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秋田駒ヶ岳最高峰,男女岳(1,637.1m) 焼石岳(1,547.3m) 栗駒山(1,626.5m)
蔵王熊野岳(1,841m) 烏帽子岳(乳頭山1,478m)は中止
【山行期間】 2021年10月4日(月)~10月9日(土)
【参 加 者】 Y森(CL) K川(SL,救急) K西(装備,情報) A部(会計)の4人
10月4日(月) 大津から秋田へ 天気 晴れ
【日 程】6:30Y森宅膳所→8:30敦賀湾→9:30出港→5:10秋田港着
【内 容】
朝9時30分敦賀港から出発して翌日5時ごろに新潟港に着く日本海フェリー、
今回はこのフェリーを利用して一気に秋田
まで行って6日間掛けて5座を登るという東北秋の山行計画。フェリーでは約20時間の船上時間。
ムービーシアター、スポーツジム、ゲームセンターなどの施設もあり、大浴室も整っている。
海が見える椅子に腰掛け、本を読む人、パソコンをする人、ロビーでは新聞を読む人、
部屋でゆっくり寛ぐ人、様々だ。
私としては、ここはやはり、ビール片手に海の見える椅子で本を読む。
なんとありがたい時間。
デッキから見る夕日も広い海に船から漂う白い波の上に茜色の雲と輝いて格別の綺麗さだ。
海を見ながら大浴室でもゆっくり。至福の贅沢な時間を過ごし、すっかり船旅気分を味わう。
(記 K川)
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秋田へ向け、いざ出発!東北の山、登るぞ~
10月5日(火) 秋田駒ヶ岳のはずが、悪天で角館観光と温泉巡りに
天気 曇りのち夕方から雨
【日 程】 5:10秋田港→7:30秋田駒八合目駐車場 → 9:30角館散策 11:30 → 稲庭うどん昼食12:30
→ 13:30 乳頭温泉郷,鶴の湯14:45 → 15:00孫六温泉着
【内 容】
秋田港5:10過ぎに着いた時は曇り空。今日のお天気は、午後から雨が降り出すので取り敢えず、午前中
に秋田駒に登ってしまおうと出発。ところが、八合目駐車場へ向かうクネクネ道を走り始めた辺りから
霧が濃くなって来る。視界が利かず危険、危険。駐車場に到着するも真っ白な霧に覆われている。
これは駄目だと中止を決定!色々な所を計画して来たY森さん曰く、登山口での中止は初めてだと。
しかしこの霧では何も見えず、風も強い。霧が深い時は、熊も出没しやすいとか。余計に危ない。
中止は仕方ないと早速 角館散策に予定を変更。
午前中は立派な武家屋敷が現存する界隈を緊急事態宣言解除から戻って来た賑やかな修学旅行生に
混じって散策。桜が多く植えられていて武家屋敷に良く似合う。
桜の季節に訪れたら、又、風情があってさらに良いだろう。たっぷり観光を楽しんで、
一路、乳頭温泉群の中の鶴の湯へ。ここは秘湯の湯。山里深い所に由緒ある陣屋が建てられている。
お殿様も湯治に来たと言う歴史のある秘湯。
白乳色の湯は、子宝 美人の湯。どちらも恩恵に縁があるのやないのやら。
山の中に佇む温泉。お肌すべすべ、身体リフレッシュ、言う事なしの満足度。
その後、更に奥深い孫六温泉が今夜の宿。夕食は山菜尽くし,岩魚の塩焼き,きりたんぽん鍋と山里深い
素朴な心尽くしのメニュー。温泉は川沿いの露天風呂と石に囲まれた石の湯。
鶴の湯も孫六温泉も当然、混浴ありなのです。 (記 K川)
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角館武家屋敷
秋田駒ヶ岳,最高峰,男女(おなめ)岳(だけ)(1,637.1m)
10月6日(水)天気 霧、小雨、曇りのち晴れ
【データ】距離 6.3K 行動時間 5時間5分 累積標高差 約600m
【コースタイム】
8:00 孫六温泉 → 8:30 八合目駐車場 → 10:20男岳 →10:50男岳下山→ムーミン谷少し覗く→
11:20 男女岳登山口→11:35山頂→ 12:15 下山→ 12:50 横岳 →13:00 焼森→13:40 駐車場 →14:00発
→ 17:00 ホテル着
【内 容】
今日も仙北市に濃霧注意報が出て、もう一つな天気予報。乳頭山に登る計画だったが、宿のご主人の「さっき、秋田駒
の頂上が見えたから、上の方は大丈夫かもしれないよ」と言う一言で急遽、昨日予定していた秋田駒にリベンジ変更。
孫六温泉から30分で八合目駐車場に到着。
昨日、一台も停まってなかったのに今日はすでに20台以上の車が停まっている。これは心強い。
霧と小雨の中、レインウエアを来ての出発。雨でも山に登れるとなると心ワクワク、快調だ。男女岳を
周回するコースを歩く。なだらかな道をゆっくりゆっくり。ナナカマドの赤い実がタワワについて足元
にはミツバ黄蓮などの草紅葉。時々霧が晴れて見えた、活火山の痕跡を残す山容と紅葉の見事なコント
ラストに感動。でも又霧が掛かる中、阿弥陀池付近の木道を歩く。この辺りも草紅葉。きっと花の季節
は一面お花畑なのだろう。まず男岳に登る。岩場の山。やっぱりゴツゴツしてるし男岳?ここでも視界
はない。立派な祠が祀られてる。ムーミン谷方面を少し探索して、いよいよ男女岳を登る。木道の階段
を15分。私たちを待ち受けていた様に頂上で一気に霧が晴れて青空が出て来てくれた。沢山の登山者で
賑わってる。「良い時に来たね」と迎えられ、山に登る人たちは、直ぐに親しくなってしまう。
そこでなんと、昨日駐車場で会って互い秋田駒登山を諦めた大津市在住の男性と再会。
9月から東北山行中で10座を目指しているとか。山友会をしっかりアピールしておきました。
頂上からは今日登る予定だった乳頭山もちょこんと名前通りの姿を見せ、八幡平など東北の山並みを
一望。田沢湖も山並みの中に映え、山を変更して大正解。阿弥陀池へ戻って横山岳 焼森岳経由で
帰る。横山岳からは、さっきは見えなかったムーミン谷が全貌を現して、ここがお花畑、
コマクサの群生が咲く所、今は可愛く紅葉に染まっている。
13時40分には駐車場に着いて、次の山、焼石岳へ向かう。今夜のホテルは焼石岳を登る人達ばかり?
のホテルの様で登山者ばかり。温泉もお肌すべすべ、食事も美味しく食べきれないと思うほどの
豪華さをお約束のビールと共にすっかり平らげて、またまた大満足の1日。
秋田駒は、八合目から登れる中高年にとってとても優しい山。これからはこんな穏やかな優しい山に
登っていきたいものだと気持ちだけ、自分だけは若いと思っている中高年は思う。
「やっぱり、観光も温泉三昧も良いけど 「山女 山に登りて 生き返る」 (記 K川)
焼 石 岳(1,547.3m)
10月7日(木) 天気 曇り後晴れ、後曇り
【データ】距離 13.8K 行動時間 8時間40分 累積標高差 約940m
【コースタイム】
中沼登山口P(720m)6:52 → 7:47中沼(915m)8:02→8:20上沼(960m)8:15
→9:10銀明水(1,130m)9:15→10:35姥石平分岐(1,420m) →10:43泉水沼(1,425m)
→11:08焼石岳山頂(1,547.3m)11:20→北方面周回→12:30姥石平分岐(昼食)12:52
→13:53銀明水13:55→14:55中沼→15:32中沼登山口P
【内 容】
朝6時、ホテルで朝食弁当(なんと二段にわかれている)を受け取り出発。ダート道を約30分走って
中沼登山口に到着。すでに5~6台の車がありました。
車中で朝食をとり半分をお昼用に持って行きます(2段重ねは多すぎなのです)。
ここはトイレもあります。
最初は、ブナ等の広葉樹の中を登り、50分程歩くと中沼に到着。とても静かな池で周囲の木々は
色づいて池をあでやかにしてくれています。もう少し歩くと上沼で、ひと周り小さい池です。
ここも紅葉が綺麗です。さてここから、さらに登り、いつしか谷川なのか、登山道なのか分からない
程、水が流れているところを通りました。そこを抜けるとまた、紅葉した木々が目立ちます。
そして銀明水に到着。ここで休憩。ベンチもあって休憩ポイントになっています。
避難小屋も後ろの高台にあります。けっこう大きい小屋です。歩き出すと今まで、
ガスに包まれていましたが、前方に小さな滝が見えてくると、ガスも薄くなり、
見事な紅葉が広がってきました。今まで気が付かなかったけれど、私達は紅葉のど真ん中にいました。
まもなく姥石平分岐に着きました。ここは、山頂部分を一周して戻ってくる重要な分岐点です。
休憩後、少し行くと泉水沼を右手にまた、東焼石岳も泉水沼越しに見えます。
稜線まで進むと、なんと鳥海山も見えてきました。あと少しです。
11時過ぎ焼石岳(1,547.3m)山頂に到着。山頂は広く、ここからは南西と北西にカール状の湿原のある
谷間が見えます。登山道は、無いようです。なので自然が、そのまま保たれているのでしょう。
ここが、何とも言えず紅葉と緑の絨毯がマッチしてとても綺麗です。さて山頂写真を撮ったあと、
山頂部分一周に入ります。北方面の道があるはずですが、登山客が写真を撮ろうとするのか、
風を避けようとするのか、いくつもの紛らわしい道(途中でなくなる)があり、しっかり地図と確認して
下りることが重要です。北方に下りていくと北西方面の谷間の景色がすばらしい。
少し進むと大きな岩が出てきて手足使って下りました。火山岩がいっぱいです。
分岐まで下るとあとは、姥石平分岐まで夏の高山植物の花々が咲き乱れる風景を想像しながらます。
咲き残ったハクサンイチゲが数株ありました。夏もいいみたいですね。
姥石平分岐に戻り、昼食をとって下山します。
帰りは、少し曇ってきて紅葉ももう近くしか見えません。下山は、ドロドロ道が続くので、
滑らないように集中して気をつけて下ります。銀明水と上沼で休憩を取り後は、一気に下りました。
駐車場手前の小さな川でストック、スパッツ、靴等を軽く洗って車へ乗りこみます。
焼石岳は、沼あり滝あり、湿原ありの変化に富んだ山でした。
また、ダート道をゆっくりと車を走らせ、昨日と同じ宿舎、「焼石クワパーク」へ直行します。
今夜は前沢牛のしゃぶしゃぶプラン、楽しみです。\(^o^)/ (記 Y森)
栗 駒 山(1,626.5m) 10月8日(金) 天気 曇り後小雨
【データ】距離 6.1K 行動時間 3時間10分 累積標高差 約520m
【コースタイム】
イワカガミ平P(1,110m)10:15 → 11:22 1,408ピーク → 11:57栗駒山山頂(1,626.5m)12:11 →
12:40 1,408ピーク → 13:32レストハウス(1,130m)ここで昼食→14:20イワカガミ平P(1,110m)
【内 容】
宿舎「焼石クワパーク」を朝8時に出発。高速に乗らずに焼石栗駒ラインという道を走る。綺麗に舗装
された普通の道ですが,車が,ほぼ走ってないので、すごく走りやすい道です。イワカガミ平への道に
入ってしばらくすると「環境保護協力金」が必要で4人だと1,000円と云うことで支払いました。
人出が多いと、ここで車を止め、シャトルバスで上に行くことになるのですが、今日は天気が悪くて
登山者は少ないらしくイワカガミ平Pまで通行できました。
ここには、トイレもレストハウスもあります。雨が降りそうなので、カッパの上だけを着て出発。
(でも途中でズボンもはくことに。)
今日は、東栗駒コースから登り、中央コースを下りる一周コースを予定。まずは、東栗駒コース入口で
写真を撮って、滑りそうな岩ゴロの中を10m程登って、気が変わる。何故かというと、このままだと
雨が強くなって道はドロドロだし、安全に中央コース往復にするべきじゃないかと思ったからです。
それで、降りて中央コースの方に向かうと、こちらは人が多い。しかもこの道、ずっと石の間を
コンクリートで固めているので、ドロドロになりません。
それがいいのかどうかは、それぞれの感じ方ですが。
登山道脇には、紅葉した木々が赤さを競っています。栗駒山全体の紅葉が見えないのが残念です。
山頂近くになるとコンクリート道は終わり、階段となっています。また、このあたりから風が強く
なってきました。12時前に栗駒山山頂(1,626.5m)に到着。小雨降るガスの中で、景色も見えないし、
山頂の神社参拝と山頂標識を入れて写真を撮るだけです。
下山しようとすると、「昭和30年代から現存している元祖山頂柱です」と書かれた看板の所に
古そうな、見れば標識だとわかりますが、そんな標識がありました。
雨も降っているので、下山します。道脇の木々は雨にぬれ鮮やかですが、この空模様では、
全体が見えず、とても残念です。一気にレストハウスまで下り、雨のかからない軒先のベンチで昼食を
とりました。レストハウスには、外に水道蛇口があり、ストックや靴等洗えるようになっています。
山全体が見えるのを待ちましたがぼんやりでした。仕方なく14時30分に駐車場を離れ、最後のお宿、
蔵王温泉へと向かいました。 (記 Y森)
蔵王山,熊野岳(1,841m) 10月9日(土) 天気 曇り時々晴れ 山頂ガス
【データ】 距離 6K 行動時間 2時間53分 累積標高差 登り約250m 下り500m
【コースタイム】
8:57地蔵山頂駅(1,670m)→9:22姥神さま(ヤマンバさま)(1,700m) →9:30近道分岐(1,745m)
→9:46熊野岳(1,841m)山頂,熊野神社10:02→10:18近道分岐→10:39地蔵岳山頂(1,736m)10:55 →
11:03地蔵山頂駅(1,670m)→ザンゲ坂→11:50樹氷高原駅(1,335m)→12:00のロープウェーで下りる
【内 容】
今日が「東北紅葉山行」最終日。空から一面の紅葉を眺められるのはロープ―ウエイならではの楽しみ
方。この願いが通じたのか否か・・・想像していた景色と少々違うンです。時折、雲の合間から青空が
「こんにちは」と挨拶するのですがそれも束の間今日も曇り空です。
熊野岳では小雨になり、ここから御釜の方へ行く予定をカットして地蔵岳へ。
お天気の回復は難しいですが、紅葉と水面のコントラストが綺麗と言われている「ドッコ沼」
で蔵王の紅葉を締める事に! 軽快に歩いていたのですがどうもルートを間違えた様です。
蔵王の紅葉は来年の宿題にして(また来るンかいな!)このままロープウェーで下りました。5日間の
東北紅葉山行も終わり、これから9時間掛けて帰ろうぞ!!と、その前に近くの「蔵王大露天風呂」で
汗を流しましょう。趣のある門をくぐると下流が男風呂。上流が女風呂の渓流露天風呂。川のせせらぎ
や鳥のさえずりを聞きながら入る温泉はかなりインパクトがありました。心も体も癒されて一路大津に
向かって帰って来ました。
※ 蔵王の冬の風物詩である「樹氷」となるアオモリトドマツ(針葉樹)が、ガの幼虫の食害でかなり被害があり手を尽くして何とか収束したところ、今年は、もう地蔵岳山頂駅近くのアオモリトドマツは、キクイムシの被害でかわいそうな状態で枯れていました。 (記 K西)