涸沢から奥穂高岳&涸沢岳

日   程: 2014年10月2日(木)夕方発~5日(日)  涸沢テント2泊
参 加 者: Y森(CL 車 装備 食糧)、Y田(SL 会計 救急)一般の2人 
出   発: 10月2日 Y森自宅19:30発~(名神、東海北陸道)~飛騨清見 PA仮眠

今回のルート 距離:38.6km 累積標高差:1900m(登り)
今回のルート 距離:38.6km 累積標高差:1900m(登り)


10/3(金)曇りのち小雨

コースタイム: 8:05上高地BT(1,505m)発→ 8:15河童橋(1,510m) →9:00明神橋(1,530m)9:06→9:55徳沢(1,555m)10:05→10:20新村橋(1,570m) →11:00横尾(1,620m)11:25→12:40本谷橋(1,770m)12:56→14:55涸沢ヒュッテ着(2,305m) →テント設営

記 録

 あかんだな駐車場からバスで上高地に入るとバスターミナルあたりは薄く色づき始めていた。8:05に出発。今日は、曇り一時雨の予報なので、雨が降り出さないうちにできるだけ遠くまで行きたく頑張って歩く。横尾まで来る人が多いです。近頃は涸沢が混雑するということで、横尾で泊まり、翌日涸沢まで空荷ピストンする人が多いようです。さて休憩後、横尾大橋を渡る。私は、ここから先、まだ行ったことがないので涸沢の紅葉や景色が楽しみです。久々のテント荷物は、軽くしていても重たく感じます。歳も気になります。屏風岩では、その圧倒感と裾の紅葉が絶妙です。本谷橋手前で小雨が降ってきました。道は、本谷橋までは緩やかな登りですが、橋から上は急登のジグザグ、足元には大きな岩ゴロで歩きにくい。でもここを我慢すれば、間もなく緩やかな道に変わります。そして紅葉もますます濃くなり鮮やかさが増してきます。今回は紅葉の最盛期ではありますが、2~3日前が一番の見ごろだったようです。今は2,000mくらいが一番のピークでしょうか?今年の紅葉は、一週間くらい早いようです。15時前に涸沢に到着。雨も途中で上がり、支障なくテント設営できました。まもなくガスってきたので、テントの中で簡単鍋を頂き19:30と早めの就寝です。

横尾大橋にて。ここから先は初めてです。
横尾大橋にて。ここから先は初めてです。
屏風岩を見上げる。下部は紅葉真っ盛り。
屏風岩を見上げる。下部は紅葉真っ盛り。

横尾本谷方面の紅葉
横尾本谷方面の紅葉
やっと涸沢の入り口です。ナナカマドがお出迎え。
やっと涸沢の入り口です。ナナカマドがお出迎え。



10/4(土)晴れ

コースタイム: 7:07涸沢テン場(2,305m)発→7:45見晴らし岩(2,450m) →9:45穂高岳山荘(2,970m)10:00 →10:42奥穂高岳(3,190m)11:00→11:41穂高岳山荘11:47→12:10涸沢岳(3,110m)12:23→12:33穂高岳山荘13:05→14:40涸沢小屋14:45→14:52涸沢テン場(2,305m)着

記   録

 涸沢カールから穂高岳の稜線に朝日が当たり岩肌が赤く輝くというモルゲンロートを見てから出発しようとじっくりとその時間を待つ。今朝は、薄雲がところどころにあり、うまく当たってくれなかったが、6時10分過ぎに待望のその景色が現れる。青空にも映えて、紅葉も彩を添えてくれます。その前にある多くのテントの色も構図の一角となり、絵になります。
 さて満足して奥穂に向けて7時過ぎに出発。歩き出すとすぐに「わあ、きれい」と、さっきと違う景色にまた、一枚、また一枚と写真を撮ってしまい、なかなか、前に進まない。見晴らし岩まで40分もかかっている。でも涸沢ヒュッテだけで帰らず、少し上まで散策することをお勧めします。見事な紅葉と穂高の岩壁は素晴らしいです。ザイテングラートを登ります。梯子や鎖はあるもののしっかりゆっくりと登れば大丈夫です。9:45に穂高岳山荘に到着。すぐに奥穂高岳に向けて登ります。やや危険な箇所は下部のみ、でも前回はもう少し、手強かった記憶があるのですが、11年前は梯子があったかどうか記憶は曖昧です。登るにつれ眺望も開け、前も後ろも3000m級の山々の景色に見とれて歩みも遅くなります。やっと奥穂山頂直下まで到着。ここで山頂へは順番待ちで頂きに上がります。奥穂高岳の山頂には祠があり、そこが一番高いのです。二人そろって記念撮影です。だんだんと混んできたので、ちょっと南東側のスペースに移動し、360度の景色を満喫しました。ジャンダルム、西穂高、焼岳、上高地、前穂高、涸沢、北穂高、槍、涸沢岳、遠くに立山や、黒岳、鷲羽岳、薬師岳等北アルプスの主な山々が連なります。乗鞍の向こうに最近噴火して悲しくも多くの犠牲者が出てしまった御嶽も望めました。噴煙も確認することができました。
 さて奥穂高岳山頂から一旦、穂高岳山荘まで下り、反対側の涸沢岳に登り返します。30分弱で山頂に到着。ここからの眺めは、奥穂とはまた違い、グッと槍が近くに感じられます。山頂の反対側は切れ落ちていて、キレットに近い山だと実感します。11年前にKさんとキレットを歩いたことを思い出しました。良くここまで登ってきたもんです。若さですね。さて反対側の奥穂を見ながら少し休憩します。穂高岳山荘と奥穂がマッチして良い眺望です。いつまでも見とれていたい気分ですが、下山にかかります。穂高岳山荘へ下り、ザイテングラートを下ります。帰りは涸沢小屋経由で帰ります。途中ナナカマドの紅葉がすばらしくこっちの道もなかなかいい道です。涸沢小屋も人であふれていました。
 15時前にテン場に到着。テントも増え200~300張りくらいありそうです。さて涸沢名物「おでん」を買ってテントに戻り、今夕は外で夕食にします。おでんを温めなおしてレトルトカレー、キュウリサラダ、みかんの夕食。紅葉の真ん中で食べると美味しいです。前穂に夕日があたって輝いています。やがて日が暮れ、辺りが暗くなったのでヒュッテのテラスまで出かけて、テントに灯るあかりを楽しみます。300近くのテントに灯がともるとまるでXマスのイルミネーションのように輝いてとっても素敵です。帰りにヒュッテにより明日の天気予報をみると、曇り後雨となっていました。雨に降られたくないので明日は3時起きです。今日も早めに就寝。

涸沢のモルゲンロート
涸沢のモルゲンロート
カール内登山道より、涸沢槍と紅葉
カール内登山道より、涸沢槍と紅葉

ザイテングラートより涸沢全景
ザイテングラートより涸沢全景
穂高岳山荘からの急登を終え振り返ると涸沢岳、槍、北穂
穂高岳山荘からの急登を終え振り返ると涸沢岳、槍、北穂

富士山も見えていますよ
富士山も見えていますよ
奥穂高岳山頂(3,190m)で~す。眺望抜群 やった~。
奥穂高岳山頂(3,190m)で~す。眺望抜群 やった~。

奥穂山頂からは、前も後ろもビックな景色です。槍方面
奥穂山頂からは、前も後ろもビックな景色です。槍方面
昨日、歩いてきた上高地が見えます。
昨日、歩いてきた上高地が見えます。

乗鞍と御嶽アップ。御嶽の噴煙も確認できます。
乗鞍と御嶽アップ。御嶽の噴煙も確認できます。
涸沢岳山頂(3,110m)にて ハイ、ポーズ
涸沢岳山頂(3,110m)にて ハイ、ポーズ

涸沢岳山頂からキレット、北穂高岳、槍ケ岳
涸沢岳山頂からキレット、北穂高岳、槍ケ岳
下山途中から涸沢とナナカマド
下山途中から涸沢とナナカマド
涸沢岳山頂で、奥穂を前に、まったり休憩
涸沢岳山頂で、奥穂を前に、まったり休憩
人、いっぱい。テントもいっぱい。撮りきれない程の数
人、いっぱい。テントもいっぱい。撮りきれない程の数



10/5(日)曇りのち小雨

コースタイム: 4:35涸沢テン場(2,305m)発→5:55本谷橋(1,770m)6:05 →6:58横尾(1,620m)7:10 →7:56新村橋→8:10徳沢(1,555m)8:17→9:05明神橋(1,530m)9:10→9:45河童橋→9:50上高地BT(1,505m)着

記   録

 今日は3時起きで雨の降らない間にテントを撤収し4:35に出発。まだ真っ暗です。涸沢は人が多いから安心と思っていたら、なんの4時台に下山する人はほとんどなく、私達の前に人はいない。真っ暗な中を熊鈴を鳴らしながら恐々登山道を下りる。途中、熊鈴なしでヘッドランプだけで下りているパーティーを追い越す。夜道は熊が怖いから熊鈴必携ですよ。闇の中を1時間近く歩きようやく夜が明けました。本谷橋で一息入れヘッドランプをしまいます。屏風岩が遠望できる地点で最後の紅葉を楽しみ、横尾へ急ぎました。
 7時前に横尾に到着。雨はまだ、降っていません。ここからは道は広く安全なので傘をさしても歩けます。と思っていたら、横尾を出発してまもなく小雨が降り出しました。雨具の上着と傘で上高地BTまでしのぎます。
 上高地バスターミナルに10時前に到着。3日間の紅葉山行を終え、紅葉に名残惜しいものを感じながら、バスに乗り込みました。その後、「平湯の森」500円で入浴。そして車を走らせ山芋料理のお店で昼食をとり、帰途に着きました。昨年から計画していたこの山行が無事に終われたことにほっとしています。初めての涸沢、特に中日が晴れたので満足度100%すべて良しでした。同行のY田様、ありがとうございました。

 (記録 Y森)

三日目も元気なY田さん。本谷橋で屏風岩をバックに。 
三日目も元気なY田さん。本谷橋で屏風岩をバックに。 
下山途中の屏風岩をバックに。お疲れ様。
下山途中の屏風岩をバックに。お疲れ様。