虎子山△1183.2m~御座峰△1070.1m

山 行 日: 2011年11月2日~3日

参 加 者: T永

コースタイム

11月2日 晴

上板並9:15---9:45足俣川橋---10:10青野橋10:20---11:45大谷橋--- 13:30国見峠13:35---15:15虎子山15:25---16:25国見峠

11月3日 曇り

国見峠5:00---6:35国見岳6:45---7:40大禿山---8:25御座峰8:40---10:50 静馬ケ原---11:15鞍部11:25---11:30車道出合-(車に乗せられる)-13:05 586.3mへの尾根入口---15:00河原15:20---以後取らず

記   録

11月2日

 近江長岡よりバスに乗り、上野口で甲津原行きのバスに乗り換える。外人さんが一人乗っていた。上板並で下車し、お寺の境内で準備をして出発。集落を抜け車道を歩く。以前登った992.5mの三角点ピ-クが立派に見える。ただし三角点は山頂の少し下にある。足俣川に出合い林道に入る。バイクが1台下って来た。10時過ぎ青野橋に着く。比較的新しい橋で少し上流に旧道の古い橋が見えている。527mピ-クを巻くように林道は続いている。右側には、これも以前登った847.6mの三角点ピ-クが谷を挟んで見えている。行く手遥かに明日登る予定の御座峰も見える。林道はくねくねと曲がりながら続く。紅葉橋、大谷橋と過ぎる。ガードレ-ルの側に真新しいクマの糞があった。ガードレ-ルを叩きながら思わず辺りを見回した。入口近くに「通り抜け出来ない」と標識があったのに上から2台ほど車が下って来た。通りかかった軽トラのオジサンに「どこに行くのか」と聞かれた。対岸に林道が見えて国見峠らしいコルが見えた。13時30分予定通り国見峠に着いた。フェンスが開けられ車が通れるようになっていた。国見峠は私が山友会に入会して初めての伊吹夜間登山で訪れた所だ。あれから30年近い年月が流れている。当時は未舗装の林道が岐阜側からあるだけで滋賀県側は何も無かった。今は二つの林道が合流し祠も造られている。水と行動食を持って虎子山へ向う。急な登りだがザックが無いと心なしか身軽になったようだ。980m辺りで一度緩い尾根となる。木の間越しにブンゲンへ続く尾根が見えた。振り返ると鑓ケ先と呼ばれるピ-クが尖って見える。再び急登をすませ緩い尾根に出る。ここから三つ目のピ-クが虎子山と思っていたが、地図で判りづらい小さなピ-クが一つあり四つ目のピ-クが虎子山△1183.2m(点標名・古田)の山頂だった。切り開かれて美束の集落群が良く見える。行方不明者の情報依頼の看板があった。引返し1時間ほどで峠に着く。祠の近くにツェルトを張った。神様もさぞ五月蝿かった事でしょう。その罰か夜中にふくらはぎが攣って一騒動する。

 

11月3日

 まだ足に痛みが残っていたので、1時間のアドバンテ-ジを見てまだ暗い5時にヘッドランプを点けて出発する。「○○窟分岐」(メモの字が読めない)に着く頃に明るくなった。緩い尾根を行き国見岳への急登にかかる。どんなに急登でも30分は行動するぞと決心するが、緩い所に出るとすぐにザックを降ろして休んでしまう。意思薄弱だ! 急登が終わって最初に着くピ-クは藪が刈られて展望が良い。国見岳の山頂は一つ先のピ-クだ。立派な標識が建てられ、岐阜県側から登山道も付けられている。岩のゴロゴロした下りで歩きにくい。鈴の音が聞こえて後ろから夫婦の登山者がやって来た。少し急な登りで大禿山の山頂に着く。ここは通過し御座峰へ向う。この下りも岩がゴロゴロした急な下りで時間がかかった。ガレの縁を通って急な登りをすますと御座峰△1070.1m(点標名・板波)の山頂に着く。大垣山岳協会の標識があった。笹藪が刈られた山頂で展望はない。ここでバテ始めて静馬ケ原まで2時間もかかった。緩い下りで鞍部に立つ。こから短い登りがありピ-クに立つ。少し細い尾根に下り静馬ケ原への急登が始まる。一歩一歩ゆっくりと登り続ける。途中で2度も休憩し静馬ケ原に着く。ここまで来ると御座峰を往復する登山者が多くなる。ドライブウエィを正面に見ながら下り、鞍部で笹又からの登山道に合流した。風が心地よい。一休みしてドライブウエィに登る。休日で車が多い。ここでアドバンテ-ジの1時間を使い果たし30分遅れた。見下ろす山肌は色づいているが少し褪せた色をしている。疲れて何度も休みながら行く。川戸山へ続く尾根に出たが、疲れて最初の急登に弱気を出し、そのまま車道を歩いて以前下った尾根から登る事にした。しばらく歩くと車が止まり「歩行禁止」だと言われる。「そう言われてもここからだと嫌でも歩かないと駄目だろう」と言って、しばらく押し問答を繰り返す。「下れそうな道はないか」と問われたので「道は無いが下れそうな尾根を下るので、そこまで送ってくれ」と言うと、「車には乗せられないが仕方が無いので送る」と言う。せっかくなので川戸山の代わりに586.3mの三角点に行く事にして下り口まで送ってもらった。600m付近までは緩やかな下りで踏み跡もしっかりしていたが、その先で踏み跡を見失った。この辺に三角点があるはずとウロウロしたが見付からなかった。溝状になった旧道らしいものがあったのでそれを下る。所々藪に埋まっているが気を付ければ歩ける。最後は藪が深くなって歩けなくなったので急斜面を下って河原に出る。時計を見ると15時だった。上平寺集落の上にある小さいダムの記号の所に出たようだ。ホッとしたのか疲れがドッと出た。ここから延々と車道を歩く。途中で公衆電話があれば車を呼ぼうと思ったが見当たらない。藤川から玉の集落を過ぎ、暗くなった小関の辺りで食堂に入る。カツ丼を頼んだが食べられない。本当に疲れると食事が出来なくなると言うが、そんな状態になったのだろうか。それでも生ビ-ルは3杯飲めた。ビ-ルは別腹か? タクシ-を呼んでもらい関が原駅へ向った。これで川戸山に登っていたらどうなっていたか。車に合ったのは神様が無理をするなと諭してくれたのかも知れない。