中央アルプス 三ノ沢岳

日   程: 2014年9月12日(金)

天   候: 晴れ

参 加 者: T橋、一般1名

コースタイム:敬神の滝山荘5:15-5合目6:37-8合目8:22-木曽駒ヶ岳9:42/10:00ー宝剣岳10:37-三ノ沢岳分岐11:00-三ノ沢岳11:57/12:06-三ノ沢岳分岐13:14/13:30-玉の窪小屋14:30/14:41-5合目16:38-敬神の滝山荘17:50


記   録

 天候不順のこの夏、9月になってようやくアルプスへの山行が実現。ちょっと欲張って、上松からAコースを登って、木曽駒ヶ岳、宝剣岳経由で三ノ沢岳まで行って、往路を戻ってこようというプラン。

 敬神の滝山荘までの林道はよくわからないので役場に聞き、国道19号を小野の滝で右折し、ライトで標識を探しながら進み、2回ほど間違えながらも山荘に無事到着。さすがに車はなく、山荘は無人のよう。

 朝、5時15分に出発。上松Aコースは駒ヶ岳信仰登山として古くからのルートであり、とても登りやすいコースです。すぐに3合目の道標があり、ここから頂上まで各合目とその中間部に所要時間を記した道標は所要時間の目安として参考になります。大きな幹の木々も交えた静寂の樹林の中をもくもくと登ります。

 5合目の金懸小屋には2時間20分ほどで、まあまあのペースで来れました。小屋はしっかりしたもので外に簡易トイレも設置してありました。ここから御嶽山の眺望は素晴らしい。さらに樹林の中を登るとようやく、8合目の先で樹林帯から外れ、前方に木曽駒、宝剣、右手に目指す三ノ沢岳、左手にがれた麦草岳などアルペン的な眺望に登行意欲も高まります。

 

 木曽前岳手前で巻き道を右に分けて、尾根上の木曽前岳を目指します。ここで今日このAコースで出会った最初で最後のパーティー2人組に出会いました。ぐいっと登って前岳山頂からの展望は抜群。でも三ノ沢岳はぐるっとまわった先でまだ遠いなぁ。

 玉ノ窪小屋(休業でした)へ70mほど下って、残り200m登るとようやく標高2,956mの木曽駒山頂。約4時間半で標高差1,750mほど稼ぎました。ロープウェイでの登山者が次々登ってきてにぎやか。南アルプスの奥には富士山がわずかに覗き、北西には遥か下に木曽福島の町が見え、先を目を向けると乗鞍〜穂高・槍まで雲の上に浮かびます。

 

 木曽駒山頂には若干遅れ気味なので、中岳は右からの巻き道を利用し宝剣岳に向かいます。幸い連休前なので人は少なく渋滞はなく意外に早く宝剣山頂へ。眼下に伊那谷側の千畳敷カールが広がり、その下はガスで見えない。慎重に宝剣の下りをこなして11時に三ノ沢岳の分岐に。ここから所要時間1時間、12時到着と時間を切って三ノ沢岳に向かう。見ると標高差200m余り下るがアップダウンも結構あって時間がかかりそう。主稜線を外れるためさすがに登山者は少なく、まさに静寂の稜線漫歩を満喫です。でも、やはり時間がかかり最後の登り手前で空身になって山頂へ。

 三ノ沢岳山頂からの展望、素晴らしかったです。宝剣、木曽駒のガレた西面、特に主稜線の南に大きく聳える、熊沢岳、空木岳、南駒ケ岳、さらに越百山もちょこっと顔をのぞかせる。山頂手前で出会った人から頂上の平らな巨岩の上で昼寝したら最高ですよ!と教えられ、時間がない中、ちょっと寝そべってみる。照りつける秋の日差しを体中に一杯浴びて、6時間と40分かけて登ってきた感慨とともに満足感に浸ります。

 

 さあ、帰りましょう。分岐までの200mの登りは結構しんどい。ようやくたどり着いた分岐ではドライゼロで乾杯!うまいです。13時30分出発。再度宝剣岳を越え、中岳、木曽駒は巻き道を利用して玉ノ窪小屋まで約1時間。岩の間にトウヤクリンドウ、イワツメクサはたくさん、イワギキョウ、ミヤマダイモンジソウ、ウサギギクなども少し咲いてました。

 玉ノ窪小屋前で食糧を腹に入れて、ここも前岳の巻き道へ。ガレた部分もあり荒れたところもありますが問題はない。特に花畑がよさそう。夏の花は終わっていたが、秋の花が咲き始めてました。トリカブト、ウメバチソウ、ヤマハハコ、ヒメシャジンほか。樹林帯では花はミヤマアキノキリンソウ、カニコウモリなどで種類は少ないが、キノコがたくさん出ていて初めて見たタマゴタケ(食用らしい)は毒キノコに見えたけれどボリュームもあって食べごたえがありそう。

 標高1,200mの敬神の滝山荘には17時50分着。充実した山行となりましたが、ちょっとしんどいのでもう日帰りでは行かないと思います。



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