個人山行 野坂山地・ブナ巨木観察山行・801~・886 芦谷山

【日 時】 2021年7月31日(土) 

【参加者】 M内(車)、K内 (記録)、他1人

 【コースタイム】 

6:10 比叡山坂本駅→6:30坂本大宮川観光駐車場→新庄→松屋の分岐→
~赤坂山登山口→9:15送電線下の広場~(折戸谷支流)~10:00新庄乗越~10:30・661 11:00~11:30・806(昼食)11:45~風況観察の塔~13:30・806 14:00~芦谷山・866への尾根~・806~・661~新庄乗越~16:20車着~17:00松屋~18:50坂本観光駐車場(解散)

 

 

 

 

 

【林道状況】

オオバアサガラ?の枝が伸び、車の側面をこすった。軽なら林道終点付近の崩壊場所近くまで、車で入れる。ジグザグの作業道の入り口は閉鎖される予定らしい。

 

【記録】

 つくばから参加予定だったT村さんが、コロナのため学会がリモートとなり不参加。赤坂山登山口でのテント泊は取りやめ、日帰り登山となった。
  乗越までの折戸谷支流は、水量が少なく歩き易かったが風もなく暑かった。下山時の確保のためのロープ7㎜×30mを乗越のブナに括り付けデポ。・661を目指すがまだまだ暑い・・。・661のブナ林に入りやっと涼しくなった。地元新庄区の風力発電推進派のM野さんがチェーンソーを持って待っておられ、(?)30分ほどお話を聞く。10年以上前から村興しのための計画を進めてきた、その計画の一つとして風力発電誘致がある、今自分たちが動かなければ間違いなく新庄は廃村になる、登山道の整備も、赤坂山・大谷山登山口のトイレ設置とその管理も、新庄区の予算で行っている、松屋に新しくできた喫茶店{みろく}も、新庄区が作ったもの。・・などなど、7/19どんぐり倶楽部では聞けなかった情報がいっぱい。気持ちは分かるけれど・・。
 ここから・806までは、伐採対象ではないので安心して(笑)ブナ林の美しさを堪能。初めての長時間山歩きにややヘタレ気味だったM川さんも元気を取り戻した。芦谷山への尾根探索は後に回して、気になる風況の塔へ向かった。何故かルートが見つけにくく、行きも帰りも迷いがち。・806へ戻って昼食をとっていると、再度M野さん登場。・661で会ったときに渡したブナ調査結果を持って、野坂岳近くまで歩いてこられたとのこと。何故ブナが純林になるのか、伐採してコナラやミズナラとの混交林にならないと熊をはじめとする動物が必要とする果実は実らない、建設予定地の地質はどのようなものか、黒谷西尾根の伐採は風力発電のものではなく関電の鉄塔建て替えのもの、新庄区は上質な炭の産地であった、地区で協力して炭の生産をしていた・・など、もう一人の地元の方の話と合わせて大変面白かった。尾根のすべてのブナを切るつもりはない、大径木は残したいと思っている、風況の塔広場の大木はちょうど真ん中にあったので切らざるを得なかった、残土は出ない工法をする、網籠を使って土砂崩れ防止をする、などいろいろ聞いたが、計画へのためらいの言葉はなかった。(当たり前か・・。)
  思わぬM野さんとの話合いのため、今日の一番の目的だった芦谷山へのブナ林探索は半分だけに終わった。2:30下山開始、思い思いに写真を撮りながら・661へ。下るにつれ暑さが増す。乗越でデポして置いたロープを使って、ちょっと楽しみながら急斜面を下り谷の中へ無事着地。集中力も切れふらふらしながら支流出口着。
  松屋で緊急連絡先をお願いしていたA井さんに電話をした。予定時刻17:00ジャストだった。