大台・明神平

日   程: 2016年4月29日(金・祝)~5月1日(日)

参 加 者: A部、M内、Y田、K内(記録)

天   候: 4月29日強風、4月30日・5月1日晴れ

コースタイム

4/29(金・祝)

5:00木の岡発→5:15堅田→5:30大津京→6:15瀬田→瀬田東IC→(名神)→草津JCT→(新名神)→甲南IC→(県道49号)→壬生野IC→(西名阪R25)→針IC→(R369)、(県道31号)または(R370)、(R166)→9:30東吉野村役場→(県道220号)→9:45大又・林道終点P10:00~12:20明神平(テント設営)12:50~薊岳方面(往復)~15:50明神平(テント泊)

 

4/30(土)

6:30テン場発~7:30明神岳~9:15桧塚奥峰~9:40桧塚~11:40明神平~14:05国見山~15:00明神平(テント泊)

 

5/1(日)

6:50テン場発~8:50登山口→10:00大宇陀温泉・あきののゆ11:00→(往路を引き返すはずが道迷い・・)→福住IC→(西名阪)→壬生野IC→(県道49号)→甲南IC→(新名神)→草津田上IC→15:00瀬田サークルK→大津京→木の岡着
○高速料金:1100円(名神、新名神600円+500円)

○走行距離:大津京~大股 往復:140km×2
○温泉情報:やはたの湯 0746-43-0333(500円、11:00~)
      あきののゆ 0745-83-4126(800円、11:00~)


ルートマップ


記録

4/29(金・祝)

 車に乗っている間は無事に大台まで着けるのか不安いっぱいだったが、山に入ってしまえばもうこっちのもの。登山口でポストに登山届を出し、渡渉を繰り返しながら明神滝のビュウポイントで入山記念撮影。風は強いが青空も見え始め、まずまずのスタートだ。

 所々に先年の豪雨の爪痕は残るが、歩くのにさし障りはない。新緑、散り残りのヤマザクラ、フジの紫、スミレ、ヒトリシズカ、オオルリのさえずりを楽しみながら、昼過ぎに明神平着。ここも近畿の他の山々同様笹は全て無くなり、公園状態。新築されたあしび山荘(大阪府立天王寺高校の持ち物らしい)が妙に立派。天理大のヒュッテの奥の樹林の間に急ぎテント設営。ハイキング荷物だけを持って、薊岳を目指したが、尾根の上は思った以上の強風。薊岳直前で断念、引き返した。

 テントから10分程の水場で10Lの水を汲んでテント内へ。豚汁で温まりながら、酒盛り、おしゃべり、そして就寝。夜半こずえの上を渡っていく風の音に時々目が覚めたが、テントに吹き付ける風は感じなかった。いいテント場だ。


4/30(土)

 快晴、風なし、絶好のアタック日和!まだ色の薄い新緑の中、アケボノツツジの濃いピンクが鮮やかだ。明神岳(なぜか新しい昭文社地図では穂高明神となっている??)ピークの少し先に、桧塚奥峰への案内がある。ここからの尾根が地図読みの真の骨頂。入り組んでいて実に面白い。今までに教えてもらったいろいろな地図読みを繰り返しながら奥峰へ。重なる山並みの彼方は大峰の連なり。根こそぎの倒木が多いのは、岩が多く深く根を張れないこの山域の地質のせいだろうか。

 明神平へ引き返し、休む間もなく国見へ向かう尾根へ取り付く。快調に足を運ぶ3人に比べ、私はもうへろへろ。何とか水無山を経て、国見岳に着いてピークハント終了!!
 今日は風もないのでテントの外で夕食。隣のテントのおじさんを交え、雑談タイム。鳥、花、きのこ・何でもござれの博識の人で、果ては万葉集にまで話が広がり、日が落ち寒くなるまで彼の話に耳を傾けた。夜中外に出たら満天の星空。人工衛星の多さに驚いた。


5/1(日)

 雨に逢わなかったのでテント撤収も早い。博識おじさんから、やはたの湯がまだ開いていなかった時のために大宇陀の温泉の情報を仕入れ、下山開始。行きよりも新緑が濃くなったねと下っていると、登りの人が来るわ、来るわ・・。大台は訪れる人の少ない秘境、というイメージがあったのだが、明神平周辺はよく整備されていて手軽な日帰りハイキング向きの場所になったようだ。
 HPでは4月以降、土日・祝は9時オープンとなっていたと思ったやはたの湯のオープンは11時だった。大宇陀のあきのの湯にちょうど11時過ぎに着き入浴。産直野菜のレストランで山帰りには嬉しい食べ放題の野菜サラダ、山菜天ぷら定食などで昼食。迷ったけれど渋滞に逢うこともなく無事大津に帰り着いた・・良かった・・。

感想

○自然の残っている静かな山に出会い、都会の喧騒がうそのよう。新緑には少し早かったけれど、人懐っこい小鳥たちを見ることができ癒されました。
仙人のような方とも出会い、山の楽しみがまた一つ増えたように思います。
ほっこり、ゆっくりできた山行でした。(Y田さん)

 

○女性ばかりで大台に行くのは初めて。瀬田でA部さんに乗ってもらうまでに迷いかけたのは大いにショックだった。(1年前 には難なく辿り着けたのに、この先大丈夫か私たち?) 助手席に乗ったナビゲーターは、事前にK原さんから教えていただいた道路情報のメモと新しく購入した三重県道路地図をしっかり握りしめ、カーナビに時々不信感を抱きながら大台に向けてGo!  ナビ設定時の所要時間2時間半のところを、3時間で東吉野村役場に着けたのはまあまあか・・。
 前回大台へ入ったのは5年以上前のこと。池木屋山、迷岳、馬鞍、国見、高見山・・ブナやヒメシャラに覆われたたくさんのピークを連ね、アップダウンを繰り返し右に左に曲がりながら延々と伸びる尾根を飽くことなく何度も縦走した。まだGPSを持っていなくて、間違った尾根に入っては引き返し、テン場を探し、水を求めて谷に下り・・よくあんなしんどいことを続けられたなと今は思う。 今回は楽々設定で、標高1300mちょっとの明神平にテントを張り、薊岳、桧塚奥峰、国見山、を訪ねるという予定を立てた。ハイキング荷物だったにもかかわらず、登りではみんなに遅れながら喘いで歩くことばかりで、基礎体力のなさを痛感した。
 それでも、芽吹いたばかりの新緑の美しさ、アケボノツツジの深いピンク、オオカメノキの白い花(?)と緑濃い小さな葉の対比、清楚なヒトリシズカの花束のような群生、人懐こく近寄ってくる小さな鳥たち、谷に響き渡るオオルリのさえずり・・ゆったり山行ならではの楽しさを存分に味わえた。地図を手放すことなく読図に励み、重い食材を抱え上げリッチな食事を作り、行きに帰りに美味しいおやつを提供してくれた仲間たちに感謝。M内さん、もう高速も、地道も、長距離運転もばっちりだね、お疲れさまでした。(K内)