日 程:2020年11月8日(日) 天気:曇り時々晴れ、一時時雨
参 加 者:A隅、A井、K林、K間、T村、T中博之(車)
M田、M内(車)、M上、K内(CL・記録・車)
山友会以外:K松、F村、M品(車)、ほか2名
コースタイム:7:45 道の駅・熊川宿→美浜耳川嶺南変電所→粟柄関所跡
→ 林道途中P9:10 ~巡視路階段11:00~
11:45・795ピーク~ 12:10 850Mピーク(昼食)
12:40 ~ 13:30庄部谷山~850Mピーク ~巡視路階段15:10
~16:00P(反省会・解散)→16:35粟柄関所跡
記録:
17人参加申し込み頂いたが、2人取り止めがあり、15人での山行となった。
ブナの葉はほとんど落ちていたが、カエデやシロモジ、ツツジなど低木の赤・黄の色づき、散り敷いた落ち葉の彩が楽しめた。春とは違う秋の日の短さ。食事も休憩も時間を減らしてのかなりの強行軍に、不満も言わず元気に歩いてくれたメンバーに改めて感謝。
何人かが芦谷山方面に足を伸ばしてくれたおかげで、進みつつある風車モデルの建設現場の様子も写真で知ることができた。小さいユンボや資材が運び上げられ、ヘリ発着用スペースの切り開きなども有って、たくさんのブナが切られていた。庄部谷山まで広がるブナ林の素晴らしさを堪能した後だけに、工事現場の生々しい写真は胸にこたえた。
時代の流れに押されて目先の利益だけで保水力のある木々を伐採し、洪水の被害を蒙った例は江戸時代にも有ったようだ(笛吹川流域の村史に記録有り)。人は学ばない・・。
尾根を総なめにしてブナを伐採した結果は、すぐに河川の増水と流域への洪水被害となって私たちを脅かすだろう。広く長く見渡して、本当に必要なものは何かを選択する力が今ほど私たちに要求されるときはないと思う。(K内)
参加者感想:
▼今まで山登りと言えば、ピークを目指したりロングコースを踏破したり、景色を単に綺麗だなと眺めながら登っているだけでしたが、今回、この素晴らしいブナ林を歩きながら、この自然が間もなく無くなってしまうのだと思うと、何とも複雑な心境でした。その是非を問うのは容易ではないかも知れませんが、この日、手に触れた木肌にもう触れることが出来ないという事実だけは確かなことです。
山友会の先輩方や熊森の皆さんが、そうした事実を懸命に発信されていることにすごく感銘を受けましたし、山を登る全ての人たちに届けばと思います。そのために私には何が出来るだろうかと感じた山行でした。
(T中博之)
▼何かしらするには、何かしらの犠牲がある。とは分かるんですが、あの素敵なブナ林を切るなんて他に場所は無かったんでしょうか?悔しいですね。紅葉にブナ林と楽しい一日でした、有難うございました。(K間)
▼何とか中止にしてほしい!風力発電
以前、高島トレイルを歩きましたが、滋賀県側は人工林が多いのに対して、福井県側は自然林が多いことが一目瞭然で、とても印象的でした。今回歩いた福井県美浜町の庄部谷山に続く尾根は、見事なブナ林でした。すっくと伸びた大きなブナがどこまでも続くさまは、ため息が出そうな風景でした。このブナを伐採して25基もの風力発電機が設置されようとしているとのことです。試験的に工事が始められているという現場を見て愕然としました。大きなブナの大木が、何本も切られて、無造作に転がされていました。
草津に「くさつ夢風車」がありましたが、故障が多く採算が取れないため最近撤去されています。あの大自然を破壊してまで、豪雪地帯の尾根にあのような風力発電を作って、果たしてメンテナンスができるかどうかも疑問です。何とか計画を中止にしてほしいと強く思いました! (M田)
▼の計画段階の環境影響評価書は、時すでに遅しで、閲覧はできないようです。
どなたか、評価書を持っておられ、みれるのであればいいのですが。
https://greenpower.co.jp/2020/05/26/information-mihama-hairyosho/
森林の価値(経済評価)については、現在では、木材としての価格だけでなく、炭素貯留、水源地
(水の涵養)、多様な生物の生息場所、気候調節など、公共的な価値も多面的に評価して風力発電を実施した場合の価格と照らし合わせ、費用・便益分析のようなことをするのではないかと思うのですが、それが、きちんとされたかどうか、それで、実施が決まったのなら、具体的な環境配慮をどう計画しているか、などを知る必要があるように思われます。
想定している風力発電の能力が、実際に、きちんと達成されるかどうかなどは、やってみないとわからないと思うので、1基建ててみて、動かしてみて、効果の検証をするなどそうしたプロセスを踏むのかどうかなども、気になる事業のような気がします。
行政的には、一定の期間、意見を募集していたので、手続き上問題ない、と、いうことでしょうね。
(議員でもしていない限り、わかりませんよね。)(T村)