白山、御前峰、大汝山~加賀禅定道

場   所: 白山(御前峰)(2,702m)、大汝山(2,684m)~四塚山、奥長倉山、長倉山~一里野温泉

山 行 日: 2012年9月21日(金)夜~23日(日)  前夜発一泊二日(小屋泊)

参 加 者: Y森(CL)、S水(SL)、K枝、Y田(一般)の4人

集   合: 名神高速 菩提寺PA18:50

記   録:

22日(土) 天気  晴れときどき曇り

市ノ瀬(825m) 6:20 → 6:35別当出合(1,255m)6:45 → 7:20中飯場(1,480m)7:30 → 8:08別当覗(1,750m)8:15 → 8:55甚之助避難小屋(1,970m)9:10 → 9:33南竜分岐(2,095m)9:40 → 10:20延命水(2,260m)  → 10:25黒ボコ岩(2,325m)10:35 → 11:00室堂センター(2,445m)11:35 → 12:23御前峰山頂(2,702m)12:55 → 13:20剣ケ峰分岐(2,600m) → 13:35剣ケ峰山頂(2,677m)13:45 →14:00剣ケ峰分岐(2,600m) →  お池めぐり → 15:10室堂センター(2,445m)

 

 6:20の市ノ瀬発のバスに乗り別当出合いへ。そこで準備をしていると颯爽と自転車で乗り付ける男性あり。山スキーで有名なH川氏でした。中高年安全登山指導者講習会(文部省と日本山岳協会が主催)に講師として参加しているとのこと。さて吊り橋を渡り出発。しばらく行くと登り下りが一方通行になっている区間に入る。今日一番の急登か?頑張って登り切る。アキギリ、フジアザミ、ハクサントリカブト、ハクサンカメバヒキオコシ。ミヤマコゴメグサ等が咲き、秋の装いである。アメリカの若者に抜かされながら中飯場に到着。海外の若者や中高年講習会に参加の人々であふれている。快晴の中、大勢の登山客に挟まれながら登る。甚之助避難小屋で休憩。H川氏も休憩中だったので、せっかくなので少しお声かけさせていただく。小屋を出発し中高年のパーティーに紛れながら登っていく。(私も中高年なのにその意識が全くない)延命水で皆さん水を飲まれるので水渋滞がおきていた。黒ボコでも人いっぱい。黒ボコでは、白山制覇のポーズをとって写真をパチリ。そんなわけで弥陀ヶ原も人いっぱい。五葉坂では、中高年講習会のメンバーが足に痙攣を起こしストップ。そんなこんなで11時にやっと室堂に到着。

甚之助避難小屋の賑わい
甚之助避難小屋の賑わい
ナナカマドと御前峰
ナナカマドと御前峰

 大休憩後、山頂を目指す。登山道脇にはガンコウランの黒い実やウラジロナナカマドやコケモモの実も赤くなっていて秋の気配を感じます。12:23御前峰(2,702m)に到着。今期2回目である。ガスがかかり始めているがまだまだ大丈夫。剣ケ峰、大汝峰、そして室堂センターの赤い屋根がアクセントになって写真を撮りまくりでした。さて時間もあるようなので剣ケ峰とお池めぐりに行くことにします。まずは剣ケ峰の鞍部までくだる。ひとつ池を越えたところで山田さんに待っていてもらう。剣ケ峰へは、登りはじめはいいのですが、段々と岩場が多くなり、そのうちに岩の細い稜線になって恐々と山頂まで慎重に登る。やっと13:35に剣ケ峰到着。御前峰だけガスがかかっていて見えない。鞍部からでは見えない池も山頂からは見えます。K枝さんの案内あればこそ登れた剣ケ峰でした。そしてY田さんの待っている分岐に戻りお池めぐり続行。油ケ池、紺屋ケ池、翠ケ池、血の池では逆さに写った剣ケ峰にはしゃぐ。五色池、百姓池、千蛇ケ池、全部見ました。そして室堂センターに帰る途中でホシガラスを写真に収め、室堂小屋に15:10に到着。よく歩いたな~。

御前峰山頂で
御前峰山頂で
剣ケ峰山頂で
剣ケ峰山頂で

 一泊二食で7,700円。夕食時は人多く4人一緒に座れず二人席2つで我慢。食後に明日の弁当をもらって宿泊棟に帰ります。宿泊者用トイレは改装中で仮設トイレでした。毛布は1人3枚あたるが部屋に人多く2枚で充分温かかったです。19:30就寝。

血の池に映る逆さ剣が峰
血の池に映る逆さ剣が峰
登山道脇にかわいらしく咲くイワギキョウ
登山道脇にかわいらしく咲くイワギキョウ

23日(日)  天気  小雨ときどき曇り

4:35室堂センター(2,445m)発 → 5:30大汝峰分岐点(2,570m) → 5:50大汝峰(2,684m)6:00 → 6:10大汝峰分岐点(2,570m) → 巻き道 → 6:45巻き道分岐点(2,560m) → 7:07御手水鉢(2,460m)7:10 → 7:25七倉の辻(2,505m)7:28 → 7:35木道で休憩(2,490m)7:45 → 7:48四塚山鞍部(2,510m)7:50 → 8:50油池(2,080m)9:05 → 9:50天池(2,120m)9:55 → 10:25百四丈滝展望台 (2,020m)10:35 → 10:50美女坂の頭(1,960m)10:57 →11:37奥長倉山(1,771m) → 11:43奥長倉避難小屋(1,725m)12:05 → 12:55長倉山(1,660m) → 13:33しかり場分岐(1,549m)13:42 → 14:48檜倉(1,185m)14:52 → 14:53林道出合い(1,110m)14:55 → 15:10一里野スキー場ゴンドラ山頂駅(1,030m)15:20 → 15:30林道出合車デポ地着(985m)

 

 今日は、一里野まで18Kの下り中心の縦走である。4:35に小屋を小雨降るなか出発。ヘッドランプをつけ真っ暗な登山道を大汝峰に向かって進む。大汝峰分岐点まではゆるやかな登りの道である。分岐につくと、もはや明るい。ここで荷物をデポする。少し岩場を登ると、あとはなだらかな道、そして山頂に5:50に到着。山頂の神社周りの石垣は7月にここに来た時は崩壊していたが、今回は修繕されていた。神社へのお参りをすませ、東南方向に周って剣ケ峰と御前峰がきれいに見える場所で、しばし山頂風景を楽しむ。さて今回は大汝峰の巻き道を通ることも目的だったので分岐点まで下り荷物を背負って再び出発。ハイ松で景色もない道かと思いきや、なんのなんの素晴らしい景色である。徐々に七倉、四塚山が見えてくるのは、この道のハイライトである。小雨でも景色が望めるのでうれしい。(^-^)v 御手水鉢で止まって自然の造形に見入る。七倉の辻までは、緩やかに登りである。

 7:25七倉の辻に到着。ゆっくりしたいところですが、小雨とやや風があるので、少し下って鞍部(木道)で休む。ここから少し登って四塚山へ。四塚山下の平地あたりは北竜ケ馬場と言われお花畑となっている。登山道もロープ通り進むように誘導される。四塚山山頂への道はない。ここには、大きな石積みがあって、昔、4匹の猫を二度とあばれないようにと大きな四つの塚で封じ込めたそうです。さてここから少し下ると、素晴らしい景色が現れます。このコース一番のハイライトです。加賀禅定道の通る尾根が左手に、真ん中に清浄が原、右手には岩間道が通る尾根が見えてきます。この景色を見ながら下っていきます。雨もあがってきました。最高の景色です。

2日目早朝、大汝峰山頂で御前峰と剣が峰をバックに
2日目早朝、大汝峰山頂で御前峰と剣が峰をバックに
加賀禅定道、清浄が原を見ながらに下る
加賀禅定道、清浄が原を見ながらに下る

 油池で休憩し、小屋で作ってもらったお弁当(朝食?)を食べる。休憩後、また雨が降り出したので先を急ぎます。3人パーティーと抜きつ、抜かれつ下りていきます。右手の清浄が原には池塘も見えます。天池はきれいな水でしたが、やっぱり沸かさないと無理ですね。まだカライトソウやイワショウブの花が咲いています。天池から少し下ると台地になっていて池塘もあって木道が敷かれています。雨に濡れた木道は滑りそうで恐いです。木道が終わるとすぐに百四丈滝展望台分岐です。分岐から20m程右に入ると壊れていますが展望台があります。落差90mの滝が、清浄が原末端から一気に流れ落ちるのが鑑賞できます。ここまでがこのコースの見どころといえます。

加賀禅定道ルートと清浄が原
加賀禅定道ルートと清浄が原
百四丈滝展望台から滝をアップ
百四丈滝展望台から滝をアップ

 分岐に戻り、美女坂の頭から滑りやすい急な下り道をおります。雨で濡れている時は要注意。奥長倉山を通るとすぐ奥長倉避難小屋があり大休憩となる。エネルギー補充です。あとは、消化試合みたいな感じで下山します。長倉山山頂(登山道すぐ脇に標識あり)を通り、しかり場へ。長い道です。しかり場分岐から加賀新道へ。この加賀新道が思ったより、良い道で広くてブナの原生林や檜の大木もあって、良い道でした。1,100mくらいで林道と交差します。そこには5台ほど車が置けます。今後は、そこにデポしましょう。さてようやく15:10に一里野温泉スキー場ゴンドラ山頂駅に着きました。長かったけれど、上部の景色は圧巻でした。達成感あり。当然ここで記念写真です。ここから距離にして200m下ると車をデポした林道合流点です。15:30着。11時間の行動時間でした。一人では歩けないルートです。同行の皆様ありがとうございました。

百四丈滝展望台にて
百四丈滝展望台にて
一里野温泉スキー場ゴンドラ山頂駅に到着、やった~
一里野温泉スキー場ゴンドラ山頂駅に到着、やった~