「野坂山地ブナ林伐採ストップ」にご協力ください

野坂山地の野坂岳~芦谷山~庄部谷山の稜線に、風力発電が計画されていて、

このままの規模で計画が進められると、広い範囲で尾根上のブナ林が伐採されます。

ブナ林が伐採されてしまえばもとには戻せません。

#2021.7.4更新

山友会会員、会友、熊森滋賀のメンバーにより「Change.org」に掲載しました。

 

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#2021.6.4更新

欧州の環境・エネルギー事情

ドイツを最近旅した人であれば自明のことだろうが、ドイツ全土、至る所に風力発電の風車が林立している。風車の姿が見えない場所を探すことはもはや難しいのではないか、と思えるほどだ。

 

ドイツの風力発電の導入はこの10年余り、順調に伸び続けてきた。風車の数はドイツ全土で約3万機に達している。2018年、陸上風力発電は総発電量の14.3%を占め、洋上風力発電の3%、太陽光の7.1%よりはるかに多い。2019年の風力発電量(11月まで)は、風況に恵まれ、10万8000ギガワット時となった。すでに昨年1年間の水準に達し、これまでで最大である。総発電量の35%を占めるようになった再生可能エネルギーの中でも、中心的な位置を占めている。
 その陸上風力発電に今逆風が吹いている。風車建設への反対運動がドイツ各地で起きているのである。
 ドイツの報道では、住民運動の反対理由は、野鳥が羽根にぶつかって死ぬ、地下水が汚染されるなどだが、一番の理由は景観が破壊されることだろう。私はドイツ特派員時代の2011年に、ブドウ畑が広がるラインヘッセン地方の400年続くというワイン醸造所を訪ね、そこの当主に話を聞いたことがあるが、彼が「ブドウ畑の周辺に風車100基を立てられるより、原発1基で電気をまかなった方がいい」と言い切ったのが印象的だった。確かに醸造所の周辺を歩くと、低い丘にブドウ畑や森が連なり、この景観を破壊されたくないという彼の愛着には、十分に共感することが出来た。
 ドイツの公共放送ARDによると、風車の新規の設置数は2016年1624基、17年1792基と増えてきたが、18年は743基に急減し、19年も9月までに150基しか建設されていない。
 反対運動の高まりを受けて、政府も風車建設と住民の懸念との間のバランスを取る必要に迫られた。すでに、メルケル第4次政権(2018年3月に発足)の連立与党間の連立協定に、「再生可能エネルギー分野と自然保護、住民の関心とのバランスを取ること」と盛り込まれているが、今年10月9日に閣議決定された、地球温暖化対策のための中期計画「気候保護プログラム2030」(「気候パッケージ」と呼ばれる)で、「今後、居住地から少なくとも1000メートル以内には風力発電施設を新設したり、増強することは出来ない」と明記された。政府の意図は、住民への配慮を示すことで反発を少しでも和らげ、風車受け入れを促したい、ということだろう。
 しかし、こうした政府の動きに対して、ドイツ環境自然保護連盟(BUND)などの環境団体や、緑の党が強く反発している。居住地の1000メートル以内に風車の建設が出来ないとなると、すでに建設に適した土地が少なくなってきた中で、建設の困難さが一層増すと見ているからである。
 ARDが、環境研究機関の分析を元に報じるところでは、この措置が実施されれば、現在風車の建設が可能な土地の約半分は使用できなくなる。さらに増強(更新)も禁じられることから、長期的には風車の数が減ることも予想される、という。
 ドイツ政府は2030年までに再生可能エネルギーの割合を65%にまで高める目標を掲げている。そうでないと、同年までに温室効果ガスを55%削減する目標達成は出来ない。
 フィナンシャルタイムズ紙によると、温室効果ガスの削減目標を達成するためには、毎年少なくとも4ギガワットの新たな陸上風力を設置しなければならない。しかし2019年の新設予定は1ギガワットにも満たない、という。現状では目標達成はおぼつかないし、1000メートルの規制が予定通りに実施されれば、さらに風車建設のスピードが落ちるだろう。今のドイツ政治で環境政策の持つ比重は高いから、風車の建設の遅れは深刻な政治的意味を持つことになる。
 「気候パッケージ」を元にした「気候保護法」は11月29日に成立し、なおも細部が法制化されるが、政府の地球温暖化対策は不十分として「気候保護法」に反対する大規模なデモがベルリンなどで起きている。
 また同じ日、ドイツ北部5州の州首相が記者会見を開き、風力発電分野が「死活的な危機」にあるとした上で、洋上発電や送電線の建設促進、許認可手続きの迅速化などを要求する緊急書簡を、メルケル首相宛てに送ったことを明らかにした。会見で州首相たちは、風車建設の減少により4万人の職場が失われ、1000メートルの規制は逆効果になると政府の政策を批判した。
 風力発電を増やそうとすれば、洋上(オフショアー)風力発電の比重を高めることが一つの方法である。グラフにあるように、洋上風力はこの5年ほどで急速に伸びてきた。固定価格買い取り制度を終え、入札によって建設企業を決定しているプロジェクトも出ている。

 

#2021.4.23更新

風力発電計画見直しのお願い2021年2月25日 大阪府在住 K氏

 

私は大阪府在住の登山者です。大阪に住んではいますが、福井県の山に足繁く通っており、特に美浜町耳川流域の山はホームグラウンドと言っても過言ではありません。
この1000mにも満たない山々に魅せられた大きな要因は、この山域に残された豊かな樹林です。
トチやカツラの巨木群と並んで、山稜上に広がる大規模なブナ林は地域の重要な財産であると思います。美浜の人々が残してこられたこのブナ林を伐採してしまうことは貴重な財産の逸失であり、将来に大きな禍根を残してしまうと考えます。長い年月をかけて形成されたブナの極相林は、一度伐採してしまえば元には戻りません。

一登山者の感情論だけではなく、伐採による現実的なデメリットも数多く想起されます。
まず第一に、風車設置のための取付道路の工事による土砂の崩落があります。近年の台風の影響により、植林地の杉の倒壊と土砂の流出がこの地でも多く見られます。山稜上のブナは風による倒壊はあるものの、ブナの森の保水力によって土砂の流出はあまり見られません。
保水力を失った森は大雨のたびに土砂が流出して谷に流れ込み、耳川本流、ひいては美浜の海にも重大な影響を及ぼしかねません。単に山の中の問題だけではなく、豊かな海の生態系にも影響を与える危険性があります。
第二に、山の中の生態系への影響があります。この山域には多くの野鳥が生息しており、バードストライクの問題が発生する懸念が大です。さらに数多く生息している獣類、特にシカが餌場を失い、里へ下りて来て(現在でも多く見られますが)農作物に被害をもたらすのは必至です。
第三に、この地は積雪の多い地帯であり、里ではそれほどではなくても山の上ではかなりの積雪があります。一年の内、四分の一程度は徒歩でしか現地に入れない場所に大規模な施設を建設して、メンテナンスができるのかという疑問があります。

人間は電気無しでは生活できず、CO2排出量を減らすために再生可能エネルギーへの転換を図る必要があることは認識しています。ただ、そのためにかけがえのない自然の遺産を潰してしまうのは本末転倒ではないでしょうか。私たちは登山の楽しみだけではなく、山から数多くの恵みを受けています。ブナ林の消失は私たちの、また地球の財産の損失であると思います。
以上の点を鑑みて、本計画が見直しされることを強く希望致します。

 

福井県知事 杉本達治宛 美浜新庄ウィンドファーム発電事業に対する意見書 滋賀県大津市在住 T氏
  
現在計画されている野坂山地周辺での風力発電開発事業につい ての意見書を提出いたします。
同地区はブナの原生林が存在し自然環境を維持する貴重な存在であり、ハイキング等でこの辺りの山々を散策するたびその大切さ
を実感しております。開発事業によりこの貴重な環境に及ぼす影響は少なからずあるのではないかと危惧しております。それを裏付ける専門的データは持ち合わせてはいませんが、こうした開発による自然環境の変化が、一地域だけにとどまらず広く周辺に影響を及ぼすことは容易に想像できます。大切な水がめ琵琶湖への影響も必ずやあるでしょう。近年の暖冬で琵琶湖の深呼吸が出来ていないことが報道されていますが、開発が進めば水源の環境変化も決して無視はできないのではないかと思います。 同事業に対する専門的な意見書が他からも提出されていることと思いますが、自然を愛する市民として、また将来の子孫へ自然を す責任者として以上の通り意見申し上げます。  何卒ご配慮、ご検討の程宜しく申し上げます。
 

2021.4.18更新

すでにご存じの方もおられると思いますが、野坂山地の野坂岳~庄部谷山~芦谷山と続く尾根に、大規模な風力発電が計画されています。

 構想では、風力発電設備20~25基で、設備容量は最大10万5000キロワット。美浜町は、事業の可能性と地域の理解を前提に「事業者と協力して誘致を進めていきたい」と表明、2020年5月に議会で事業者からの説明を受け、誘致計画を進めることをきめました。

 9月に山友会のメンバーと一緒に甲森谷から庄部谷山付近を歩いた時には、横谷川の傍で、調査のための伐採が始まっていました。11月にも予定地の尾根を歩きましたが、風力計測のための機器設置の最中で、すでに多くのブナが伐採されていました。原発や火力発電への批判が高まる中、行政の強力な後押しによりクリーンエネルギーとして風力発電・ソーラーパネルによる発電計画が各地で進められています。気がかりなのは、これらのエネルギーを得るための設備設置には大規模な自然破壊を伴い、なおかつ設置後のメンテナンス、環境・住民の健康などへの影響に関する調査は義務付けられていないことです。

 野坂山地には、野坂岳~芦谷山、庄部谷山などのピークがあり、滋賀県の大谷山、赤坂山、三国山、大御影山をつなぐ尾根には素晴らしいブナ林があります。伐採されてしまえば、取り戻すことはできませんし、建設事業(風車や資材運搬のための林道建設)による土砂流出が与える流域の谷への悪影響も案じられます。

 

 発電計画が進められるにあっては、環境影響評価の観点から、住民が意見を提出することができる機会が3度あります。行政と事業者の間で取り交わされる手続きには、①~④の段階があり、(①計画段階環境配慮書 ②環境影響評価方法書 ③環境影響評価準備書 ④環境影響評価書)、私たちが野坂山地での発電計画に気づいたのは、すでに①の配慮書での一般意見提出が終わった後でした。②の方法書への意見書提出の締め切りは3/1(月)でした。③の準備書の時、もう一度一般意見を出せる機会があります。④の評価書が出てしまうと、もう一般からの意見を出す機会はありません。

 

胸高周囲       
(1)355cm (2)332cm (3)335cm    (4)325cm (5)あがりこブナ (6)345cm (7)325cm (8)300cm (9)320cm 

(10)375cm   (11) 345cm (12) 355cm (13) 310cm (14) 375cm (15) 355cm (16) 290cm (17) 325cm 

(18) 355cm 18.19は2本ほぼ同じ場所 (19) 355cm (20)310cm    (21) 300cm (22) 365cm (23) 310cm (24) 375cm (25) 325cm (26) 300cm (27) 325cm

                                                                                   2021.4.11  滋賀山友会、日本熊森協会滋賀県支部  倉内光代