比良 口の深谷

日   程: 2015年7月26日(日)

天   候: 晴れ
参 加 者: K澤

コースタイム坊村駐車場(今日は川向こうのP)6:51---口ノ深谷出合7:25~7:47(沢装備着装)---8M滝②8:22---13M滝③9:00---CS滝6M④9:39---ナメL7M10:36---CS4M滝11:05---最後の15M滝11:36---登山道12:12~12:40(沢装備解除・昼食)---わさび峠12:52---御殿山12:58---P841 13:26---坊村明王院14:16


記   録

 以前から「いつかは行きたい」と思っていた口の深谷へ行きました。私は結構怖がりで「何があるか判らない」沢登りに関しては慎重派です。初めての谷へ一人で出かけるのは勇気が要ります。(万一の際に、助けを呼びに行くこともできません)
 口の深谷は遡行図で見るより滝が多く、なかなか楽しい沢でした。遡行図の解説通り「登るべきところは登り、巻くべきところは巻き」ました。入渓点から終了点まで誰にも会わず、解説で「ロープを出す」と書いてあるところもノーザイルで登り切りました。撤退用に20mザイルを持参しましたが、10mの懸垂下降も「ここは怖いな~」と思う始末、最後の15m滝の懸垂なんて30mザイルを持っていたとしても「とても無理!」と思いました。
 口の深谷は印象として下部が暗く、ナメ滝も鈴鹿の赤坂谷に比べると「ナメ滝というより斜滝」で、今一つ美しくないように感じました。13M滝はいわゆる「裏見の滝」で、飛沫の中をくぐります。それとCS4M滝、私は岩の上を進んだのですが、遡行図ではCSの下の穴をくぐるとなっていました。入ったら、面白かったかもしれません。最後の15M滝は10mの高さまでは「ガリー高巻+バンド」で進むのですが、残りの5mは滝の落ち口を僅かな手掛かりと足場を頼りに登ります。ここで降りたら「おしまい」です。20日の今古川で行き詰ったのも滝の落ち口でしたので、慎重に一手ずつ登りました。結局、20mザイルの出番は無く、シュリンゲ・カラビナも一度も使いませんでした。あと、途中で面白かったのは「天然の木の橋」がありました。おかげで釜に浸からずに済みました。
 御殿山コースを下山中、若い単独女性に遭遇、一緒に下山。バスの時刻まで1時間待たなければならないということでしたので「それなら、もしよければ、私のクルマに乗れば、お風呂に入って駅まで送ってあげるよ」と、やまゆり荘で入浴し、堅田駅まで送りました。兵庫県の方でしたが、下山中に「あなたも山岳会に入れば、沢登りや雪山を楽しめますよ」と労山を勧めておきました。もちろん、名前やメールアドレスなどの個人情報は一切聞いていませんし、私も話していません。「お風呂に入れて、サッパリしました」と喜んでおられましたので「あなたにお似合いの歳のイケメンだったら良かったのに、こんな爺さんでごめんね」と言うと、「ホント、それがなかなか上手く行かなくて…」と笑っておられました。

口の深谷 遡行図
口の深谷 遡行図

 

Photo Gallary (クリックで拡大)
※滝の名前は遡行図にリンク