐにアイゼン、軽アイゼン(10本爪)を装着し登山開始。初めは少し急登であるがしばらく登るとすぐに地蔵ノ頭に着く。そこからすでに八方尾根を北に、南西に鹿島槍ヶ岳、そしてほぼ正面に五竜岳を望むことができた。全面雪景色で山々が青空に美しく映える。五竜岳の上部に現れる「武田菱」、甲州武田信玄の家紋もくっきりと見えた。雪の登山道は北側は谷、南側は雪庇があり滑らないよう注意が必要。小遠見から中遠見までは踏み跡筋がより細くなり、一層慎重に歩く。途中急に風が強くなり、雹のような雨が降り、身を屈めて風を凌いだ。中遠見にて昼食をとり、下山開始。午後からは雪質がより一層ジャリジャリとした感覚の状態。帰りはリフトは使わずゴンドラのアルプス平駅まで歩いた。冬の最後に雪山の絶景を見ることができ、リーダーをはじめ、皆さんに感謝したい。(N堀)

 

日本百名山の五竜岳と鹿島槍ヶ岳が見える五竜遠見尾根〜小遠見山を企画してくださったT中さんに感謝です。北アルプスの素晴らしい景色を間近で見られて本当に感激しました。慣れないアイゼンでの急登も、台風並みの突風にもめげずに登り切ったあとにみたあの景色!天気にも恵まれて冬山雪山登山はサイコーでした。(T田)

 

3月末に雪山をハイキングする計画をしてくださり大変感謝です。

自分では全く思いつかないルートで、好天にも恵まれ絵を見ている様な凄く素敵な景色に感動しました。雪に覆われた鹿島槍や五竜岳を見ながらのランチは最高に美味しかったです。(K藤)

 

オールラウンド山行部3月例会 南禅寺~大文字山~大津駅「お花見山行」

【実施日】 2024年3月30日(土)

【メンバー】K原(L)、A隅、M田 Nま、Y村、N西、A元、S古 

 

【コースタイム】

蹴上駅7:45――インクライン――8:10南禅寺――哲学の道――8:50法然院前――9:35善気山(271m)――9:55火床――10:25大文字山――11:40毘沙門堂前――12:05琵琶湖疎水遊歩道公園(昼食)12:25――小関越――長等公園――13:45大津駅前(一次解散)そば処「やま喜」で交流会~16:00(二次解散)

【感想】不安定なお天気が続いていましたが、当日は久しぶりのハイキング日和。サクラもそろそろ咲いているかな、と楽しみな気持ちで蹴上駅に。参加者皆さんが集まり、K原さんから今日のコースについて説明をしていただき、いよいよ出発です。まずは、インクラインの見学。ここで、インクラインの設計の工夫などに感心しながら、疎水に落下しないよう気をつけて、疎水沿いを歩き南禅寺へ。まだ朝早いためか、観光客の方も少ない。サクラはもう少しで咲きそう、明日かな。法然院を目指し哲学の道を歩く。住宅街をできるだけ静かに?歩きながら疎水沿いを進み、趣のある法然院へ。お庭の水晶の石に日の光が反射してなんとも美しい。さて、いよいよここから大文字山を目指し登山道に入る。尾根にあがると京都の街が眼下に。善気山山頂付近で少し休憩し、火床へ。今日の核心部!火床へ続く階段。火床に到着したときは、息が上がったが、核心部終了に、ほっとした。京都の街を見下ろしながら、少し休憩。黄砂の影響か、アベノハルカスは霞んでいて見えないが晴れて気持ち良い。愛宕山、比叡山もよく見える。大文字山山頂を目指して再び歩きだす。階段の左手に登山道が。これは知らなかった。ついに山頂到着。山科方面の景色を見ながら少し休憩。ハイキング日和のわりに、山頂は人は多くなかった。休憩ばかりみたいだが、それぞれの休憩時間は10分程度。大津駅前のゴールまで、まだ道のりは長い。山頂から山科方面に向かって下り始めるが、人気は少なかった。このあたりは、分岐が多く、ぼーっと歩いていたら道迷いしそう、と思っていたら、「道に迷ってしまいました。」と、すれちがい際に、一人の男性が、私たちに大文字山頂への道をたずねられる。ようやくアスファルトの道に出て、ここからは疎水沿いを遡って行く。安朱は菜の花が満開で、あざやかな黄色と菜の花の香りがあたり一面に。ようやく公園でお昼休憩。あちこちで、たくさんの人がブルーシートを敷いて、楽しそうに過ごしておられた。私たちも、エネルギーチャージをして小関越へ。竪坑を見ながら、アスファルトの道を頑張って歩き、長等公園横を経て、ついに大津駅前に到着。ここでK原さんから締めの挨拶。山行は解散し、続いて交流会だけ参加の方と、お蕎麦屋さんで合流。心地よい疲労感のなか、いろいろなお話ができて、楽しい時間であった。うららかな春の陽気の1日、もう咲きそうなつぼみやいま満開の見事なサクラ、菜の花や木蓮など自然を愛で、皆さんとの談笑を楽しみ、身体いっぱいに春を感じ爽やかな1日を過ごすことができました。(S古) 

 

 時々、トレーニングに如意古道から大文字山まで歩きますが、本日は真逆の初めてのコース。いつも見る山頂は、多くの人達が楽しんでいるのに、どうしたことか少なくて驚き。春の形を探していると、鶯が仲間たちと囀っている。桜の大きな蕾がぽーと弾けそうで、この暖かさで今にも咲きそう。疎水沿いの菜の花と桜の二重奏に加わってパチリ。白い木蓮の咲きほこるのを眺め「木蓮の涙」を口ずさむ。午後の食事会にも様々なヒヤリハットに花が咲き、良く無事で。これで、春のスタートが切れました。ありがとうございました。 (A隅) 

 

 申し分なしのお花見日和の一日、とても気持ちのいいハイキングでした。桜の開花は遅れていましたが、それでも南禅寺や哲学の道ではほぼ満開の桜にも出会うことができました。朝早いこともあり、いつもは観光客でいっぱいの道も静かでゆったりと散策できてよかったです。また、初めて法然院の登山口から大文字に登れたこともうれしいことでした。南禅寺から大文字山を越えて疎水沿いを歩き、また山を越えて大津まで帰ってきました。よく歩いた一日の終わりに「ビールで乾杯」できたことがまたまたうれしい一日でした。 (M田) 

 

 大文字山には、如意古道越えのルートで行くことが多かったのですが、今回はお花見山行ということでいつもとは違うルートを案内していただきました。時折覚えのある箇所を通り、少し頭の中の地図がつながりました。桜はあと数日早かったけれどインクラインや南禅寺の水路など観光もでき、春を満喫した一日でした。(Y村) 

 

 今回は、初めてオールラウンド例会に参加させてもらいました。お花見ということですが、ソメイヨシノの開花には少し早かったです。どの場所からもあと数日で開花の桜でした。しかし、新芽やつぼみの膨らんだ感じも私は大好きです。蹴上駅からすぐのインクラインは静かでとても幻想的でよかったです。大文字山は何回か行きましたが、逆に登ったのは初めてでした。景色が全く違った気がしました。あとは高低差はさほどなかったですが、長い道のりでした。暑くも寒くもない、最高の季節でした。とても楽しく参加しました。(A元) 

 

 当初、23日なら咲き始めると考えて予定しましたが、今年は雨と寒さで桜は全く咲いていない状況でした。23日は雨予報だったので30日に延期しました。京都ではこの日かろうじて桜の開花宣言がされましたが、咲いていた木もありました。前週と違ってお天気が上々で、桜だけでなくいろいろな花が青空に映えて「お花見」は一応できました。桜が満開だったら人で混雑する場所が多いのですが、この日は人があまり多くなくて歩きやすく、少ないながら花を楽しめました。大津駅前の店での交流会も山でのいろいろな話が続々と出て、びっくりと笑いのうちに時間がすぐに経ってしまいました。(K原) 

 

  

個人山行 高畑山ミツマタ鑑賞山行

 

 

~ミツマタ満開。高畑山の斜面が黄色に染まる~    

 

 

 【日 時】2024年(令和6年)3月28日(木) 

【天 気】曇り、風やや強し

【参加者】Y森(CL記録) K西、K間、T中博子の4人

【データ】距離3,9K  累積標高差266m  行動時間2時間3分

【コースタイム】            

 9:24臨時駐車場P(203m)発→9:50ミツマタ群生地(285m)10:12 →10:37高畑山山頂(471m)→11:08ミツマタ群生地(285m) 11:13→11:27臨時駐車場P(203m)着

 

 

 

 

【内 容】                  

  数年前の春にミツマタの群生地が湖東にあるらしいと聞いていたので、行ってみることにしました。調べると多賀にあるとか。満開を狙うも近頃の雨続きで、また自分の都合もあって、やっと3月28日に実施できました。

 臨時の駐車場も用意されていて30台は止められそうでした。駐車場からスタートし、道路を横断し左手の地道の道を緩やかに登って行くと入口に協力金お願いのポストがありました。そこを過ぎて500~600m程進むとミツマタが現れ、山の斜面だけでなく、左の小さな川付近にもミツマタは広がっていました。あたりは、薄い黄色の世界に変わって、なんと素晴らしい、ミツマタは、数本、咲いているのは見たことがあるけれど、これだけの数が咲いているのは初めてです。黄色の雪が降っているみたいに見えます。咲いているものは下から見ると黄色い。写真撮影に時間を取り、なかなか前に進まない。道を鋭角に曲がると、今度は上から見ることができるので、カメラを向けると、花の後ろから撮るためか白く写ります。そして細い道にさしかかると、今度は身体にミツマタが触れるほどの距離に咲いていました。なかなか、風情があっていいものです。

 さて折角なので、膝の悪いメンバーですが、あと標高差200m足らずなので高畑山まで行ってみます。わずかな踏み痕をたどって進むと林道に出ました。それを横切って尾根に沿って進むと10時37分に高畑山(471m)に到着しました。眺望はほとんどありませんでしたが3月最後の山頂をタッチした喜びを分かち合いました。大げさな。高畑山まで登ってもミツマタはありません。

 高畑山山頂を後にして、帰りは、林道を利用して帰ると、登りより楽な道でした。ミツマタ群生地は、少し、人出が増えて、皆さん、カメラ撮影に夢中なご様子でした。私達も下りでもミツマタを楽しみながら帰りました。

 せっかく東近江まで来たので、前から行きたかった農家レストランでお野菜いっぱいのランチを頂いて帰途に着きました。いえいえ、まだ道の駅にも寄ってましたね。満足。(*^_^*)                  ( 記  Y森 )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            

 

 


3月ハイキング部例会 京都西山古道と天王山縦走コース

【実施日】 2024年3月17日 

【メンバー】 Y村(CL・報告)S井(SL)M代 K藤 T内 N堀 K間 S口 A元

       A隅 A成 F田 T中博 T田 M田 U都宮 体験者1名 (事務局より)K原 H谷川 以上19名

【コースタイム】JR向日町駅 8:20集合

   向日町駅阪急バス停発8:35→善峯寺バス停着9;20→登山口9:35→10:20京青の森→11:15水場(昼休憩

   30 分)11:45→13:00天王山登頂(270)13:15→13:25旗振松展望台→酒解神社廃屋→13:50宝積寺

 (トイレ)→14:00JR山崎駅解散   (タイム4時間30分 距離13キロ)

 

【報告と感想】

 一週間前から当日だけが傘マークでしたが、午後の雨なら実施と決め、JR向日町駅で善峯寺行きのバスに乗り込みました。バスは30分も走るとかなり山奥へ登って行き、善峯寺は斜面に張り付くように建てられ、車のない時代にはお参りも命がけだったのではと思われた。西山古道は、善峯寺と光明寺と柳谷寺を結ぶ信仰の道です。NPO法人京おとくに・街おこしネットワークが整備し復興されたハイキングコースです。今回は西山古道と天王山縦走コースをつなげて歩くことにしました。登山口からの道は地盤がやわらかくて雨ですぐに流れそうな道ですが、安全に歩けるよう要所に丸木などで道を補強してあり、自然林の気持ちのいい道を、賑やかにおしゃべりしながら進みます。途中小さな滝を過ぎ京青の森に到着、5月はじめに九輪草(クリンソウ)が群生するという箇所には、むやみに立ち入らないよう丸木で囲い看板に写真が掲示されていました。地元の方々が大切に自然を維持されているようです。

 

ゴルフ場のすぐ横道を進むと長い下り坂が続きます。道標や表示板も整備されていますが、途中何カ所か四つ辻になっていて、一度の下見では記憶も定かではなく、どの道か迷うこともしばしば。ベテランメンバーさんに助けてもらいながら、今は地図の何処なのかこの道を選ぶと、先は何処に繫がっているのか、地図で確認しながら進みました。楊谷寺の駐車場に出る前に水場があり、少し時間は早かったのですが、昼休憩をとることにしました。すると予想より早く雨がパラつきはじめ雨具を出して出発、その後は降ったり止んだりする中、楊谷寺から車道を歩き天王山めざして再び山道へ この道はしっかり踏み固められ、アップダウンもなくきれいな道です。小倉山とサントリー山を踏むはずでしたが、雨でもあり展望のある山ではなかったので、先を急いでしまいました。天王山には予定より1時間も早く到着、集合写真を撮影後しばし休憩。

 

天王山は大山崎周辺が京都の出入り口となるため、南北朝内乱や応仁・文明の乱の際、しばしば戦場となった場所です。天正10年(1582)の山崎の合戦で光秀に勝利した秀吉は、翌年山崎城を築いたが大阪築城が本格化すると山崎城は破棄されたそうです。山崎の合戦で部下達を鼓舞するため秀吉が旗を振ったという箇所には旗立松展望台が設置され、大山崎の街が一望されました。山崎城跡からは酒解神社の廃屋を通り、宝積寺に着く頃には、雨も本降りになり山崎駅へと急ぎました。今回、天候により小倉山やサントリー山を抜かしてしまいましたが、周りには釈迦岳やポンポン山、小倉神社などに続く山道もあり、藤の豆も多く落ちていたので、藤の花の頃にのんびり訪れたいと思います。参加された皆さん頼りない案内でしたが、ご協力ありがとうございました。

 

 

 

 

個人山行 小遠見山でイグルー泊

【実施日】 2024年3月16日~17日 一日目晴れ、二日目曇りのち雪

【メンバー】 Ts本、F井、他2名

【コースタイム】

16日(土)

白馬五竜テレキャビン駐車場(09:20)・・・アルプス平駅(09:50)[休憩10分]・・・地蔵ノ頭(10:35)[休憩 5分]・・・小遠見山(12:10)[休憩15分]・・・山頂下のコル(12:35)泊

17日(日)

泊地(06:30)・・・小遠見山(06:40))・・・地蔵ノ頭(08:00)・・・アルプス平駅(09:10)・・・駐車場(09:30)

【報告と感想】

 3月の遠見尾根で雪洞(イグルー)泊の講習を彷徨倶楽部関東のA田さんが実施するとのことで山友会から2名が参加した。

 早朝4時に大津を出発してF井さんをピックアップ、二人で白馬五竜のスキー場をめざす。さすがに北アルプスは遠いので、途中で運転を交代しながら5時間と少しかけてスキー場に到着。装備を整えて、関東の二人組と合流。テレキャビンに乗って中ノ平のゲレンデに降りる。そこからスキー場を横切って、地蔵の頭に10時30分過ぎに到着。ここから登山者の領域になるが、バックカントリーをボードで滑るメンバーもたくさん登っていた。

稜線の雪庇の上を登っていくと1800メートルのピーク付近から向かいの五竜岳がどーんと見えてくる。さらに進んで12時過ぎに小遠見山に到着。向かいには鹿島槍ヶ岳、左手には爺ヶ岳も見える。後ろを振り返ると戸隠方面から妙高の方まで山が連なっている。山頂で昼食をとってから天狗岳の方向に少し下ったコルで雪洞とイグルー作りを始める。Ts本は一人用のイグルー、他の3人で雪洞を作った。

 どちらも受講生は初めてなので、試行錯誤しながら、2時間半ほどでどうにか形になった。イグルーはちょうど2人用テントほどの広さ、雪洞は3人用テントの広さで、どちらもなかなかのできばえだった。

 3時頃から日差しの中で周りの景色を眺めながら夕食の宴、豚肉の味噌漬け焼きとカレーライスでワインとウィスキーを楽しむ。5時すぎに日が陰ってくると急に冷えてきて、それぞれの寝床に潜り込み就寝。

 イグルーは、しっかりと隙間を塞いだつもりだったが、あちこちに隙間が残っていて、夜中に強い風が吹き始めるとスースーと風が通り、その勢いで周りの雪を削っていく。頻繁に小さな雪のかけらが顔に降ってくる。ダウン上下とシュラフ・シュラフカバーをかぶって寝ていたので、それほど寒さを感じることなく朝まで過ごすことができた。

 翌日は天気が崩れてくるとのことで、4時に起床して準備、朝食の肉まんを温めて食べ、6時過ぎに出発した。西から吹いてくる風が強かったが、稜線の影になるところではわりと歩きやすかった。地蔵の頭の近くで雪が降ってきたため、短時間雪崩講習を受け、早々にテレキャビンに乗って下山、9時半頃駐車場に着いた。下界は少し雨がぱらついていたが天気は良く、大町温泉で疲れを癒やして帰路に就いた。

絶好の天気のもと、眺望の良い場所で雪洞とイグルー泊という楽しい体験ができた山行だった。(Ts本)

 

個人山行 宇治の里山ハイキング 高雄山・喜撰山・朝日山周回

【実施日】2024年3月16日(土) 快晴 

【メンバー】N西(感想)、他3名

【コースタイム】

 8:00JR宇治駅―天ケ瀬吊橋―9:30高雄山登山口―10:15高雄山(369m)―11:00喜撰山(415m)―(休憩)―14:40朝日山(小鳥遊び)―仏徳山(大吉山)―16:00宇治上神社 

距離18:3km  標高差1000m

 

【感想】

 絶好の登山日和り。縁起のいいネーミングの宇治の里山ハイキング。メインは朝日山での小鳥遊び。朝日を浴びてキラキラしている宇治川も若干水量が少ないように感じた。天ケ瀬吊橋を通過し白虹橋を渡ると高雄山登山口がある。階段があり整備された登山道だ。小鳥の囀りを聴きながら、展望を楽しみながらの気持ちのいい里山ハイキングだ。

 高雄山山頂は展望はない。喜撰山まで歩きやすい登山道が続く。喜撰山山頂も展望はないため、少し歩いて喜撰ダムの近くで昼休憩とした。ポカポカ陽気でとっても気持ちがいい。ここまで人に会うことはなかった。ここから朝日山にかけては洛南トレイル区間のようで数名のハイカーに出会った。随所にピンクテープが取り付けてある。

 さて目的の朝日山に到着し、暫くヤマガラちゃんに癒される。ひまわりの種より素焼きナッツの方がお好みのようだ。次々にヤマガラちゃんがきてくれるが、トンビ殿が旋回し始めると暫く身を潜めていた。標高124mの朝日山山頂には観世音菩薩様、兎道雅郎皇子の墓、五輪塔があり宇治市街からも近いので観光客も多い。仏徳山をピークハントして下山した。朝は静かな宇治市街も、下山時には観光客でに賑わっていた。

個人山行 早春の荒島岳

【実施日】 2024年3月11日(月) 快晴

【メンバー】Ts本

【行 程】

旧カドハラスキー場(07:00)・・・旧リフト終点(07:50)[休憩 5分]・・・シャクナゲ平(10:00)[休憩 10分]・・・荒島岳(11:40)[休憩 25分]・・・シャクナゲ平(13:15)[休憩 5分]・・・旧リフト終点(14:20)[休憩 5分]・・・旧カドハラスキー場(14:50)

 

【報告と感想】

[平日でも人気の荒島岳]

 3月初め早春の荒島岳を楽しもうと良い天気予報の11日に山行に出かけた。家から往復6時間運転と日帰り山行はきついので、大野市の旅館で前泊、朝6時に宿を出発した。6時半頃旧勝原スキー場駐車場に到着、すでに数台が停まっていた。出発の準備をしている間に車が入ってきて、出発時点では10台以上になっていた。さすがに人気の百名山,平日でも登山者が多い。

[ふかふかの雪で快適な登山-だけどしんどい]

 7日木曜日の山行レポートでは、標高1000メートル以下では雪が少なく登山道はドロドロなどの情報が書かれていたが、8日~9日の寒波で30センチ以上の雪が積もったようで、登山道は新雪、さらに前日の日曜日の登山者にしっかり踏まれたトレースが、ふかふかだけど歩きやすい絶妙な登山道になっていた。

 標高900メートル付近まではつぼ足で、その先はアイゼンを着けて歩いたが、シャクナゲ平までの登山道が地味にきつく、3時間ほどかかってシャクナゲ平に着いた時にはヘロヘロになっていた。(ところで10時前、シャクナゲ平の手前で下山してくる若い女性とすれ違った。何時に登り始めたか聞いたところ6時とのこと。私は7時から登り始めたのだが・・・)

[ロープも埋まるモチが壁-稜線に出たら絶景]

 シャクナゲ平から少し下って向かいの急坂に取り付くとそこが「モチが壁」。ロープがあるはずだが雪に埋もれたようで見当たらない。ここでストックからピッケルに持ち替えて、周りの木の枝などもつかみながらよじ登る。幸い地面は見えず雪がしっかり固まっていたので、アイゼンがよく効いて登りやすかった。モチが壁を抜けて稜線に出ると雪原にトレースの跡がくっきりと映えて、山頂方面に続く絶景が広がる。周りの山々もよく見えるようになって、テンションが上がる。

[山頂は春の陽気-下りもふかふか雪に助けられ]

 山頂への道は中荒島岳の手前などに急坂や雪庇越えなどもあるが、終始良い展望の中を歩くので、しんどさはそれほど感じない。時折風が吹き付けるが、それほど強くないし寒さも感じない。山頂からは360度のパノラマ。正面の白山をはじめ遠く乗鞍岳や御岳、中央アルプスも見える。反対側には能郷白山や銀杏峰・部子山、加賀・越前大日など眺めていても飽きない景色だった。日当たりの良い祠の南側で昼食休憩。登ってきた人たちがそこに並んで休憩する。「こんな素晴らしい天気に来れてよかった」と賑やかだ。

 

 下りは日差しでやや柔らかくなった登山道をドタドタと下る。つま先に荷重がかかるために,アイゼンを着けていると痛みが出てきたので、途中でアイゼンを外しつぼ足で歩くとすこし楽になる。最後のスキー場跡まで雪の感触を楽しみながら下山することができた。天候の変動が激しい今年の3月、好天のもとで、早春の雪の荒島岳を満喫した山行だった。

個人山行 イン谷からダケ道~北比良峠~八雲が原~武奈ヶ岳山行

 

【日時】    3月10日(水)

【参加者】   A井、S藤

【行程】    イン谷7:30~大山口~カモシカ台~11:00北平峠~

        八雲が原12:00到着―出発

        12:30 ~北比良峠~カモシカ台~大山口~

        イン谷14:50

 

【報告と感想】

 

スタート時、イン谷では20センチくらいの積雪があり、雪質も粉状?でふかふかして軽くて歩きやすいと

感じた。誰も踏んでいないまっさらな雪だということもあり、気分良く大山口からダケ道へと、いざ歩を進める。カモシカ台を過ぎたころからだんだんと積雪量も増してきていち早くリーダーのA井さんはワカンを装着。私は、斜度がきつくなってきたころ、ワカン装着する。

それからは膝上までの積雪の中を女ふたり代わるがわるラッセルして進む。そうこうしているうちに北比良峠到着。ふーっ、ここで一息いれる。

 

そして、「時間を見ながら行けるところまで行きましょう!とりあえず八雲まで行けたら!」と出発。

北比良峠に来るまでも、雪と風が作る道のような形状に「ここが道?」と本ルートを外れそうになることもしながら、後ろからのA井リーダーの「こっちだよ」の頼もしい言葉を聞きながら歩いた。北比良峠からは、八雲が原から来たという男性がいて、そこからはその方が歩いてきた道を進むことができて、少し楽ちんに~。きっとその男性もその場所からは、私たちがラッセルしてきた道で楽に歩かれた事でしょう。(その後もカップル2組が歩いてきた)そして着いた八雲が原はテントも3~4張ほどあり、人の気配で結構賑やかだった。さすがに八雲は人気がある!一面の銀世界の片隅でお昼を食べ、しばし休憩する。A井リーダーと相談して今日はここまでにしよう(武奈ヶ岳に登っていたら本当に苦行になって楽しくなくなる)という事で来た道を帰る事に。

帰路、大山口から私たちがしんどい思いをして作ってきた道は(数人が歩いたことで踏み固められ)堂々たる道になっていた。そしてその道を歩く人とすれ違うたびに、私たちが誇らしい気持ちになったことはいうまでもありません!美しい銀世界を満喫して、幸せすぎる一日となりました。

                              記:S藤

 

 

個人山行 希望が丘界隈周回 笹尾ヶ岳・立石山・城山・妙光寺山 ~南陵・奥鳴谷峠・東枯沢コース~

【実施日】2024年3月2日(土) 晴れ 

【メンバー】K原(L)、N西(感想)

【コースタイム】

 6:50野洲駅―7:30三上神社―岩梨山―展望台―9:30南ゲート―10:00笹尾ケ岳――10:15ポイントN80 ―10:55奥鳴谷峠 ―11:30立石山(休憩)12:00―12:30古城山―城山―東涸沢登山口―

草野球場―14:30妙光寺山―妙光寺摩崖仏―15:00下山―野洲駅解散

距離19.8km 標高差720m

 

【感想】

 希望が丘界隈周回でまだ歩いていないルートを歩いてみた。前回は猪除けの策を跨いで三上神社に入ったが、今日は宗泉寺から三上神社に向かった。人が通れるように金網が開けてあり、こちらが正しいコースだろう。金網を抜けると出来立てほやほやの猪くんの堀跡が至る所にあった。ウロウロしているといろんな所で登山道が繋がっていることがわかった。岩梨山と古代峠経由で希望が丘西ゲートに向かう。三上神社に着いた頃には少し雪が舞っていて寒かったが、段々と陽が出て青空も見えてきて、三上山を眺めながら気持ちがよかった。

 ネーミングに惹かれ今日は西ゲートから南陵見晴しコースで笹尾ヶ岳に向かう。整備された歩きやすいコースで気持ちがいい。ポイントN80まで行って友情の橋を渡り、野外活動センターから奥鳴谷峠へ北上する。そして北稜コースで立石山方面へ向かった。自然林の登山道は明るくて気持ちがよかった。いいコースなのに誰にも出会わなかったが、空耳か、いや確かに聴こえた例の鳴き声。近くで豚の鳴き声が聴こえた。猪くんのテリトリにお邪魔させてもらう。途中にピークがあったが名前はない。ポイントH150なので「イチゴロ山」とでも名付けようか。いや、もっといい山名をつけたいが出てこない。

 立石山近くで昼休憩し、古城山、城山へ向かう。城山山頂では雪が舞っていた。今日は城山から東枯沢ルートで下山した。こちらも歩きやすい登山道であった。草野球場から西ゲートに出て、まだ体力が残っていたので妙光寺山まで行って摩崖仏を見て下山した。北尾根縦走路からの妙光寺山への登りが今日一番の登りだったかもしれない。妙光寺山は展望はないが、ユズリハの若葉が芽生えていた。距離は少し長いが、標高差が大きくなく、気持ちのいいお天気と、歩きやすい登山道と三上山を眺めながらの縦走路が気持ちが良くて疲れた感じはなく、気持ちのいいハイキングであった。