稲子岳南壁左カンテ

日   程: 2015年6月21日(日)~22日(月)
参 加 者: A井、O井(記録)


記   録

 どしゃ降りの中、高速を走行。唐沢鉱泉Pで車中泊するか予定通り黒百合ヒュッテテン場まで行き現地判断とするかで悩んだが、雨雲レーダーの情報を得たところ15時頃には回復とのこと。14時40分頃唐沢鉱泉Pより歩き出す。途中お日様が顔出し期待膨らむ。テント設営後、途中まで下見に出かける。南壁の横顔が見えて明日が楽しみであるが、梅雨時の天気予報はあてにならない。案の定、夕食時に雨が降りだして、お陰でビールの追加を買いに出る気にならずにすんだ。呑兵衛二人なのでお互いにブレーキを掛け合うのが暗黙のルールなのだ。

 雨は一晩中降っては止みで、4時起床するもまた時々降りだし半ば諦めて、食事と身支度をしてからゴロゴロ過ごし、でもやはり次回につながるようにととりあえず取り付きまで行ってみることにする。中山峠下ったあたりから青空が見え隠れして二人の足取りも軽やかに。地形図、コンパス、高度計、ネット資料を駆使して、多分最短距離で取り付きまで行けたと思う。。

 到着時1ピッチ目を見上げると綺麗な青空だったのに、登攀開始前には曇り、もちろん岩は湿っているが、A井さん1ピッチ目は楽しそうに登るのはさすがである。O井2ピッチ目はビビりながら何とか。3ピッチ目はロープをなるべくのばす作戦どおり、A井さんは順調に進む。雨がポツポツしているし、なんとなく焦り気分の私が核心の4ピッチ目である。しかしルートがわからない。登ったり下りたりしたが、真新しいペツルが打たれた壁は違うし無理である。こちらかと思い登ると、イヤこれは巻き道かもで登ってしまい仕方がない。二人で登ってしまうと終了の稜線が見えたのは10時20分。5ピッチ目の終了点がすぐに見つかったので懸垂で降りて登り返そうかと思ったが、天気予報は午後から下り坂と聞いていたし、まだ核心の高速運転がひかえていたので登攀は断念することにした。咲き始めのコマクサさんの横をごめんなさいね~と言って通り、反省会をしつつ下降路をたどった。下山後、温泉にも入らずひたすらビールを目指し帰路についた。女二人のアルパインは無理せず、しかし登るための努力は惜しまずなのである。