雨にけむる荒島岳

日 時   2013年6月15日(土)~16日(日)

参加者   豊田(CL)、 小西(食糧)、 前田(記録)

コースタイム

6月15日  大津6:00-瀬田東IC-福井IC8:00-勝原スキー場駐車場8:55

出発9:20-登山口10:05-シャクナゲ平11:30-前荒島12:15-荒島岳12:30―12:35-登山口14:20-駐車場14:50 九頭竜温泉「平成の湯へ」(テント泊)

6月16日  勝原スキー場7:30-福井IC8:10-瀬田東IC10:00-大津着

記 録

 例年ならば梅雨の真只中だろうが、今年は全く雨が降らず、連日35度近い気温の猛暑日が続いている。出発の朝はどんよりと曇っていたが、暑さに疲れ気味の体にはやさしく感じられる。3時間ほどで勝原スキー場に到着。スキー場は現在営業されていないが、荒島岳登山の拠点として、駐車場も立派なトイレも整備されている。霧雨の中、カッパを着こんで、以前はスキーゲレンデだった斜面を登る。リフトの終点が登山口になっていて、ここから樹林帯に入る。しばらく行くと見事なブナ林が広がってくる。雨にけぶるブナも趣があっていいものだ。途中、「トトロの木」と名付けられたおもしろい形のブナが力強くそびえている。白山連峰の素晴らしい展望が得られるという「白山ベンチ」に立てど、正面は深いガスの中だ。 

ブナ林を歩く
ブナ林を歩く
トトロの木
トトロの木

頂上に立つと、見事にガスは晴れ、360度の展望が!・・・と願いつつ登るが、悲しいことに次第に本降りの雨になる。少し開けたシャクナゲ平から先は急登が始まる。「モチガ壁」と呼ばれる急坂だ。急登を終えて緩やかな尾根道を進むと山頂だ。荒島岳山頂には4人の若者がくつろいでいたが、我々は記念の写真をとり、荒島大権現奥の院の祠にお参りをして、そそくさと山頂を後にする。しかし、さすが百名山とあって、雨のなかでも多くの登山者とすれ違う。途中、一度だけ雲が切れて白山連峰を望むことができた。晴れていたらさぞ見事な展望だったことだろう。ほとんど休憩もとらずに、一気に下って、駐車場へ到着。何はともあれ、温泉を目指す。車で10分程のところにある「九頭竜温泉」で雨に濡れた体を温め、大満足。後は駐車場に戻ってテント設営。ゆっくりと、すき焼きにビール、ワインで寛ぐ。まだ外は明るく今日中に家に帰れる時間だが、テントでのおしゃべりが楽しい。360度の大展望と、ブナの紅葉を次回の楽しみに残して、夜が更ける。

 翌朝はまだガスが濃いが、時おり青空も見えてくる。テントをたたんで駐車場を出るころにはすでに満車になっていた。早くも10時ごろには自宅に到着。快晴の青空に、濡れたカッパや靴が気持ちよく乾いた。

翌朝は青空が。ゲレンデ斜面を登る。
翌朝は青空が。ゲレンデ斜面を登る。