仙丈ヶ岳~仙塩尾根~北岳

~ 初秋の仙塩尾根を歩く ~

山 行 日: 2012年 9月14日(金)夜~17日(月)祝日

参 加 者: T田(L) M田(食) K西(食) K川享(記録)

コースタイム:

9月14日

 各宅19:00-瀬田東IC19:30=伊那IC-仙流荘23:00泊

9月15日

 仙流荘6:00(バス)―北沢峠7:00…仙丈ヶ岳11:15…仙塩尾根…14:15高望池

9月16日

 テン場5:50…間ノ岳12:20…北岳山荘13:45泊

9月17日

 テン場5:30…八本歯のコル6:30…二股7:30…広河原9:25・11:45(バス)―北沢峠12:30(バス)―仙流荘14:00(入浴・食事)―伊那IC15:30=大津IC

 

記   録:

9月14日(金)

 今回の計画は、千丈岳~塩見岳を繋ぐ仙塩尾根の一部を通って仙丈ヶ岳から北岳を縦走するというちょっとマニアックなコース。個人的にはバスハイクで何年か前に行った北岳と仙丈ヶ岳繋ぐコースとなる。前夜拍に利用した仙流荘の駐車場には、無料の宿泊小屋があって快適に仮眠できる。3連休の初日とあって駐車場は満車だったが、誰もこの小屋の存在を知らないらしく利用したのは私たちと後1組のパーティのみ。次回行かれる方は、是非利用してしてください。今シーズン3回目と言う千丈フェチ、Lの情報。

 ミルキーウェイの星空に明日の山行の期待が高まるが。

9月15日(土)天候曇り

 仙流荘からバスで北沢峠まで移動。バスの運転手さんが「女性が長い髪をたなびかせて横たわっている。 そして長いまつげが見えるような鋸岳」と説明して下さるが、どこがまつ毛で長い髪の毛かさっぱり分からないなぁ。ちょっと寒い北沢峠2000mを出発。流石に人が多い。奇麗に整備された樹林帯の登山道を行く。一合目、二合目と丁寧な標識あり。雲が掛って眺望は余り良くなかったが、6合目あたりから甲斐駒、鋸岳、鳳凰三山、オベリスク、アサヨ峰、などが見える。南アルプスの女王と言われるだけあってゆったりしたたおやかな山容だ。多分夏に訪れたら山一面がお花畑で奇麗だったのではと思わせる夏の花の名残があちらこちら。ウラシマツツジが少し紅葉していた。仙丈ヶ岳頂上は人で一杯。私たちは頂上はもういいねと踏まずに進んで行く。ここからは私たちパーティのみに。そうだよね、皆さんは北岳までなんて行かないよね。取りあえず高望池まで行こう。もし、そこの水が無いと後、約2時間掛けて野呂川越を経て両俣小屋まで行かなくてはいけない。どうぞ水がありますようにと願いながら高望池へ。池には水が無かったが、少し降りたところに良質の湧水あり。やった良かったね。ここで今日はテント泊。最初は私たちだけだったが、後からソロの方が2名。マニアックやな。今夜のテントの中のテーマは・・・「女性のドラクロワ」

 

9月16日(日)天候晴れ

 5:50テン場発。樹林帯を黙々と歩いた30分後2499mの独標に出る。突然出現した中央アルプス、北アルプス、千丈ヶ岳、北岳、塩見岳の360度の眺望に「わぁー」と言う歓声。今日先ず、一番のご褒美。しばし、写真タイム。

 雲海の眺望を楽しんで、又、樹林帯を進んで行く。野呂川越2315mを越えたあたりから、北岳、甲斐駒岳を見ることが出来る。11:00三峰岳にやっと到着。ここまでが仙塩尾根の一部。長い、しんどいなぁ。ここからは奇麗な稜線を歩いて間ノ岳3189mまで。甲斐駒岳は「山の団十郎」と言われているそうだ。確かに、花崗岩の白い肌と緑の常緑樹で織りなす山容は、凛として勇壮で男前の山の姿だ。惚れ惚れしてしまう。いいなぁと思いながら、長い行程を重いリックを背負って進んで行く。前方の3人の足並みの早いこと。追いつけない。12:20間ノ岳着。ここから中白根山までの道のりが又、長い。どんどん抜かれる。北岳からやって来た5歳と小学生低学年の男の子を伴う家族連れと遭遇。これから両俣まで行くと言う。お父さんは、「大丈夫」って。やっと北岳山荘の到着。明日の天候を考えてある程度降りてしまおうと言う計画だったが、北岳山荘でのテント泊を決定。やれやれ良かった。ANちゃんに山荘前でバッタリ。前夜発でソロテント泊だとか。やはり若い、ストロング。北岳に行ったことのある3人はビールの誘惑に負けて山頂はいいことに。雲が掛ったり、晴れたりで眺望はもう一つ良くなかったが、Mさんのみ、山頂にチャレンジ。北岳は、時折華麗な姿を見せてくれた。そして、山荘からの夕日。今まで見た中で一番奇麗だったのではないかと思うぐらいに、周りの雲を虹色に染めて沈んで往く夕日の鮮やかさ。今日最後のご褒美だった。

9月17日(月)天候荒天から晴れ

 前夜、台風でテントは風で揺れるも影響の少ないところに張ったお陰でOK。雨の中、出発。間ノ岳~鳳凰三山を行くと言うANちゃんに「台風の影響があるから早く下山したほうがいいね」などと言いながら、私たちは大樺沢を降りる、梯子、岩場などあり、なかなか厳しい下りだったが、広葉樹の奇麗な沢沿いの道。多分何年か前のバスハイクの時に通っているのだろう。ディジャブの道。そして又、来たい北岳への道。しかし、人が多くて渋滞。やはり人気の北岳なんだな。早く降りたにも関わらず、バスの時間に間に合わず、広河原でゆっくりのんびり、秋の日和を楽しむ。(朝は台風の影響で風と雨だったのに午後からはすっかり晴天になった)Tリーダーお奨めのソースかつ丼をがっつり頂き、初秋の仙塩尾根山行を満喫してああ楽しかった。皆様に感謝。

(記録KK)