個人山行 天川川合から弥山・八経ヶ岳山行

【日 時】2023年10月23日~24日

 

【参加者】Ts本、F井、I野、H場

 

【行 程】

【1日目】

天川川合(07:45)・・・門前山(09:05)・・・栃尾辻(10:45)・・・金引橋分岐(11:45)・・・高崎横手分岐(12:55)・・・狼平(13:20)[休憩 15分]・・・弥山(14:40)・・・弥山小屋(14:45)

【2日目】

弥山小屋(05:30)・・・八経ヶ岳(06:00)[休憩 10分]・・・弥山小屋(06:45)[休憩 25分]・・・狼平(08:05)[休憩 15分]・・・高崎横手分岐(08:40)・・・金引橋分岐(09:40)・・・天女の頂(09:55)[休憩 30分]・・・栃尾辻(10:45)・・・門前山(12:15)・・・天川川合(13:10)

 

【報 告】

 秋も深まり紅葉も楽しめる山行をと弥山・八経ヶ岳登山に出かけた。どの天気予報でも秋晴れ予報で、最高の山歩きを期待できた。

 23日早朝に車2台で滋賀を出発、高速道路を降りて奈良盆地に入った頃に偶然2台が合流、そのまま天川村へ向かう。途中黒滝道の駅でトイレ休憩、7時半頃天川村役場の駐車場に到着し身支度を整える。

 45分出発、住宅の間を抜けて登山口へ。やや肌寒い杉林の中の急登を登り始める。すぐに汗ばんでくるが、時折吹き抜ける冷たく乾いた風が心地よい。やがて登山道は尾根道へと変わり、ここから細かいアップダウンのある長い稜線歩きが続く。2時間ほど歩くと廃屋の栃尾辻避難小屋。この稜線は北東側が人工林、南西側が自然林になっていて、日の光に照らされたブナや紅葉などが黄色や赤に輝いて見た目にも美しい。さらに天女の頂をトラバースして進んでいくと、高崎横手分岐に着く。ここで狼平から弥山方面と弥山辻から八経ヶ岳方面への分岐になっていて、今回は狼平方面へ向かう。しばらく下ると川を渡る吊り橋が現れ、渡りきったところに狼平避難小屋が建っている。きれいな避難小屋で10名ぐらいは泊まれそう。ここは水場にもなっているので、川の水でのどを潤して、一休みする。

 狼平小屋からは木道の階段が続く。下の方は湿っていて滑りやすいので要注意。途中に鹿よけの鳥獣柵があり、網をフックから外して、また直して通過する。しばらく登るとまた鳥獣柵があり作業員の方が修繕をしていた-お疲れさま。弥山小屋から40分ぐらいで来たとの話。やがて登山道から弥山が見えてきた。山林にポツポツと枯れ木が見える。巻くように登っていくと、右手に三角形の八経ヶ岳が見えてくる。陽に照らされながら登っていくと、また鳥獣柵、一体どちらが内側でどちらが外側なのか?分からなくなってきたが、とにかく弥山小屋前まで到着。先に弥山山頂に行こうと荷物を置いて、100メートルほど登って山頂の天河神社奥宮(弥山神社)に参拝した。

 弥山小屋で宿泊手続き、テント泊は一人500円と格安。小屋泊も一泊2食付きで8500円とこちらも昨今のアルプスなどの山小屋と比べても破格。しかも食事も部屋もそれなりに充実していた。

 ともかく男性はテントを設営して、女性は小屋で荷物整理と着替えをして、小屋の前のベンチで乾杯。5時前に日が陰って寒くなるまで歓談。それぞれ食事をとって就寝。テント泊をしていたのは、我々3人の他に奥駆道を歩いているという登山者一人だけだった。氷点下になった夜中にトイレに起きると、空一面の星がとりわけ美しかった。

 翌24日は朝4時に起床、各自朝食を食べてテントの撤収と荷物整理、出発の準備を整えて荷物をデポ、朝5時半に空荷で八経ヶ岳へ。小屋泊のH場さんも朝食を弁当に代えて、山で使うのは初めてというヘッデンを着けて山頂をめざす。空荷で身も軽く、30分ほど歩くと八経ヶ岳山頂。先にドローン撮影をしていた2人が登っていた。日の出時間が6時過ぎだったので、間に合ったものの遠くに雲がかかってご来光は少し遅れた。しかし、近畿最高峰で360度展望のある山頂でのご来光は格別だった。大峰山塊の山々や大台の山並みなどが重なって見え、南側では雲海が谷間を埋めてまるで湖のような風景。晴天の青空をバックに赤く照らされた樹林が映えて気持ちが良い。しばし感動の時間を過ごして山頂を後にした。

 小屋に戻って、装備品のスリング・カラビナを使って簡易ハーネスを作るプチ練習。7時過ぎに出発、昨日登って来た道を下山する。荷物はあまり軽くなっていないが、足取りは軽い。1時間ほどで狼平小屋、しばらく休憩。

 ブナを中心とする自然林の登山道は美しい。金引橋分岐付近は落ち葉が降り積もる広い鞍部になっていて、黄葉したブナの葉が光っている。しかし、足下に落ちているブナの実は茶色く枯れた昨年のものばかり。今年は熊が人里に出没しているが、山ではブナの実もドングリもほとんど見ることができない。一人が「熊はどうしてるのか。かわいそう」と話すともう一人が「人間が原因(温暖化で)」と話す。自然界の異変に思いをはせた。

 さらに進んで10時頃前日トラバースした天女の頂に登り、ここで昼食休憩。直径1mほどのブナの大木が何本も根こそぎ倒れていて、山頂標識をかけてあった木にも他の木が倒れかかっていた。天女の頂の名はどこから来ているのかしばし話が弾む。羽衣を掛けた枝があったか、山頂の木が天女が舞っているように(セクシーに)見えたかなど、真相は分からない。

 天女の頂には、山頂付近にわずかに踏み跡があるが、あとは地図を見ながら適当に歩いてトラバースの登山道に復帰。栃尾辻の避難小屋から尾根道をどんどんと降りていく。所々急な下りも経て13時過ぎに村役場の駐車場に戻った。靴を履き替えて洞川温泉へ。きれいで温かな温泉に癒やされて、帰りには黒滝の道の駅で柿など季節のみやげを買い込んで帰宅した。秋晴れに奥吉野の山の緑と始まりかけた紅葉、長いけれど歩きやすい登山道、修験道などの歴史を刻んだ弥山・八経ヶ岳からの景色など楽しさ盛りだくさんのすてきな山行だった。