南アルプス 甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根から 日本三大急登踏破

日   程: 2017年9月3日(日)

天   候: 晴れ少しガス

参 加 者: Y森(CL), O(SL,一般)

コースタイム

4:05尾白川渓谷P発(標高770m)→4:10竹宇駒ヶ岳神社(770m)→5:45笹の平分岐(1,470m)5:52→7:11刃渡り(1,980m)7:15 →7:34刀利天狗(2,080m)7:38→8:12 5合目小屋跡(2,150m)→8:14屏風小屋跡(2,130m)→9:07七丈小屋(2,360m)9:20→10:08 8合目御来迎場(2,665m)10:17→10:55 9合目二本の剣(2,790m)→11:20駒ヶ岳神社本社→11:28甲斐駒ヶ岳山頂(2,967m)11:55→12:43 8合目御来迎場(2,665m)→13:15七丈小屋13:25→14:15屏風小屋跡→14:18 5合目小屋跡→15:00刀利天狗→15:20刃渡り15:23 →16:18笹の平分岐→17:32竹宇駒ヶ岳神社→17:38尾白川渓谷P


黒戸尾根コースマップ
黒戸尾根コースマップ  累積標高差 約2,300m 距離往復 約21.5K 行動時間 13時間半

記録

 二年前から行きたかった黒戸尾根。雨等で行けずじまい。やっと今年、チャンスが巡ってきた。しかし日帰りで行くというもの。累積標高差2300m。距離は20Kを越える。私に行けるか???今日は、秋の高気圧到来で涼しく晴れの予報。最後のチャンスは行くしかない。往復コースだから無理だったら、そこから引き帰せばいいのだと自分に言い聞かせ早朝4時過ぎに出発。
 ヘッドランプをつけ歩き出す。竹宇駒ヶ岳神社の前を通り、吊り橋を渡って登山道に入る。道はすぐに急登のジグザグになり岩はなく歩きやすい。何組ものトレランの方が追い越していく。5時半頃朝日も射すようになり、道もゆるやかになると5時45分に笹の平分岐に到着。標識には山頂まで7時間と書いてある。タイムリミット12時と決めていたが、7時間もかかっていたら12時を越えてしまう。コースタイムより早く歩かないと山頂には着かないのです。休む間もなく出発。Oさんには、所々ポイントで待って頂くようお願いして後ろからついて行くがしばらくするとついて行けず遅れる の繰り返し。刃渡りは岩がナイフリッジのようになっているが、鎖もあり注意はいるが危険は少ない。甲斐駒ヶ岳は古来より、信仰の対象として人々に親しまれ、登山道脇には石碑、石像、霊神碑が多く残されています。刀利天狗もその一つか。そこを7時半に通過、その後、今は無いが5合目小屋跡、屏風小屋跡を過ぎると、えっ、ぎょっ、ええっ~と声の出るようなはしご、鎖場、岩場が、次々に登場。岩には登り易いようにステップが切ってあり、しっかりした足場がありますが、長すぎる梯子や、ほぼ垂直な梯子等目白押しにでてきます。水分だけ補給し休憩もせず頑張って、9時過ぎに七丈小屋に到着。着いてすぐOさんは、出発。私はエネルギー補給のため少し休憩。小屋の方から2~2.5時間で山頂に着きますよと励ましの言葉を頂く。八合目御来迎場までは行きたいと決めていたが、山頂まで行けるかなと少し欲も出てくる。8合目までは灌木の中ですが、そこからは眺望も開け始め、右に左に上下に山の景色が見られるようになった。8合目で休憩し、この先も12時までは登ることにする。8合目~9合目の間に急な岩場があって、下山者の方の話では、「今さっき、ここで女性が転げて下におられた男性が丁度堰のようになって防がれ、止まったので良かった。」と。そんな話を聞いて驚き、遅くても慎重に行こうと思いながら歩きだしました。さて9合目の大岩の上に「2本の剣」、これが良い目印で格好良く印象的です。下山者の話では、ここからは、もう怖い所はないとのこと。
 遅くなりつつも11時半に駒ヶ岳山頂に到着。やっ~た。61才限界超え。少し遅かったのか山頂より下の眺望はガスの中、でも空は青く良い天気。Oさんによると1時間前は、白根三山も鳳凰三山も富士山も見えていたとのこと。まあ遅いので仕方がない。記念写真を撮って山頂到達を喜び合う。休憩するものの、固形物はほんの少しだけ、後は水分ばかり補給。11時55分下山開始。山頂付近奇岩も多く見ようにより、サメやイルカに見えるようです。体力を使い切ったので、危険な岩場が心配です。帰りはOさんと一緒に下ります。岩場では下から足の置き場所等教えて頂き、何とか5合目まで下山。この後、岩場はなくなりますが黒戸山への90mの登り返しがあります。帰りはここだけが登りです。登り切ると後は、歩きやすい道を下るだけです。でも距離が長いので、膝にきます。痛みは少ないですが今日は相当酷使しました。17時半吊橋を渡り、竹宇駒ヶ岳神社に無事の下山に感謝のため参拝し駐車場へ急ぎます。
 17時38分駐車場に到着。駐車場は広くトイレもきれいでした。Oさま、お蔭さまで無事山頂往復できました。これで日本三大急登制覇です。相当な疲れが残りましたが満足です。ご一緒頂きありがとうございました。

(記 Y森)

 

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