北海道 アポイ岳~吉田岳、雨竜沼湿原~南暑寒岳

日   程: 2017年6月30日(金)~7月3日(月)

参 加 者: Y森(CL)、N野(SL救急)、 A部(会計)、K西(装備)、Iね(OB,情報)

6月30日(金)晴れ

新千歳~アポイ岳ジオパーク

 今日は、新千歳空港から明日登る「アポイ岳」がある様似町まで移動。宿にチェックインするまで時間があるのでアポイ岳登山口にある「アポイ岳ジオパーク」に寄りアポイ岳の勉強をする為に見学。ここは、貴重で美しい地質や地形を含めた自然遺産を教育や観光に活用して地域社会の活性化を図る事を目的とした所。アポイの誕生・植生の不思議(アポイ岳は9合目から頂上にかけての区間がハイマツ帯より上であるにも関わらずダテカンバ林に逆戻りしている不思議)・固有植物などビデオや展示物で勉強ができ明日のアポイ岳登山の良い予習となり、どれだけの植物にであえるかより興味深い山行となりそうです。で、一通り見学し、欲張って襟裳岬まで足をのばした。
「最果ての岬・襟裳岬」で最南端に立つと雄大な自然を堪能。眼下に広がる岩礁にゼニガタアザラシが日光浴をしているそうだが肉眼では確認できなかったけれど、風の館で望遠鏡で覗くと「いるわ!いるわ!」又、強風で有名な場所であるので25・15・10mの風を体験した。

(K西 記)

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7月1日(土)晴れのちくもり

貴重な大地の遺産 アポイ岳~吉田岳

コースタイム

6:12アポイ山荘P発(75m)→6:17ジオパーク前→6:25アポイ岳登山口(80m) →6:33一合目→6:56第2休憩所→7:01 2合目→7:07第3休憩所→7:42 5合目避難小屋(380m) 7:56→8:39馬ノ背(615m)8:42→9:03 8合目(620m) →9:30アポイ岳山頂(810.2m)9:44→10:35吉田岳山頂(825.1m)10:42→11:28アポイ岳山頂12:02→12:32馬ノ背→12:57 5合目避難小屋13:04→13:55アポイ岳登山口→14:12アポイ山荘P着

距離 12.3km  行動時間 8時間  累積標高差 950m

アポイ岳~吉田岳
アポイ岳~吉田岳

記録

 前日にアポイ岳ジオパークを見学し展示やビデオを見せてもらいました。アポイ岳は、地質はかんらん岩(マントルが地表に飛び出したもの)で、特殊な土壌条件と、また、太平洋には暖流と寒流の流れがあり海に近く冷涼な気候と特殊な気象条件の山です。わずか810mしかない低山ではあるけれど、固有種30種近くある多様な高山植物が生育している山なのです。
 登山口に一番近いホテルに宿泊し、ここから出発。登山口を過ぎた少し先の小さな小川で、靴の裏 (動植物の種等) を洗います。ブラシも置いています。緩やかな道を行くと途中に半鐘が所々釣るしてあります。熊避けのため鳴らすのだそうです。カ~ン。標識は1合目ごとにあり、また第2~第5休憩所が作られています。なぜか第1休憩所はありませんでした。アポイ岳の植生は下から針広混交林→キタゴヨウ林(5合目より上) →ハイマツ帯(7合目より上) →ダケカンバ帯(9合目より上)になります。普通はハイマツが一番標高の高い所に生育し、その上には何も生えないのですが・・・。樹林の中をゆっくりと小鳥の声を聴きながら進んでいくと、5合目小屋に着きました。
 ここで、初めて太平洋が望めます。今日は、快晴。山友会OBの北海道長万部在住のIさんの話では、このあたりでは、海から霧が発生し曇りの日が多く農作物は、うまく育たず適さないとか?
さあ、霧がでないうちに先を急ぎます。でも5合目からはお花が出てきて。写真撮影に時間を撮られ、なかなか先に進みません。ここでは、アポイハハコとかエゾコウゾリナとかサマニオトギリとかアポイゼキショウ等、ここの地名がつけられた固有種も多いです。やがて馬ノ背お花畑に到着。ここからは、尾根を登っていきます。お花も多い所ですが、ハイマツも勢力を伸ばして高山植物も減っているようでした。ハイマツの中にアヤメがひっそりと咲いていました。
やがて9合目に来ると気持ちの良いダケカンバの木々の中を歩きます。すぐに山頂です。山頂の周りはダケカンバ樹林なので景色はあまり良くありません。休憩後、その先の吉田岳まで往復します。少し行くと、絶景ポイントがあり様似海岸や太平洋が一望です。シャクナゲや、エゾルリムラサキ、ミヤマハンショウズル、エゾツツジ、キタヨツバシオガマ、イソツツジ等登場し、写真に納めます。吉田岳に到着すると海岸から涌いてきた霧が、山々を多いはじめました。すぐに帰ります。途中、霧が勢いよく稜線を越え、その先で渦を巻いているシーンを目撃。ここは特殊な気象だとジオパークが説明していたのを思い出しました。アポイ岳山頂に戻ると比良雪稜会のYさんご夫婦にお出会いしました。滋賀の方は北海道が好きみたいですね。私もですが。昼食後下山します。帰りは霧のせいか曇ってます。樹林帯はウグイスの声が良く聞こえますが時々登山客が半鐘を鳴らす音も聞こえてきます。下山後、昨日宿泊したアポイ山荘で無料で入浴させてもらいます。そして翌日の雨竜沼湿原に行くためその近くの妹背牛駅前の「もせうし旅館」まで車を走らせます。この旅館、親切で一泊二食で5400円お茶付き。朝食はかなり早くても用意して頂けます。暖かいお味噌汁を頂けるのはとても嬉しいですね。インスタントですがコーヒー飲み放題です。雨竜沼湿原まで車で約1時間の近さです。雨竜沼湿原に行かれる時はここの旅館お勧めです。

(Y森 記) 

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7月2日(日)曇り時々小雨のち晴れ

山地高層湿原のお花畑を訪ねて 雨竜沼湿原~南暑寒岳

コースタイム

 6:00もせうし旅館→6:40ゲートパーク登山口(540m)7:10発→7:25第一吊橋(580m)→7:40白竜の滝(640m)7:45→7:55第二吊橋→険竜坂→渓谷出会→9:10湿原テラス(845m)9:20→10:20雨竜沼展望台(930m)10:35→12:20南暑寒岳山頂(1,296m)12:50 →14:10雨竜沼展望台14:25→湿原テラス15:10→渓谷出会15:15→険竜坂→16:00第二吊橋→白竜の滝→第一吊橋→16:35ゲートパーク登山口着

距離 19.8km  行動時間 9時間40分  累積標高差 800m

雨竜沼湿原~南暑寒岳
雨竜沼湿原~南暑寒岳

記録

 道北の南端に位置する雨竜沼湿原は、2004年に北海道遺産に、2005年にはラムサール条約の登録湿地にも加わり、良好に保全された湿原として世界的に評価されています。昨年この山域の盟主暑寒別岳(1492m)に日本海側から訪れたのを機会に、今回は東側の雨竜沼湿原~南暑寒岳山頂を目指しました。
 妹背牛町から車で33km。ゲートパークには南暑寒荘とキャンプ場があり、管理棟にて登山届と1人500円の環境美化整備協力金をお渡ししました。湿原までは距離にして約4km、標高差約300mです。ペンケペタン川の左岸に沿った砂利道から歩き始め、第一吊橋に着きます。ここから登山道らしくなり、しばらく進むと「白竜の滝」に。この滝こそ雨竜沼湿原の基盤となる溶岩台地の東端露頭部に懸かるもので、落差といい、水量といい見事な瀑布です。第二吊橋を渡ると、湿原まで「険竜坂」と呼ばれる最もきつい登りとなります。山荘から約2時間の登りで湿原入口に到着。登山者は、入口手前の沢で帰化植物などの持ち込みを防ぐため、靴底を洗います。
 足を踏み込むと、東西4km、南北2kmを超える広さの湿原と湿原を巡る長く伸びた木道とが延々と続きます。先ずは、木道右手にある「湿原テラス」に上がって全景を展望します。一周4kmの木道は時計回りの一方通行です。湿原の西端まで来ると分岐にさしかかり、南暑寒岳を経由し暑寒別岳へと続く縦走路を選んで進みます。15分ほど登ると「雨竜沼展望台」に到着。湿原を展望する絶景ポイントになっています。少し雨がきつくなりましたが、予定どおり南暑寒岳へ。笹分けとぬかるみに足をとられながら山頂に到着。視界なく風も強いので、直ちに下山。少し下ったところで昼食を摂っていたらやがて天気が回復してきました。このルートで、暑寒別岳から逆に縦走してきたガイド付き女性パーティに会いました。午前3時の出発だったそうです。かなりの健脚でないと縦走できません。その上、このルートはヒグマの巣窟。強力なメンタルとフィジカルを要求されます。
 雨竜沼湿原も高山植物の宝庫です。ミズバショウは終わっていましたが、オオバタチスミレ、ハクサンチドリ、エゾカンゾウ、ヒメシャクナゲ、イワイチョウ、ワタスゲ、チングルマ、シナノキンバイ、リュウキンカ、トキソウ等々。点在する池塘の美しさ、周囲の山々、飽きない眺めと植物を堪能した一日となりました。
 本日は、もせうし旅館に連泊することになっているため、帰りは管理人さんお勧めの雨竜町いきいき館で汗を流し、疲れも吹き飛び、サッパリとした面持で帰路につきました。

(N野 記)

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7月3日(月)曇りのち晴れ

旭山動物園

 今日は最終日。新千歳空港まで帰るのに途中の「旭山動物園」で半日観光。人気のある動物園なので山行は勿論楽しみにしていたけれど、動物園も楽しみの一つ。ペンギンのモグモグタイムやシロクマを間近に見れるブースが人気。猛獣館・オオカミの森・小獣舎・北海道産動物舎・チンパンジーの森などなど回って半日遊びました。

(K西 記)

【おしゃまんべとひこにゃん】
 長万部に移り住んで14年目になる元会員です。長万部の特産品は? 名物は? 見どころは? 何も思い付きません。スマートフォンで検索すると「何も無いのが有名な町」と出てくるらしい。でも、人口6千人未満の町でも道内では知らない人はいません。旭山動物園で大分から来た人に話す機会があって「長万部を知っていますか」と聞いたところ知っていました。半世紀前のコメディアン由利徹の流行語を通じてでした。長万部の知名度は全国区や!! 漁業(ホタテ養殖・毛ガニ漁・鮭漁)酪農が主な産業の町です。
 旭山動物園で、大分のおじさんから我々にどこから来たのか尋ねられて誰かが「関西」からと答えると、滋賀が関西という認識がなかったらしく「大阪の人は関西からとは言わず大阪と答える」と言ってました。その人にとって「滋賀」と云えば、彦根と「ひこにゃん」だった。
 どこから来たのですか?と聞かれたら「関西」と答えると京都・大阪・神戸を連想されてしまうので「滋賀」or「滋賀県大津市」などがいいかなぁと思います。

(OB Iね)

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