個人山行 岐阜県北ア 摩利支天山(木曽御嶽山)

 2023年4月22日(土)晴れ 

【メンバー】K本、他1名

【コースタイム】

6:43駐車場―10:58五の池小屋―11:21飛騨頂上―12:30摩利支天山-13:54五の池小屋―16:20駐車場 

 【アクセス】車。下呂経由では疲労を伴うかもしれない。中津川・木曽福島経由に北上。

濁川温泉市営駐車場。登山口にあるトイレは冬期のため使用不可。道中にトイレを使用していくと良い。

いつ起きるかわからない火山、過去の遭難事故を確認して、ヘルメット、ピッケル、12爪アイゼン、ストック等の装備品を準備した。

日本には同名の山が多数あり、タイトル通りにあえて「木曽御嶽山」にしている。また、最高峰といわれている山である。その最高峰である剣ヶ峰は基準点が一等級であるが、今回の目的は雪山の摩利支天山であり、日本百名山としては達成しない。

2014年御嶽山噴火による災害が起き、多くの人の命が失われたことで、信仰のある山のイメージが遠退いた。噴火して数年間、御嶽山は、いつどこでも見えていた。災害は登山者の間で決して風化できない出来事であるが、御嶽山は遠くても割と近くにあった。富士山を見ても同じ気持ちである。そして御嶽山に行ってみるかと思い立った。

もっとも行くきっかけは同伴の友人であったが、1年前から計画を立て、2~3月雪の御嶽山は風速で厳しいかな?と何度も検討して、今年ようやく、雪融けが進んだ4月に決行した。

思いの外、早くも雪融けがあるものの気温が下がった日であった。濁川温泉ルート上、森林限界の近い場所でアイゼンを履き、急登をひたすら登り続けることができた。外輪山の飛騨頂上から摩利支天山まで尖っている岩稜帯では、ストックからピッケルに持ち変えた。この時、アイゼンがなければ奈落の底に滑落してしまいそうと思った。同伴の友人は楽しみと言って早くも摩利支天山に到着、私の到着を待ってくれていました。富士山の次に標高が高く、酸素が薄い。ゆっくり進めていく必要がある。

摩利支天山から、御嶽山がどっしり、剣ヶ峰が黒々に見えていました。あれはもうあっち(反対側)からいくべきよね。噴火規制がかかっていなければいいね。

青空に浮かぶ白い雪をまとう、白山連峰、穂高連峰、中央アルプスの木曽駒ヶ岳が見えました。三の池はホワイトブルーの雪で覆われ、この下にコバルトブルーの水が隠れているようでした。

下山時、気温上昇による雪解けが進み、雪の踏み抜きを何度かしました。

濁川温泉へ無事営業時間内に済ませて、腹ごしらえしたいところで帰る道中に洒落たウッドハウスのお店を見つけました。木曽福島に行っても飲食店がなさそうでしたので安堵しました。かわいい看板犬に癒され、カレーライスを注文して美味しくいただきました。エネルギーが補充でき、その日のうちに帰宅しました。