芦倉山

日   程: 2015年5月2日(土)~4日(月)
参 加 者: A部、K内(記録)
コースタイム: 

5/2 (土) 5:10木の岡発—5:30瀬田サークルK 5:40—瀬田東IC--(名神)--(東海北陸)--白鳥IC--(R156)--(県道314)--9:30白山中居神社(P)10:10~11:30初河谷出合~芦倉山への尾根・1221付近着 15:40 (テント泊)
5/3(日) 6:00テン場発~10:10芦倉山1716.7m10:30~12:30・1464~14:00テン場(泊)
5/4(月) 5:30テン場発~(西南の尾根)~9:10白山中居神社-10:00-満天の湯(入浴)
11:30--(R156)--白鳥IC--(東海北陸)--(名神)--瀬田西IC-—15:00瀬田サークルK
—-15:40木の岡着


記   録
 今年は雪が多く林道の除雪作業も遅れていると聞いていたので、郡上市の林道管理事務所に問い合わせたところ、5/15まで石徹白大杉駐車場へは車は入れないとの返事を得た。笠羽谷出合付近にテントを張り、よも太郎山~薙刀山を歩く予定を急きょ変更。雪が多いなら芦倉~丸山も大丈夫かも・・と3年前A部さんと立てた山行(この時は3月の計画だった)に切り替えた。結論・・この時期、登山道のない1000~1500mを歩くのは無謀。この付近の藪は強烈です。


5/2 白山中居神社の駐車場でゆっくりと装備準備。初河谷までは全く雪なし。ハクサンイチゲらしき花を撮ったりしながら、軽快に歩く。落石がところどころにあるのが、林道を使わせない理由かもしれない。
 初河谷出合からは、ネットで調べた「植林地を登り、林道を一部歩き、・1221に出るルート」を選んだ。記録(4月始め)によると雪が十分あり、藪もまだ出ていなくて楽勝の感じだったが、季節の変化は無情。植林地内は雪が残り歩きやすかったが、雑木林の中は下向きに起き上がっている根曲がり竹の藪をかき分け登るのにとても体力がいる。私は早々にギブアップ。A部さんに引っ張ってもらわなかったら、林道終点あたりでテント泊、ピークを踏まず、すごすごと下山する羽目になっていたかも。
 ・1221の尾根は、雪がたっぷり残り、どこでもテント設営可。芽吹いて冬芽のかけらをハラハラ落とすブナの木の下でテントをはった。日が長いので6:00頃までテントに入らず、周囲の写真を撮ったり、寝転んだりして、まったりとした時間を過ごした。今日の食事担当はA部さん。軽く簡単なものでいいからね、と言ってその通りにしたのは私だけだった。マーボー春雨丼、ビール、などいろいろ出てきて、恐縮。おいしく頂いた。
ラジオで天気予報を聞いて明日の晴天を確認。7時には就寝。夜半テントの外に出たら、煌々と輝く満月。照らし出された幻想的な雰囲気に感激してまたシュラフにもぐった。


5/3 朝4時、ほーほーというツツドリの声で目が覚めた。鳥たちが一斉に鳴き始める。テント内で朝食。柚子ソーメンとコーヒーをさらりと流し込む。
非常装備と食料をパッキングして、6:00スタート。昨日の登りでとても邪魔だった旗を半分に減らす。私は最初からアイゼン装着、A部さんは途中の雪斜面トラバースから。(下りも登りもアイゼンは藪こぎには邪魔にならなかった。下りはむしろあったほうがササ上を滑らずにすむ。ワカンは結局一度も使わなかった。)
7:20 標高1400M付近。初河山の尾根が目の前にある。銚子ケ岳、願経寺山が雲海の上に頭をのぞかせる。和田山牧場の広い雪原も眼下に見える。
9:00、1560m付近。1400mから1550mの間は、強烈な藪。こぶしの花がちょうど目の高さで開花していて見頃。三ノ峰と別山が姿を見せたが雪は少なく、一昨年3月のような神々しい白さは無い。
10:10やっと芦倉山の山頂着。雪さえ十分なら丸山まで行けなくはない時間だが、すぐに雪屁が切れ藪突入となりそうだったので、あきらめ下山を決める。あと一カ月早ければなあ・・。
12:30、・1464付近。下りの方が藪こぎは楽だがそれでも時間がかかる。芦倉までにして正解。1300mからの長いゆる尾根にたどり着いてほっと一息。ブナの新緑や、咲き続けるこぶしの花を楽しみながら雪の上の快適な歩きを黙々と続け、14:00テン場着。朝歩き始めてすぐ見つけた熊らしき足跡は、その後増えた様子は無かった。
 今夜の食事当番はK内。定番の高野豆腐を肴に、A部さんのお母さん特製の梅酒をちびちび。聞けば使われているのは焼酎ではなくウイスキーとのこと。そりゃあ美味しいわぁ。(笑)
それぞれの小コフェルに、トマトやモロヘイヤの洋風スープと昨夜作っておいてくれたご飯を好みの量入れて火にかけ、そのまま食べる洋風リゾットがなかなか美味しかった。
 雨が降らなかったら早起きしてパッキング、と思っていたが、夜半からぽつぽつと雨音・・。


5/4 雨が小ぶりの時をねらってパッキング開始。5:30テン場発。A元さんたちと5~6年前に行ったコースを下山ルートに選んだ。何故かややこしい斜面に入ってしまい、藪こぎにかなり大変なトラバースまで加わって、最後は林道へ2mジャンプ!(・・ではなくずるずる滑り下りた。)
林道着は7:00。長い林道を芽吹いたばかりの蕗のとうやこごみを採りながらサクサク歩き、9:00過ぎ中居神社着。満天の湯で一時間半かけて入浴と食事。渋滞にも会わず、無事瀬田着。
藪だらけの酷い山行に付き合ってくれたA部さん、ありがとう。
彼女の感想は、「無事行って帰ってこれたことに感謝。やり遂げられたことに喜びを感じます!」
一回一回の山行が、行けるかなという不安と、行ってこれたなという喜びの繰り返し。いつまでもいい山行ができますように・・。


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