個人山行 雪の武奈ヶ岳

【日 程】2023年2月1日(水)曇り時々晴

【参加者】T本、Nま

【コースタイム】

坊村登山口(08:00)・・・途中3回短時間休憩・・・御殿山(10:35)・・・武奈ヶ岳(11:35)・・・御殿山(12:25)[休憩 20分]・・・坊村登山口(14:15)

 

 

【報 告】

 1月末の寒波でだいぶ雪が降ったので、雪の武奈ヶ岳山行に出かけた。この日は気温が上がるとの予報だったが、朝は道路の雪も凍り付いていて登山口からアイゼンを着けて登り始めた。樹林帯の中の登山道はつづら折りに付いているが、雪が積もっている斜面は自由に歩けるのであちこちに踏み跡があり、柔らかい雪の上を踏み抜くことが多かった。

 途中樹林帯の中で衣服調整、標高700付近の鞍部で小休憩、夏道分岐上部で小休憩とこまめに休憩を取った。それでも雪道のアイゼン歩行の登りはふくらはぎがつらくなる。そんなことで標準タイムの1.3倍ほどで御殿山山頂に着いた。そこから西南稜線をたどって山頂をめざす。10分ほど下るとワサビ峠、ここに中峠からコヤマノ岳への周回できる道があるのだが、すっかり雪庇に覆われて見えない。

 稜線を登っていくと風が強くなってきて積もった雪粒を吹き付け、鼻やほほが痛い。少し青空も陽も出てきて美しい景色に癒やされるが、ゆっくり眺めている余裕はない。風に追い立てられるように山頂をめざす。途中下山してきた登山者が「山頂はすごい風ですヨ」とのお知らせ。

 ようやく山頂について記念撮影。周囲の山々もきれいに見え、冬の大展望をひとしきり楽しんだところですぐに下山へ。下りはサクサクと雪を踏みしめて軽快に歩く。登りは雪の固いところを選んでいるつもりでも踏み抜くことが多かったが、下りはいくつかのトレースのうち歩きやすいところを選んで進むことができる。やはり登りは視野が狭くなるのか。ワカンも用意していったが、結局アイゼンだけで歩くことができた。

 急登の御殿山への登り返しをゆるゆると登って、風も少しおさまった御殿山山頂で昼食休憩。モチ米を混ぜて作ったおにぎりが冷たくなっても柔らかく、カップ麺のそばとの相性抜群。元気を取り戻して下山道を進む。気温が高くなって、樹林帯では枝に積もった雪が「爆撃」してくるのを避けながら登山口まで戻った。大寒波の後、雪山の風情・展望をたっぷりと楽しめた武奈ヶ岳山行だった。