教育遭対部 雪崩ビーコン探査訓練

日   時:2014年4月12日 10時~ 約90分間

場   所:大津市 茶臼山公園

天   候:晴れ

参 加 者:H田、K澤(報告)

機   器:1)PIEPS DSP 2)MAMMUT パルス バリーボックス 3)MAMMUT エレメント  4)ORTOVOX3+以上が3本アンテナ機   以下すべてORTOVOX 5)X1  2本アンテナ  6・7・8)F1  1本アンテナ

 

季節外れですが、処々の事情により動作確認を兼ねて探査訓練をしました。
最近の3本アンテナ機は訓練無しでもピンポイントで埋没者の位置を特定できるとは言え「機械のクセ」を知ることや実際の場面で慌てないためにも訓練は必要だと思います。今日は4名埋没で訓練しました。
実際、2人目以降を捜す際には最新の3本アンテナ機でも少し考え込みました。ゆっくり動くことも必要です。また、ある程度までは容易に接近できますがピンポイントの特定に至らない機種もありました。

【結 論】

以下、優れている順に印象をコメントします。(個人の感想です)
1位.MAMMUT エレメントバリーボックス、ORTOVOX 3+ 3位.MAMMUT パルスバリーボックス
4位.PIEPS DSP  5位.ORTOVOX  F1 6位.ORTOVOX  X1

 

1位.MAMMUT エレメントバリーボックス
1位.MAMMUT エレメントバリーボックス
ORTOVOX 3+
ORTOVOX 3+

2機とも近くまで確かな誘導で3m以下では判りやすい信号音の変化と表示で誰でも容易に埋没者(3名)を発見できます。

「発見した埋没者」の信号カットも容易です。

お手頃価格・簡単操作でコスパが高く人気のエレメントバリーボックス。
現在の日本では人気№1でしょう。

3+はスマートアンテナ、単3電池1本で動作。自動送信復帰機能が優れています。

 

 

3位.MAMMUT パルス バリーボックス
3位.MAMMUT パルス バリーボックス

3位に甘んじたのは「送信機異常」のエラーが何度も表示されたからです。
また、一般登山者が使うには、エレメントで必要十分な機能があります。高価なパルスを選ぶ必要があるのは、山岳ガイドや一部のプロ登山家だけと言っても過言ではありません。
ファームウエア(システムソフト)が脆弱なのかもしれません。(エレメントも同じメーカーなので、なんともコメントできませんが)

 

 

4位.PIEPS  DSP
4位.PIEPS DSP

雑誌などでは評価が高いのですが、3m以下で場所が特定し難い印象でした。
信号音の変化が判りにくく、発信源が目の前にあっても表示距離が減りません。「演算速度」が遅いようです。

 

 

5位.ORTOVOX  F1
5位.ORTOVOX F1

LED表示のF1とX1は強い太陽光の下では見辛いです。F1がX1より優れているのは「練習を積めば」場所の特定が容易にできる点です。何度か練習するとピンポイントが特定できるようになります。ただし2人以上埋没の場合、すでに見つけた人の「信号カット」ができません。

 

 

6位.ORTOVOX  X1
6位.ORTOVOX X1

2本アンテナ機が1本機より劣ると判断したのは、「方向を指示するLED」が見辛く演算も遅いためです。機械の誘導に従って進むしかない本機はF1のように人が操作してスピーディに先に進むことができず、埋没者になかなか接近できません。
「信号カット」はできません。

 

 

【総 括】

予想通りですが、3本アンテナ機の優位性は揺るぎません。今冬、購入を検討しておられる方は「マムート エレメント バリーボックス」もしくは 「ORTOVOX 3+」をお勧めします。


なお、各社とも円安による価格改定を秋ごろに予定しているようです。
エレメントバリーボックスについては、ファームウエアのバージョンアップが有ります。


もっと詳しく知りたい方は私までお問い合わせください。
色々な情報を知っています。