第2回 青木先生・三十三間山 風力発電計画地調査山行の 報告 

●実施日:2022 年12月4日(日)  天候:午前中曇り、昼前からみぞれ交じりの雨
●集合時間・場所:熊川宿8:45→今津・天増川集落の本所橋付近9:00
●参加者:青木繁(講師)、山友会・M野、熊森ほか・M川、K村、O田じ(報告)、N西さ、
●コースタイム:8:45熊川宿―天増川村・本所橋駐車場(130m)9:15―(谷筋での稀少種探索7回)―10:40高島トレイル登山口(340m)―11:35林道鞍部―11:42電波塔跡駐車地(726m・昼食)12:15…13:10大日(750.9m)13:20…13:45電波塔跡駐車地(726m)14:00―15:20天増川村・本所橋駐車場(手打ちそば天増川で食事後17:30解散)

 

 

 

 

 ●記録:
11月6日(日)が第1回の三十三間山調査山行。第2回が予定された11月20日は雨で中止。12月4日(日)の実施となった。
 熊川宿8時45分集合、青木先生交えて打合せ後、車4台が天増川本所橋駐車地へ移動。青木車にM野・O田の3名乗車、K村車にM川・N西の3名乗車で天増川集落を出発。目的は「環境省の準絶滅危惧種」の有無の確認。路面荒れた天増川林道を上流へ北上。今日は日曜日なのに作業車が多く駐車しており、鉄塔建て替え?関連作業なのか現場が見受けられる。そんな中を、壁の様に切り立つ絶壁から安定した水が流れ落ちるシケッタ草地を、丹念に停車しながら調査。1時間40分後の7回目で稀少種を発見。20分近くジックリ観察できた。
雨雲に覆われ雨がポツポツ降り始める。作業車が先行したワダチ残る雪の林道を用心しながら上流へ上がると、林道終点の標高726m電波塔跡の広い空地に昼前到着。作業車1台が残置。周辺は全て伐り払われた裸地で、北北東方面への尾根沿いに新たな広い林道分岐が現認できる。衛星画像を見ても186m下の高圧鉄塔迄確認できる。短い昼食休憩後、大日尾根に向け、車から降りて探索開始。
観察目的はブナの着生植物。緩やかな稜線道のアップダウン、シャーベット状雪面を滑らぬよう注意しながら、雨中歩行。ブナだけでなくマルバマンサク・ベニドウダンツツジ・アズキナシ・ナツツバキ等の巨木や株立ち樹木が多く残る。巨木は境界目印、株立ちや伏し状は強風や雪重等の青木先生の説明聞く。周りの樹木にコード番号入りのテープが沢山見受けられ、白色と黄色に区画を分けている。大日まで細い紐が引かれ資材運搬用のケーブルも設置してある。近い内に伐採して大日高圧鉄塔まで作業道を付ける恐れを感じた。
 目的だった大日周辺のブナ巨木は、新たな巨大高圧鉄塔建設で回りの巨木は伐採で、乾燥化して周辺のブナに着生植物が見られなかった。750.9m大日3等三角点の地点に真っ新の巨大高圧鉄塔が最近建設した為、M野さんと捜索したが見付けること出来なかった。過去に歩いた時ブナ林内の道ど真中に三角点が有ったことをおぼえている。みぞれ交じりの雨の中をソソクサと戻る。
 電波塔跡地から車での帰路は途中下車無しで17km林道を1時間21分で天増川集落へ戻り、「手打ちそば天増川」で天ぷらそばセットを頂きながら、地域の話を盛りだくさん聞かせてもらい、2時間余り楽しんだ後、現地解散。記録: O田          詳しくは、自然保護活動でつづきを読んでください。