虎御前山 戦国の地を行く

 山行形態  初級向け登山 

◆山行期間  2020年 8月 15日(土)晴

◆山域山名 虎御前山(224m)+田んぼアート観賞

◆参加者  Y森(CL)・A元(SL)・S口(SL,記録)・H井・Y村・A部・Nま・T田・ 

  N野・K氏(案内)

◆データ  距離約4K 行動時間約3時間 累積標高差約190m

◆コースタイム 

  小谷城戦国歴史資料館前駐車場(2台デポ)9:45集合→(車で移動)→10:00中野町側登山口P(2台デポ) 

時遊館見学と説明→10:15登山開始→多賀陣地跡→矢合神社→10:35展望台から田んぼアート観賞10:52→蜂谷陣地跡→丹羽陣地跡→滝川陣地跡→(11:23昼食11:58)→堀陣地跡→12:05織田陣地跡→12:20木下陣地跡→柴田陣地跡→12:45河毛下山口→

(20分徒歩)→13:05小谷城戦国歴史資料館前駐車場 時遊館に戻り13:30解散 

■ 今回のルート

 虎御前山縦走路GPS軌跡

 

 コロナ渦、しかも猛暑、マスクを付けて登り始めるも矢合神社当たりですでに汗だくに。低山とはいえ過酷な暑さに不安を覚えつつ進む。Y森さんに勧められた日傘も役立つ。

さて山名の由来は、昔この山の谷に住んでいた虎御前という美しい姫の名だそう。山麓の長者と結婚した姫は、やがて身ごもるも生まれてきたのは15匹の小蛇。これを嘆いて姫は山の東の女性淵に身を投じてしまう。いつしかこの山を虎御前山、この地を虎姫村と呼ぶようになったそうだ。そして、戦国時代には、織田信長が小谷山(浅井長政小谷城主)を攻めるために、この山に砦を構えたことが知られている。

程なく展望台に着き、田んぼアートが目に入る。種類の違う稲を植えて絵を浮かび上がらせた手法が見事だ。ここからしか眺められないのも登ってきた甲斐があるというもの。

そして、頂上に近づくにつれ暑さが和らぎそよそよと風が吹き始め、木々の間から琵琶湖に浮かぶ竹生島が見えた。絶景を望めるこの場所で昼食をとることにした。

食後足を進めると、虎御前山に陣を構えた名だたる武将たちの曲輪跡などが次々と現れる。多くは、山に残っていたかつての古墳を活用していたそうだ。土塁、堀切、竪堀、犬走り・・・いかに敵を登らせず優位に攻撃するかを考え抜いた砦であったことが伺える。ひときわ小高く小谷山を睨める場所に信長、信長のすぐ先の最前線には秀吉の陣跡が。今踏みしめているこの土地で、戦国の兵士たちはどんな気持ちでいたのだろうと思いをめぐらせちょっとワクワクした。

今回のハイキング部8月例会は、予定していた鞍馬山が叡電の災害で行けなくなって急きょ変更したコースである。とてもコンパクトな行程だったが、厳しい暑さの中、十分な運動になった気がする。そして何より地域を知り尽くされた案内のKさんの分かりやすい案内のお陰で、歴史を感じながら興味深く充実した山行きとなった。感謝。