個人山行 蜘蛛の巣地獄と猪への恐怖 8匹に遭遇!  長命寺山・奥島山・八幡山

2022年8月27日(土)晴れ 

N西(報告)

 

7:40長命寺登山口駐車場―7:55登山口―8:15長命寺山―8:50空奏テラス9:00奥島山―林道―若宮神社―10:20百々神社―11:25北ノ庄城跡―11:50八幡山―12:00八王子神社

 

 ツレが近江八幡の寺で瞑想体験をするついでに、私はその近所の山を散歩しようと思った。長命寺山だけでは物足りないので、空奏テラスからの展望を楽しみ、奥島山を通過し、もう少し北まで歩き、林道を歩いて百々神社から八幡山を縦走した。

 長命寺まで、まず808段の階段を歩こうかと思ったが虫が多くて断念し、引き返して車道から歩いた。10分程歩いたら、ガードレールの脇に登山道の入り口がある。5分程歩くと近くで豚の鳴き声が聴こえてきた。見ると地くに猪がいて山に逃げていった。午前8時は猪の活動時間なのか。登山道には猪が掘り返した跡がたくさんある。人が多く歩かれている山だと思っていたので少し驚いた。登山道はピンクテープが巻かれていてわかりやすい。しかし、黒い大きな蜘蛛が3~5m間隔くらいで大きな巣を張っているので、枝でそれを取りながら歩かなければいけないのでスムーズ歩けない。油断すると粘着力の強いガムのような蜘蛛の巣がまとわりつき気持ちが悪い。この蜘蛛の巣は林道の手前まで続いた。大きなダンゴムシも至る所にいて、踏みつぶしてしまいそうだった。

 登山口から20分程で長命寺山に着く。山頂周辺は荒れていて、山頂には小さなプレートがあるだけで全く展望はないが、もう少し先に進むと展望のいい場所に出る。歩き進むと少し岩場が多くなり、割れ岩にしめ縄が飾られていた。空奏(そらかな)テラスも独り占め。天気がよければ比良山系を望むことができるが、今日は少しガスがかかっていた。すぐに標高424.5mの奥島山山頂に到着。立派なご神体岩が祀られていた。別名、津田山や姨綺耶山(いきやさん)とも言われている。道なりに林道分岐まで歩き進む。蜘蛛の巣は途切れることなく続く。

 やっと林道にでた。帽子を取ると蜘蛛の巣がいっぱい絡まっていた。粘着力が強すぎて、手に絡みついてなかなか取れない。ここからは蜘蛛の巣に悩まずにすむと思った矢先、猪が横切った。9時30分でもまだ活動中か。進むしかないと思い歩いていくと、林道の真ん中に猪の親子が4匹。まぢか。めちゃくちゃ怖い!どうしようと思い立ち止まっているうちに4匹は山に逃げていった。ここは人が歩く場所ではないのか。事前に山レポを確認してきたが、誰も猪に遭遇したとは書いていなかった。一瞬、ツレに電話して迎えにきてもらうことを考えたが、ここまで車が入れるのかわからなかったし、電話が繋がるのかどうかもわからなった。熊鈴が猪に効果があるのかわからなかったが、とにかくめちゃくちゃ鳴らして歩いた。草がガザガザする度にびびり、何か音がする度にドキッとした。後ろから猪の鳴き声が聴こえているようでめちゃくちゃ怖かったが、振り返って本当に猪がいたらもっと怖いので、ひたすら早歩きで前を向いて歩く。そのうちに、猪の鳴き声だと思っていた音が、雲の流れる音であることに気づいた。その後も2匹の猪に遭遇。何匹見ても慣れない。今日はお気に入りのウリ坊のTシャツを着ていたが、実際はウリ坊でも怖かった。今日、8匹の猪に遭遇し、3年程前に音羽山で見たのは間違いなく熊だと思った。

 猪に襲われずに若宮神社までくることができて一安心。田んぼの近くを子供を連れて散歩している女性に会った。本日、初めて会う人だ。猪に遭遇したことを離したら、(地元の人は)あの山には近づかないようだ。田んぼの周りの柵は猪除けとのこと。

 八幡山でも猪に怯えながらの山歩きは避けたい。とりあえず百々神社まで歩いた。地元のおじさんに猪に遭遇する可能性を確認したら、この時間なら遭うことはないだろうとのことであったので、八幡山ハイキングを開始した。整備された登山道で歩きやすく、猪が掘り返した迹も見らない。途中の展望スポットからは麓の町を見下ろすことができ、豊臣秀吉が築いた八幡山城の石垣もちゃんと残っていた。2時間あれば十分歩くことができる。ただ、ここでも出会ったのは5名だけであった。奥島山を歩かれる時は動物に注意をしていただきたい。


8月ハイキング部例会 半国山(774m)

 

【日 時】 2022年8月22日(月)

【山 域】 半国山(774m)

【参加者】 Y村(CL)T田(SL:報告)Y森 S井 H井 K澤 S口 A元 A隅

      T中博 M田 T中千 Y田 K西  14名

【コース】 赤熊バス停9:24→登山口9:30―(50分)→10:20音羽の滝(休憩20分)―(40分)

 →11:20牛つなぎ広場(休憩10分)―(30分)→12:00半国山山頂774(昼食30分)―(90分)

 →14:00金輪寺(雨宿り20分)→(30分)→14:50宮川バス停着14:56発⇒園部駅

                    (タイム5時間30分 距離8.1キロ)

真夏の例会、朝はまだそんなに暑くもなく、音羽峡谷に沿って登山道を快調に登って行きました。メインである音羽の滝が近づいてくると、小さい滝もいくつかありマイナスイオンを吸いながら、ひんやりした空気を感じて足取りも早くなりますが、苔がぬるっとしているので滑らないように用心して歩きます。音羽の滝では水辺まで降りて滝を眺めたり、水に触れたり奥の岩場を登ったりしてそれぞれ涼しいひとときを楽しんでいました。

山頂は見晴らしも良く心地よい風も吹いて、お昼ご飯も美味しくいただきました。下山もスムーズに降りていきましたが、雲行きがあやしい!え、うそやん 雨?言ってる間に、ゲリラ豪雨!もうすぐ金輪寺なのに・・・ずぶ濡れになりそうな大雨なので、雨具を装着!

金輪寺で雨雲レーダーを見てもすぐに止みそうにもなく、バスを1本遅らせる覚悟で雨が弱まるのを待つか、予定通りのバスに乗れるように出発するか迷いましたが、最後のバスにして、何かの原因で乗り遅れては心配なので、予定通りのバスをめざし傘と雨具で寺の参道を降りることにしました。川のようになった参道とたちまち滝ができていく斜面を見ながら、黙々と降ること30分、なんと登山口のゲートに着く頃には、雨は止んでいました。「夏の登山あるある」というやつでしょうか。。。みなさん雨の中でも集中して歩き怪我もなく、大雨のハプニングもありましたが、これはこれで楽しい山行でした。

 


個人山行 憧れの雲の平ロングラン縦走

【参加者】 L:K原、SL:K川、Y口、Nま、M内、A見

【実施日】 2022年8月21日~24日(25日)

【コースタイム】

 ◆8月21日(日)

 5:45大津発→10:20折立臨時駐車場→10:50薬師岳登山口→

 12:43三角点ベンチ→15:30太郎平小屋

 ◆8月22(月)

 5:35 太郎平小屋出発→8:30薬師沢小屋到着→

 12:00アラスカ庭園到着→12:57 雲の平小屋到着

 ◆8月23日(火)

 5:55雲ノ平山荘発→7:35祖父岳→8:25岩苔乗越→9:20水晶小屋

 →10:15水晶岳→10:50水晶小屋→12:50祖父岳→14:20雲ノ平山荘

 山行時間9:30 休憩1;15 合計10:45 距離14.5Km 登り515m 下り1,699m

 ◆8月24日(水)

 6:20雲ノ平山荘→6:45奥日本庭園→7:21アラスカ庭園→10:07薬師沢小屋10:26~10:37

 カベッケが原→11:23第三徒渉点~12:05第一徒渉点~13:10太郎平小屋13:50→14:30五光岩ベンチ

 →15:45青淵三角点15:55→16:24太郎坂→17:10折立

8月21日(日)

朝4時にlineを見るとK川さんから緊急連絡が入っていた。初日に泊まる太郎平小屋がスタッフのコロナ感染で今日(21日)から営業を自粛するとのこと。まさかや!!である。急遽、21日と24日の宿泊を薬師沢小屋に変更し、24日の黒部五郎岳を諦め三俣山荘から薬師沢小屋を経由して折立に戻ることにするとの連絡。(深夜にも関わらず日程調整、コース検討、宿泊予約など、北川さん本当にありがとうございました。)

 さて、明るい曇り空で時折青空も覗く折立に到着。太郎平まで5時間の行程だったはずが、薬師沢小屋までなら2時間以上の追加、予定通りでも18時を過ぎる…大丈夫か?と思いつつ歩き始める。幸い雨には降られず、ほぼ予定通りに太郎平に到着したが、意外にも小屋は結構、普通に賑わっている。予約を当てにして既に山中にいる登山客もいるため事前に予約している登山客は受け入れていることがわかり、時刻とメンバーの体調も考慮して、薬師沢小屋をキャンセルしここで元々の予定通り宿泊することになった。

個人的には2004年9月に参加した山友会の薬師岳バスハイク以来、18年ぶりの太郎平。その時の自分は、還暦を過ぎてまたここに立っているとは想像もしていなかっただろう。(A見)

 

8月22日(月)

「太郎平小屋がスタッフコロナ感染のため21日より休業」の知らせを受けて、21日は当初薬師沢小屋まで歩く予定であったが、予想以上に時間がかかり、結局太郎平小屋に宿泊することとなった。

 22日は、朝方は快晴。薬師岳の美しくて、貫禄のある姿を十分堪能したのち、小屋を出発。賑やかな女性グループの見送りを受け、雲の平を目指した。太郎平小屋から薬師沢小屋まで2時間15分、薬師沢小屋から雲の平小屋まで3時間20分、あわせて5時間35分が基準となるコースタイムであったが、梯子が何カ所もあり、またアップダウンが激しく、体力の消耗が激しく、何度も休憩を取らざるを得ず、予想以上に時間がかかった。特に薬師沢小屋を超えてから、雲の平への急登が辛かった。標高差で500mぐらいだが、滑りやすい大きな岩を這うようにして悪戦苦闘が2時間ほど続いた。

「最後の楽園」、「雲上の楽園」と呼ばれる雲の平は、北アルプスの最奥に位置し、容易にアクセスができない。にも拘らず多くの登山者を引き寄せる魅力は、何と言っても、薬師岳、黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳の名峰に囲まれた大展望だろう。そして「アルプス庭園」、「スイス庭園」、「アラスカ庭園」、「日本庭園」などユニークな名前が付けられた高原は、楽園の名にふさわしい。そして雲の平は高山植物の宝庫でもある。

雲の平小屋は、平日ではあったが、多くの登山客で賑わっていた。小屋のベランダからは夕日に映える水晶岳の雄姿を楽しむことが出来た。私には憧れの雲の平にたどり着けて、大満足の一日だった。(Y口)

 

8月23日(水)

 前日夕方には山荘から水晶岳がくっきりと見えたのに、4時頃の外は霧。6時前に霧雨の中、今回の主目的の水晶岳へ出発する。明るくなるにつれて100m前後が見えてきたが、晴れて来そうにはなかった。見渡せないが雲ノ平の広さを感じる。祖父岳に着いても「晴れていれば展望がいいだろうな」と思うだけ。岩苔乗越に降りてワリモ岳分岐まで登り返すと後は比較的緩やかな登りで水晶小屋に着く。ここからは水晶岳山頂まで尾根を辿る。しばらくは緩やかだが徐々に険しい岩稜の登り降りとなり、北アルプスらしい表情を剝き出しにしてきた。頂上に近づいてきたころ、降りてきたグループの中の一人が何と旧友のMだった。毎年1,2回会っていたのがコロナウイルスのためこの3年ほど会えなかったのに、こんな所で出会うとは❕ 彼は百名山のうちの96座目とのこと、以前からの腰が痛いと言っていたのによく頑張っている。また次の機会に逢おうと言って別れ、山頂に向かった。霧の中、突然水晶岳山頂標識が現れた。展望がないのでここが最も高い場所というのが理解できなかったが、間違いなく2986mの山頂に到着した。今の私、この年齢と体でほぼ3000mの山へ登れたことは感慨深い。標識の前で証拠写真を撮って、下山し始めた。雨が強くなってきたので水晶小屋の中で昼食としたが、ここでもMに逢い、さらに降りた岩苔乗越でもまた逢ったが、4年ぶりのブランクを埋めるような「腐れ縁」なのかも❓ 下山は登りルートを引き返す。その途中で2回それぞれ3,4羽のライチョウに逢った。前日にも山荘近くで2羽をごく近くで見ることができたので、高頻度‼ 2時過ぎ、山荘に着く頃には雨が止み、雲が晴れてきて遠くも見えるようになった。やがて4時間ほど前にいた水晶岳の山頂あたりも見えはじめた。皮肉なことに上からの展望が無い代わりに下から展望が得られた。ただ、頂上で展望があれば、高度感で怖かったかもしれない、と負け惜しみを呟いてみた。  (k原)

 

8月24日(水)

山行4日目、6時20分霧雨、上下カッパを着、終日こんな感じかも?とズブ濡れを覚悟し、本日宿泊予定の薬師沢小屋を目指し出発。アラスカ庭園を過ぎる頃には天気が回復し、霧雨を浴びた庭園の野草が黄葉へ色づき、早くも秋の気配が漂う。湿った木道も乾き始め、順調に歩をすすめる。薬師沢への急な下りは、雨が降った気配もなく、乾いており、前日までの疲れを考慮し、慎重にスローぺースで下る。10時過ぎ、薬師沢小屋に着く頃には、ウェザーニュースの雨天の天気予報に良い方に裏切られ、快晴の好天、黒部の清流を眼下に長めの休憩、絶景を堪能する。天候の回復、時間的余裕と当初宿泊予定であった太郎平小屋での新型コロナ発生による宿泊中止より、登山口の折立まで下り、富山市内のビジネスホテルへ泊まることとする。30分の休憩後、照り付ける日差しを背に、太郎平小屋への長い山道を汗だくで登る。太郎平小屋に13時10分到着、40分休憩、宿泊ホテル予約を済ます。13時50分出発、五光岩ベンチを過ぎての休憩時、前日に濃霧・雨の中登った水晶岳がくっきりと見え、一日違いでの山の天候の変わり易さを改めて実感する。無事17時10分に折立へ到着。自販機の冷えたコカ・コーラで喉を潤した後、富山市内のビジネスホテルを目指し出発。折立を出発して間もなく、助手席の道沿いで大きな真黒い塊の物体とすれ違う。ドアミラーに写るその黒い塊がゆっくりと動いており、熊だった。車を止め、後方を観察していると道路から山の斜面へ消えていった。咄嗟に駐車場の熊出没の注意書を思い出し、テン場、車中泊の人を心配する。ビジネスホテルでの宿泊は、設備が充実しており、縦走の体を癒すにはもってこいであった。入浴し着替えを済ませ、近くの居酒屋に繰り出し、富山の海の幸を堪能し、疲労困憊の山行を打ち上げた。                                               (Nま)

 

 


個人山行ー氷ノ山

 

【日程】 2022年8月20日(土)~21日(日)

【参加者】 会員(CL)、T中(SL)、N堀、T田、H(記録)、他 友人 3名

【行程】

(1日目) 石山駅10時出発→イオン山崎店(12:30)買い出し→わかさ氷ノ山キャンプ場(15:10)コテージ泊

(2日目) キャンプ場(8:20)→氷ノ越コース入り口(8:30)→(9:15)氷ノ山越避難小屋(9:25)→

     (10:40)氷ノ山山頂(11:25)→(12:15)氷ノ山越避難小屋(12:35)→(13:10)コース入り口

      ★天候が悪く、景色も見えなかったので、当初のラウンド予定からピストンに変更

植村直己さんがトレーニングに使っていた山の1つ、氷ノ山、一度は行ってみたいと思っていたので、今回すごく楽しみにしていました。

天気予報は良くない、翌日快方に向かうことを願って、いざ出発。

 キャンプ場に着いた時は雨、夕食も屋根の中になってしまったが、楽しく酒盛り。コテージに戻ってからも、翌朝の出発を雨上がり8時以降にしたので、夜中まで酒盛親睦。T中さんの友人の豊富な経験談(オーバーハングでローブに中吊りになってもがいて、体が回転してだんだんふれた瞬間、とっさにロープをカラビナにかけて助かった男性。田部井淳子さんがエベレスト初登頂する前にマナスルに登った女性)、特大のキスリングで登った、など、昭和の登山の話に感動。

 

 2日目、朝になっても、なかなか雨は止まない、朝もゆっくり休息、食べてばかり。(でも、よく食べて,よく眠れる事が健康の秘訣なんだと彼等を見て思いました)

もう一人、沢登りの達人が大阪から合流して活動開始。しかし、天候は一向に良くならず、雨も強くなってきました。本来なら、いろんな高山植物に出合い、景色にも堪能しているのかなと思いながら歩いたのですが、だんだん小屋での休息が長くなっていました。このまま進んでも、景色は見えないだろうと、山頂からピストンで下山。道はそれ程、歩きにくい所は無かったが、少し気を抜くと、ズルっと行ってしまいそうでした。

もう一度、リベンジかな。

 

★氷ノ山わかさキャンプ場の特典

 キャンプ場は人数によってはテントよりコテージが安い

 キャンプ場に泊まると、近くの温泉で割引がある

 シャワーは16時~24時まで無料で使用

 穴粟インターのクロワッサンたい焼きが美味しかった

【一口感想】

リーダー 兵庫「宍粟50名山」で検索してみてください。宍粟には季節問わず素敵な山々がたくさんあり、今までたくさん歩いてきました。少しずつでも案内できればと思っています。

N堀 氷ノ山キャンプ場は周りの山々も美しく、設備が整っていて素敵なところでした。夜にはT中さんのご友人のまさに死と隣り合わせの臨場感あふれるお話に聞き入り、訓練しておけば危険な時に咄嗟に素早く判断でき、身体が自然に動くといったことや基本の操作を決して怠らないといった言葉が心に残りました。夕食も初めて食担しましたが皆で作る食事はおいしく、おしゃべりも弾んで楽しい山行となりました。計画していただいたリーダーのS喜さんといつもながら安全運転で、山では皆を適切なテンポと判断でリードしてくださったT中さんに感謝します。

T田 はじめてのロッジ泊!はじめての寝袋泊!テレビもない!エアコンもない!Wi-Fiもない笑笑!

  それでもベテラン先輩たちの話を聞いて知らない単語もありましたがまだまだ自分の未熟さを痛感しました。この2日間雨の山行になりましたが何事も経験や、というお言葉をいただき、これからもいろんなお山に行けるくらいの体力脚力をつけたいと、思いました。

T中 バンガロー2棟(最大6人、¥1,0001)とはびっくり。元大阪の会の友人も3人参加してくれ、ゆっくり山の話を聞けてよかった。山は生憎の天気で景色を楽しむ事は出来なかったが、大阪の友人もめまいしながらも氷ノ山を山頂を踏んでもらって良かった々。

 


個人山行 初めての槍ヶ岳 ~つらくキツイ南岳新道 そして霧の槍ヶ岳へ~

2022年8月11日(木)~12日(金)曇りのち雨 

K口(L)、N西(報告)

 

2:00鍋平駐車場

(1日目)6:00鍋平駐車場出発―6:30穂高センター―7:30穂高平小屋―8:20白出沢出合―10:00滝谷避難小屋―11:30槍平小屋12:00―14:30南岳新道救急箱14:50―16:05南岳小屋にてテント泊

 

(2日目)7:20南岳小屋発―7:30南岳―8:30中岳―9:00大喰岳―飛騨乗越―9:30槍ヶ岳山荘―10:00槍ヶ岳―11:00槍ヶ岳山荘11:20―12:10千丈乗越分岐―13:15槍平小屋14:00―14:45滝谷避難小屋―16:15白出沢出合―16:55穂高小屋―17:30新穂高センター18:00―18:35鍋平駐車場

 

 夜中1:40時点で新穂高温泉無料駐車場は満車。有料駐車場も3:00まで受付ができず、既に車が並んでいたため鍋平に駐車した。仮眠していると4:00頃から人の声がして皆が動き始めた。夜中の雨で滝谷避難小屋近くの木道が渡渉ができるのか心配する声が聞こえてきた。私たちも準備をして、鍋平駐車場にとめたので予定より1時間早く登山を開始した。

 霧雨が降っていたがレインウェアを着るほどではなかった。鍋平駐車場から穂高センターまでは、雨で濡れて歩きにくい道を30分程下る。戻ってきた時に疲れた足でここを登らなければいけないのかと思うとぞっとする。穂高センターで登山届を記入して出発。そのころには霧雨は上がっていた。

 林道を歩き、途中ショートカットして白出沢出合に到着。沢沿いを歩き進み滝谷避難小屋に着いた。沢の上部に薄っすらと雪が残っており、流れる水が冷たく火照った体を冷やしてくれる。沢にかけられた木道も問題なく渡ることができた。滝谷渡渉部にライブカメラが設置されているので、心配な時は事前に確認することができる。11:30槍平小屋に着き昼休憩とした。テントも張られていた。地図上ではそんなに距離はなさそうにみえたので、この時点では南岳新道の辛さなど知る由もなかった。

 大きな沢沿いを20分程歩き尾根に入っていくが、道がわかりにくいので、GPSとペンキ印で方向を確認する。ここから樹林の九十九折れの急登が始まる。荒れた登山道には、梯子がかけられている箇所もあるが、壊れかけの梯子もあるの要注意。ワイルドな道だ。休憩を繰り返しながら歩くが、九十九折れの道は歩いても歩いても標高が上がらない。ときどき思い出したようにふき上げてくる風が心地よい。重いザックを背負って南岳新道を下ってくる人もいたが、足場が悪いため下りも油断できない。2100mの槍平小屋から、2600mくらいまで登れば少し雰囲気が変わると期待して歩いたが、どこまで登っても樹林はいつ切れるともなく続き、1歩がなかなか出ない。2時間程歩き2500m。やっと半分くらいか。2600mの壁は遠かった。下を向きひたすら歩き続けると、少しずつ景色が変わってきて尾根道へ出た。尾根道へ出ても急坂が続くが、聳え立つ山々を見渡すことができ、これまでとは景色が変わり少し気持ちに余裕がでてきた。

 樹林が低くなり森林限界のようだ。暫く歩くと救急箱が設置されていた。槍平小屋が好意で設置してくれているようだ。ここが2600m地点。それでもテント場まで400mある。歩かないとテント場に辿り着けない。暫く平坦な道になり、そして穂高の山々を見渡しながらの快適な稜線歩きになる。岩のペンキ印に沿ってじぐざぐに登っていくが、もう足はくたくたで喘ぎながら足を運ぶ。途中、危険な岩場もあるので油断できない。“南岳まで40分”と書かれている。前に見えるのが南岳か。いや、にせピークだ。頂上が近いと思わせながらテント場はまだ先だ。ほとんど根気がつきようとした時、カラフルなテントが見えてきてやっと本当の頂上が現れた。槍平小屋を出てちょうど4時間だ。

 受付をしてテントを張るが風がきつい。大キレットもジャンダルムもガスで覆われ姿を現わしてくれない。夕食後、展望スポットに行くとガスが抜けてきて、険しい山々が姿を現し暫し見とれる。ここにいる何人かが明日チャレンジするのだろうか。天気が心配だ。夜は疲労が刺激になってなかなか眠れず、風音でも何回も目が覚めた。

 

 翌朝、4:00に起床するが雨が降っているためテントで待機。暫くすると皆が動き出した。生憎の天気で大キレットを断念する人も多くいた。私たちも朝食をとり、テントを片づけレインウェアを着て、7:20に槍ヶ岳を目指して南岳小屋を跡にする。再び南岳にくることはないだろう。その時は大キレットにチャレンジするときだろうか。私にそんな日がくるとは想像できない。天気が良ければ3000m級の山々の稜線を行く展望抜群の快適な登山道だが、生憎の天気で景色は望めない。

 中岳、大喰岳を通過し約2時間後に槍ヶ岳山荘に到着。雨は降り続いている。山荘には槍ヶ岳登頂を断念している人も多くいるが、リーダーの言葉を信じて登る。ガスで景色は見えないが、お陰で高度感を感じることはない。三点確保でしっかり確実に登る。悪天候のため登頂者は少ないが、それでも渋滞し待っている時間が寒い。梯子は最初は怖かったが、逆に梯子があることで安心して登れる。山頂で記念撮影し早々に下山する。景色は見えなかったが、槍ヶ岳に登れたことで一つ壁をクリアできた気がした。

 山荘で天気を確認すると、台風の影響で明日も天気は崩れるとのことで、双六岳には行かず1日早く下山することにした。千丈乗越から奥丸山経由で下山するか迷ったが、飛騨沢から下山することにした。お花畑を下山し、振り返ると双六岳への稜線が見え、人が歩いているのが小さく見える。今から槍ヶ岳へ向かう人もいるが、今後のお天気が気懸りだ。お花畑に癒されながら下るがこの道も長い。昼過ぎに槍平小屋に着き昼休憩とする。雨も上がりゆっくり休憩をとる。昨日登ってってきた道を下るが、大きな石がゴロゴロしたこの道は疲れた足には辛い。滑らないように注意する。滝谷避難小屋近くの木道も問題なく渡れた。白出沢出合からは下りの林道歩きでスイスイ進む。17:30穂高センター到着。落とし物を届けて、“まだ終わりじゃないよ。”と自分の足に言い聞かせて鍋平駐車場までもうひと頑張りする。

 よく歩いた濃い2日間だった。温泉に入り家路に向かう。昨年の奥穂高岳に引き続き、K口リーダーには大変お世話になった。感謝しかない。


個人山行 屋久島縄文杉を訪ねる

 

 【日 程】

2022年8月6日(土)(午前中は晴れ、午後曇り)

 

【参加者】

T本、他2名 

 

【行 程】約19.5km 上り:約1,498m 下り:約1,498m

荒川登山口(06:10)・・・小杉谷橋(06:55)[休憩 5分]・・・楠川分れ(07:30)[休憩 5分]・・・大株歩道入口(08:40)[休憩 10分]・・・ウィルソン株(09:15)[休憩 15分]・・・縄文杉(10:45)[休憩 10分]・・・ウィルソン株(12:20)[休憩 20分]・・・大株歩道入口(13:20)[休憩 5分]・・・楠川分れ(13:55)・・・小杉谷橋(14:45)・・・荒川登山口(15:35)

 

 

 

【報 告】

(大勢の人が縄文杉に会いに)

 屋久島で縄文杉を見に行こうとハイキング山行を計画。朝3時半に起きて4時に宿を出て、屋久杉自然館に向かう。4時40分頃バス停に着いたがすでに大勢の人がバス待ちをしていて5時のバスには乗れなかった。次のバスが5時半に出るということで、ここで朝食弁当を食べる。その間にも続々と登山客が集まってきた。この時期の屋久島は夏の観光シーズンで人気だが、やはり縄文杉はみんなが一目見たいと会いに来るスポットだ。

(長いトロッコ軌道歩き)

 6時過ぎに荒川登山口に着きトイレを済ませて歩き始める。トロッコ軌道の真ん中に滑り止めの溝を刻んだ板が敷いてあり、その上をトントンと歩いて行く。トンネルがあったり、手すりのない橋があるなど変化があって楽しいが、6、7キロはこのような道が続く。一体何枚の板が敷かれているのか、整備していただいた方に感謝。45分ほど歩くと旧小杉谷集落跡。小学校の跡地付近で休憩する。案内板に昔の写真などがあり、屋久杉で栄えていた時期の集落の様子がうかがえた。さらに進んでいくと白谷方面への分岐、三代杉を経てトロッコ軌道の終点、縄文杉への大株歩道入口に到着する。

(大きな杉の木を見ながら縄文杉へ)

 大株歩道入口から登り始めると、やや急登のゴロゴロとした岩の間を登っていく。しばらく登ると広い空洞があるウィルソン株。ある場所から見ると上の空洞がハート型に見えるということで、人気の撮影スポット。それにしてもこれほど大きな切株跡がどのような大木だったのかと想像し、それがまた江戸時代から今日まで残っていることに自然のすごさを感じた。その後も大王杉や多くの大杉を間近に見ながら、縄文杉に着いた。

 縄文杉は展望台の上からしか見ることはできなかったが、樹齢2千年から7千年とずいぶん幅のある推定樹齢だが、長い歴史を刻んだ大木だということはその風貌でよくわかった。

 縄文杉近くの休憩台は登山客でいっぱいだったので、しばらく下ったところで昼食休憩にした。

(登山道近くに猿や鹿が)

 登りの登山道ではすぐ近くに猿が出てきてキノコを食べていた。人が通っても逃げないし、穏やかに過ごしている。また、下りの登山道でもすぐ近くの崖の上に小さな屋久鹿が木の葉を食べている。こちらも逃げようとしない。豊かな自然の中で猿や鹿も人を自然の一部として受け入れている、このような関係が続くように人間の側が自然を護っていかなければと強く思った縄文杉を訪ねる山行だった。