個人山行 野坂・折戸谷林道~新庄乗越~・806~芦谷山 

 実施日 :2022.6.27. 晴れのち一時雷雨

 

●参加者: M内、K内(記録・車軽)

●コース・タイム:7:00坂本大宮川観光駐車場→8:10熊川宿→松屋→粟柄関所跡→赤坂山登山口

→9:20折戸谷林道P(送電線下広場)~枝谷出合~新庄乗越~11:20・661~12:20・806~13:00・866

(芦谷山)~・806~14:20風況観測機No.1~15:00・806~16:30駐車場所17:00→粟柄関所跡→松屋→熊川宿→保坂→18:50坂本大宮側川観光駐車場(解散)

 

 ●記録:7/3(日)の本番で歩けていたら書く必要もなかった記録を、今綴っている。

雨が酷くなったら引き返す、とメールを送って強引に出発。R161の湖西バイパスに乗ったとたん、土砂降りの雨になった。話し声も聞こえないほどの豪雨。車中から中止の案内を各車に飛ばす。せめて熊川宿で集まって、講師の湯本先生の話を少しでも聞いて、みんなで中止か行くか決めればよかったと、後で思った。

いつも一人で空回りする悪い癖だと思う。

6/27(月)は酷暑の中の下見だった。7:00に大津を出発。表示されている温度は最初から27℃。そのうちに30℃に変わった。平日なので堅田までは混んだが、安曇川沿いはすいすいと流れた。美浜町役場の前を通り、農道を嶺南変電所へまっしぐら。(新庄区の町内を通らないよう看板の案内がある。)粟柄関所跡を経て赤坂山登山口前へ。倒木は取り除かれているが、あちこちに落石がある。相変わらずの悪路だ。

送電線下の広場にはミツバチの巣箱がたくさん置かれていて、たくさんの蜂が飛び回っていた。いつも履いている鋲付き長靴を今日は登山靴に変え、赤白ポールもストックに変えた。こちらの方が涼しいし身軽だ。

たくさんついている案内リボンに、さらにピンク紐を付け加える。みっともないが無事に登り、無事に戻ることが最優先。

 連日の山行なのにM内さんは軽やかな歩み。私はもう干上る寸前、うつむいて歩数を数え、ひたすら足を前に動かす。・661のブナ林の中、緑の空気を吸い込む。少しでいいから風が欲しい・・。・806までは伐採の気配は無しに登れるはずだったのに、ロープが張り巡らされ、黄色テープが巻かれた木々が現れた。どうやら関電の鉄塔の建て替えの場所らしい。風力発電計画の始めからこの場所の立替は分かっていたのだろう。だからこの尾根は、計画から外された。

 ・806で休憩の後、体を引きずるようにして・866を目指す。大したアップダウンではないのに少しの登りが堪える。ブナ巨木の根元の苔類の写真を何本かとってみたが、とてもその中に稀少植物が潜んでいるようには見えない。分かる人が見れば、見つけられるのだろうか。・806~・866(芦谷山)の間には、伐採のための印は無かった。伐られずに済むのかも、と淡い期待が心に宿る。・866芦谷山には、新しい道標が掛かっていた。庄部谷山のものと同じ人の手によるものだった。多分誰よりも早く風力発電計画を知っていた山の会の人たち。一緒に反対の動きができなかったことを今更ながら悔やむ。

 雲が出てきて、雨がぱらつきだした。雷の予感。踏み跡が分かりづらい尾根を、風況観測機No.1へ向かう。作業道が傍まで来ていた。分かってはいたが落胆。設備も増えている。写真に収め、・806へ戻った。

少しだけ休んで、雨に追われるように下山開始。広い尾根は下りが難しい。何度も通っているはずなのに、

GPSから目を離すと進路が揺れる。なんとかカッパを着ることなく、折戸谷の出会いに着いた。首筋に谷の水をかけて冷やし、車へ。お湯になった4Lのペットボトルの水で顔を洗い、体を拭いた。松屋で下山報告を入れ、大津へ帰った。19:00前で、まだ空は明るかった。