錦秋の夜叉ケ池を楽しむ

日   程: 2019年11月2日(土)

天   候: 晴れ

参 加 者: Y永(CL)、Nま、K澤、M内、K間、A隅、Y村、K林、S井、T村、T中博之(記録)

 

コースタイム

7:00木之本ICセブンイレブンに車3台で集合→7:40池ノ又登山口→8:10登山口出発→10:00夜叉ヶ池→10:30P1206手前→10:00~11:30夜叉ヶ池→13:10登山口

記録

 

□ ルートについて

登山前にY永リーダーより本日登る山域について説明を受ける。夜叉ヶ池は岐阜と福井の県境にあり、両県からの登山ルートがあるが今回は岐阜県からのルートで登る。福井側に比べ距離は長いが景色もよく、岩場もありバリエーションが楽しめるということです。夜叉ヶ池からさらに池を見下ろすP1206を目指すという行程です。それでは、凛とした秋の気配に包まれ、錦秋に続く山道へと踏み入れます。

 

□ 登山口~夜叉ヶ池

登山開始からしばらくは大きなアップダウンもなく紅葉した山腹を、小さな流れをいくつか渡渉しながら進む。この辺りはスギやヒノキの植林はなく、ブナ、ミズナラ、ショウブといった広葉樹に覆われており、大きく曲がった幹から積雪の多さが想像できる。途中、幽幻の滝と名を持つ滝に出合う。決して大きくはないが岩肌を二段に分かち流れる様は、紅葉と相まって実に趣深い情景である。さらに進むと木々の間から真っ青な空に突き出した岩峰が目に飛び込んでくる。その景色は上高地から見上げる穂高連峰を想像させるほどの迫力があり、湖北の山の奥深さを実感させてくれる。そしていよいよその稜線に向けての急登が始まる。先頭を行くNサブリーダーの指示で皆ストックを仕舞い、慣れた人は不慣れな人をサポートしながらロープの張られた岩場を慎重に登る。急登に息が切れそうになりながらも頑張りの甲斐あってようやく稜線に乗ることが出来た。そして夜叉ヶ池と出会うことが叶いました。

 

□ 夜叉ヶ池~P1206へ

一旦池のほとりまで降り小休憩ののちザックをデポしてピーク目指して登ります。池は深いV字のコルにあるためピークへの登りはまたまた急登となります。笹に覆われた急坂を登るに連れ池が次第に小さくなるのとは反対に、視界が開け尾根沿いに続く山々が見渡せます。Yリーダーにそれらの山名を教えてもらうが、その中の滋賀50座未踏峰の上谷山を見つめる目には鋭い輝きがありました。P1206へはさらに深い笹薮となるため本日の山行はピーク手前までとし、夜叉ヶ池まで戻り湖畔の木道テラスで昼食ののちピストンで下山の途につきました。

 

□ 道程を顧みて

龍に姿を変えた里の娘が龍神となって住むと伝えられる夜叉ヶ池。青空と錦繍を水面に映したその姿は静寂で神秘的で愛らしくもある印象でした。清秋の暖かかった一日、龍神も静かに眠っていたのか、あるいは池の底から私たちをじっと見ていたのかは分かりませんが、いつかまた龍神に会いに来ようと思います。

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