個人山行 朽木・駒ケ岳~千石山

【日 時】 2021年5月30日(日) 晴れ(湿度低く爽やか)
【参加者】 K内、(他1人)

【コースタイム】

朽木・新本陣6:00→7:00池河内P~8:00・428~・456~・611~・660
~10:30△780.1(駒ケ岳)11:45~12:05・647~・650~14:00△682.4千石山14:10~(千石山西尾根)
~(・437手前のピークから左の尾根へ)~P→朽木・新本陣(計量・解散)16:00

【記録】

 心に重たい用事を抱えていても、空は青く、緑は濃く、風は爽やかで、花も輝く。
 駒ケ岳へは山友会で何度も来ているが、千石山への周回で歩くのは、今回が初めて。残雪期枝先が赤く膨らみ根回り穴が大きくなる芽吹きの前、白に近いほどの小さな緑がのぞき始める早春のころ、少しずつ深まりゆく早緑の初夏・・。葉が濃くなり過ぎる今の時期は絶賛されることは少ないが、その緑の葉は木陰を作り全てのものを癒してくれるし、実りももたらす。今年のブナの実は豊作。比良の釣瓶付近では、ブナの実を食べる熊とのニアミスもあったらしい。ブナ林を喜んでいるのは私たち人間だけではないのです。(笑)
 

 野坂山地のブナ林伐採を止めるために何かマスコミの注目を集める取り組みをできないかとあれこれ考え、県連が毎年やっている集中登山のようなことを、他県の山の会に呼び掛けてみようと思った。「小浜山の会」の人たちとは、以前庄部谷山の山頂で出会ったことがあり、新しい看板の付け替えの最中だった。HPには庄部谷山への登山ルートの紹介があり、その現状も丁寧に記されていた。公開山行で5/30に駒ケ岳へ登ってこられるのが分かり、お会いして取り組みの趣旨を説明、協力をお願いした。会長さんも同行しておられ、直接話を聞いていただけたが、返事は予想通りNO。「地元の人たちが決めたことを他からあれこれ言うことは出来ない」、とのこと。美浜と小浜の違いも良く分からない私にはただ「??」。福井県内でこうなのだから、まして他府県の者が何を言えるのか、ということなのだろう。何社かマスコミにお願いしてみたが、返事すらなかった。

 

 「何故福井県に原発が多いのか」、「地元の人たちが風力発電を設置してほしいと願うのは何故なのか」、「自然保護という狭い見方だけで突き進むと見えないことも多い」等々、水上勉まで持ち出して意見をしてくれる親族もいたりして、「切ってしまったら取り返しがつかない。後で悔やんで元に戻したいと思っても同じ木は戻らない。その木の100年、200年という時間は無になってしまうんだよ。」と頑張ってみたが歯が立たなかった・・。
 

 ミッションを終えて足取り重く千石山へ・・と書くつもりだったが、尾根に入ってしまえばそんな思いは吹っ飛んだ。時々出てくる登りにはいつも通り喘いで同行者には迷惑をかけたが、緑豊かな歩きやすいいい尾根だった。
 

 一度山友会で下見に行った時間違えて千石山方面の尾根に迷い込んだことがあって、その時から歩きたいと思っていた。県連清掃登山の日だったので、ごみ袋とトングをぶら下げて尾根を進んだ。山を歩く人たちのマナーは明らかに向上している。トングをしまって千石山からの下りに入った所で錆びたワイヤーの塊とビール瓶を発見、山仕事の人たちが昔埋めたものらしい。ビール瓶の中もどろどろのヘドロが詰まっている。見つけてしまったものは仕方がないので、真面目な私たちはビニール袋に詰め込んで背負って下った。急な下りが始まるまで、20kg近い重荷を同行者一人に背負わせてしまった。ほんとに申し訳なかったと思う。(K内・記)


ルートの詳細は、同行していただいたH井さんの記録をお読みください。
若狭駒ヶ岳・千石山周回 / flatwellさんの千石山の活動データ | YAMAP / ヤマップ